Columコラム

2017.05.14

認知症緩和ケアをセックスに応用!性交痛を和らげる究極の技法



こんばんは!OLIVIAです。
女性が抱えるセックスのお悩み「性交痛」を解消しよう!シリーズ。

性交痛の原因1:潤い不足
性交痛の原因2:外陰部の巻き込み事故
性交痛の原因3:ペニスとサイズが合わない
性交痛の原因4:テクニック不足
性交痛の原因5:婦人科系疾患
性交痛の原因6:メンタルの問題

 前回に引き続き、性交痛の引き金になる「パートナーがテクニック不足」という原因に注目していきましょう。

フランス生まれの認知症緩和ケア

 私は、大学でセクシャリティーの研究を開始しましたが、大学卒業後は、リラクゼーション業界に就職し、アロマセラピーを取り入れた手技を習得しました。
癒し系の「セラピー」や「タッチングケア」と「セックス」は、一見、畑違いに見えますが、私の中では、“心と体に働きかけるスキンシップ”という部分で、繋がっています。
セラピストとして身に着けた知識と技術は、セックスにも応用がきくんです。
ここ数年でとても参考になったのが、「認知症緩和ケア」です。
「セックス」と「認知症の緩和ケア」?
意外な組み合わせですよね。
何がどう繋がるのか、お話しを進めていきますね。
家族が認知症を発症したのをきっかけに、「セラピストの私に出来ることがないか?」と思い、認知症の緩和ケアを勉強し始めました。
その中で、フランス生まれの認知症緩和ケア「ユマニチュード」を知りました。
「ユマニチュード」は、ざっくりいうと、人の在り方の原点にかえってコミュニケーションをとる「究極のやさしさの技法」です。
ユマニチュードの基本のコミュニケーションが、ベッドの上でも役立つのです。

「見る・話しかける・触れる」魔法

 例えば、セックスの最中、彼の愛撫が「気持ちよくない!痛い!」と思う時って、相手に対する苛立ちとがっかり感が湧き起こりますよね。そのテンションのままダメ出しをすると、直接的な言葉にしなくても、「あなたって本当に残念な人ね!」と相手の存在さえも見下しているかのような態度が伝わってしまいます。
私は、セックス時の興奮している男性を、おもちゃ遊びに夢中になっている5才児だと想定しています。
ペースを乱されると、癇癪を起したり、機嫌が悪くなる。大人であれば、男性機能も萎えてしまう。
興奮により、情報の入り口が狭くなっているので、その狭い情報の入り口に届くようきちんと伝えることを心がけます。
さらに付け加えると、相手を、ビックリさせないこと。そして、「あなたを大事にしているよ」という気持ちを忘れないこと。

 できるだけテクニックの手直しを少なくするためには、不快に感じる前のセックスの序盤で、あなたが心地よいと感じる「愛撫のよい見本」をカラダで表現するのです
そこで、出てくるのが、ユマニチュードの基本のコミュニケーションです。

見る:相手の視野に入り、同じ目線の高さで、親しみをこめた視線を送る。
話しかける:実況中継するように、ゆっくりと声がけをする。
触れる:優しく声を掛けながら、そっと触れる。

 例えば、こう。
お互いの息づかいを感じられる距離に近づき、彼の視線を捉える。
「あなたのことを尊重していますよ」と心の中で思う。
彼の耳元で、やわらかいトーンで語りかける。
「触るね。強すぎない?どんな感じ?もうちょっと続けてもいい?」
実況中継をするように絶えず話しかけながら、あなたのして欲しい愛撫を行う。
クリトリスを優しく触って欲しいなら、彼の乳首をクリトリスに見立てて触れたり、唇や舌でオーラル愛撫をする。
膣内への刺激をソフトにして欲しいなら、彼の口を膣に見立てて、あなたの指を挿入して、疑似膣内愛撫を再現する。
「ねぇ、私にも、今みたいに触ってみて」

 これを繰り返すことで、知覚の連結と感情の固定ができます。
視覚、聴覚、触覚のすべてに同時にポジティブなメッセージを伝えるのが、「知覚の連結」
「彼女は優しい人だ」「彼女は僕を傷つけるようなことはしない」という感情を覚えてもらうのが「感情の固定」です。
行為が終わったら、『今日のセックス、すごくよかった!』と振り返り、『またこういの、したいね!』と名残惜しさを残しながら、再会(次回のセックス)の約束をする。

 このことに気をつければ、彼が聞く耳を持ってくれて、角が立つことがないんです。
コミュニケーションの心構えを変えるだけで、魔法をかけたかのように、相手の態度がやわらかく変わります。
「彼って、何言ってもダメなのよ…」と思っている人こそ、騙されたと思って、試してみてください。やさしい気持ちでね。

つづく。

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