Columコラム

2015.05.09

LGBT勉強会~同性婚は誰のため?~

「同性婚」についての知識を深めるために、5月3日に早稲田大学で開催された「Creat a debate with 8」に参加してきました。

朗読劇『8』は、同性婚を禁じたカリフォルニア州「提案8号」を違憲とした歴史的裁判を、映画『ミルク』でアカデミー脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが法廷劇として再現したもの。

ハリウッドスターたちも多数出演協力し、同性婚実現にむけて世論を大いにわかせました。

朗読劇『8』を通して、同性婚について知識を深めディスカッションしよう、というのが今回の「Creat a debate with 8」の趣旨。



勉強会の前半は、アメリカ・カルフォルニア州の同性婚をめぐる朗読劇『8』を日本で初めて開催した方々の体験談を聞きました。


なぜ、私たちは結婚を選択するの?
家族の定義とは?
パートナーシップが法で守られることとは?
当事者の声は?
裁判ではどんなことが論点になるの?
裁判で勝つための戦略とは?


LGBT(セクシャルマイノリティ)に理解を示し、自分にできることは何かと考えて行動する支援者のことをアライ、アライさんと呼ぶそうです。Ally(同盟、味方)が語源となっています。
出演者は、LGBTをはじめとする様々なセクシュアリティーの方が集まったそうです。
朗読劇を観るたことで価値観が変わり、観客がアライに転身することは、多様性を認める未来のための第一歩だと感じました。


勉強会の後編は、アメリカの同性婚事情に詳しい拓殖大学 政経学部 教授の小竹聡先生とブルボンヌさんの対談。

アメリカの同性婚事情に詳しい小竹先生とブルボンヌさんの対談は、軽快で爆笑の連続。
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知的で切れ味のよいブルボンヌさんのウィットに富んだトークが、小竹先生のチャーミングな一面を引き出していて、和やかな雰囲気で対談は進んでいきました。

ブルボンヌさんも小竹先生も早大OB(OG?)だそうで、聡明で自分の意見をはっきり言葉にできて、物腰が柔らかくお茶目で、素敵でした。惚れ惚れしました。
アメリカでは、2015年6月に連邦最高裁が同性婚に関する初の決定を下すそうです。
そこで、認められれば世界で19番目の同性婚を認める国になるということです。

ちなみに、アメリカ以外の同性婚事情が気になったので、勉強会の後に調べてみました。

現在、同性婚が認められている国は18ヶ国。

①オランダ
②ベルギー
③スペイン
④ノルウェー
⑤スウェーデン
⑥ポルトガル
⑦アイスランド
⑧デンマーク
⑨フランス
⑩イギリス
⑪ルクセンブルク
⑫アルゼンチン
⑬カナダ
⑭ウルグアイ
⑮ブラジル
⑯メキシコ(地域による)
⑰南アフリカ
⑱ニュージーランド
⑲米国(州による)
⑳エストニア(2016年より)
21フィンランド(2017年より)

その他、渋谷区の「パートナーシップ条例」のように、夫婦に準じる権利を同性カップルにも認める法律「パートナーシップ法、シビル・ユニオンなど」のある国や地域は25ヶ国。
より詳しく知りたい方は、コチラのサイトが参考にされてみてください。
世界的な動きは、「同性婚賛成」が加速しているようです。

アメリカでは、同性婚がすんなり認められたわけではなく、賛成派も反対派も過激に意見をぶつけあっています。

アメリカの正論は、2003年は反対派64%だったのですが、保守派の有力者の子供たちがLGBTだとカミングアウトしたことで、2015年の最新の調査では、賛成61%に変化してきたそうです。
海外ニュースで、有名人たちがカミングアウトするニュースを見かけますが、そういう流れが世論を後押ししているのも事実だそう。
対談の中で、日本は、賛成派も反対派もどちらも海外に比較すると意思表示が「ゆるい」と指摘されていました。
日本人特有の「事なかれ主義」「ぶつかることになれていない」(やさしさとも取れなくはないですが)が影響しているんではないか、と。

ラブライフのお悩みも同じような状況ですよね。
日本人は、「性に関すること」を長らく「個人的なこと」「秘め事」にしてきたがゆえに、公式に性に関して言及することに苦手意識があるのは、この仕事をしていると感じます。
私の中では、当たり前すぎて、声高に発信することもないと思っていましたが、アメリカでは、当事者・賛成派が声をあげることで、世論が変わってきたという歴史があるので、改めて意思表示します。
私は、「愛する人と家族になる権利」を「同性愛」だからという理由で差別することにNO!です。

私は、両親のいる日本人家庭で育ちましたが、アメリカのホームステイ先のホストファミリーは、父娘の父子家庭でした。近所には、離婚した母とヨーロッパ人のパートナーの間にチャイニーズ系の養女がいて、血の繋がりも国籍も関係なくファミリーでした。
大学時代に友人になったアメリカ人は、母と母の女性パートナーと暮らしていました。
オーストラリアのホストファミリーは母子家庭でした。

一時的とはいえ、ホストファミリーと生活を共にして、10代から自分の家族以外の様々な家族のあり方を見てきたので、「家族のあり方の多様性」は、自然と受け入れていました。
勉強会に参加してみての感想は、「同性婚」を通して「結婚」「愛」「パートナーシップ」「セクシャリティー」について自分の価値観を見直せました。

私の中での家族は「家族としてコミットメントすること」だと思っています。

そして、そのコミットメントを社会的に認められるのは、素晴らしいことだと思います。

当事者の全員が「婚姻制度」を望んでいるわけではない、という現状がありますが、望む人が望む形で認められますように。

日本で暮らしていると、その多様性を忘れかけてしまうのだけど、改めて、そのことに気づけました。

渋谷区のパートナーシップ条例が話題になっていますが、性自認や性嗜好だけでなく、様々な生き方をしている人達がお互いの生き方と愛の在り方を認めあえるようになる世の中を願っています。
このコラムが少しでも多くの方に「LGBT」「パートナーシップ」について考えるきっかけになれば嬉しいです。

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