Columコラム

2015.05.09

LGBT+I 勉強会~学ぼう!性分化疾患(DSD)~

good aging yells(グッド・エイジング・エールズ)さん主催の「性分化疾患(DSD)」の勉強会に参加してきました。

セクシャルマイノリティーをLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)と呼びますが、たまにLGBTI(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス )もしくは、LGBT+Iと表記することがあります。

このIというのが、インターセックス/性分化疾患(DSD)です。

過去には、半陰陽・両性具有と呼ばれていましたが、外性器の形状や染色体が曖昧で、男女一方の性に分類できない人々のことを指します。

勉強会に参加する前の私のDSDの知識というと…
私がDSDを知ったのはホラー小説「リング」。
貞子がDSDの設定なのですが、小説自体がフィクションであり、ホラーなので、「得体の知れぬ恐ろしい存在」として描かれています。


あとは、インドの「ヒジュラー」
DSDの方がアウトカーストに属し、宗教儀式に携わっていました。
今では、青年期以降に自らの意志によりヒジュラ集団に属しているトランスジェンダーの方が多いそうです。


その他にも、DSDは、小説やテレビドラマの題材として取り上げられているのは知っていましたが、私が読んだことがあるのは、帚木 蓬生さんの小説くらい。

私のDSDの予備知識は、そんな感じでした。

ゲイがみんなマッチョでイケメンなわけではないように、メディアでの描かれ方に偏りがあると思っています。
なので、今回は、当事者の方の声を聴ける貴重な機会です。


会場は、奥原宿にあるカラフル・ステーション。

LGBTに前向きな情報発信をするコミュニティスペースです。

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朝10:00からの勉強会にもかかわらず、会場は満員。

 

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勉強会の内容は

・DSDの基礎知識
・DSD当事者3名のライフストーリー
・DSD当事者3名のトークセッション&質疑応答
・ランチ交流会

という流れでした。

まずは、基礎知識から

性別を特徴づける3つの要素

①染色体(設計図)
②生殖腺/ホルモン(電気・ガス・水道=インフラ)
③解剖学(建物)

( )内は、家で例えた例

この3つのどれか、もしくはすべてに不具合があることがDSDに繋がります。

DSDの特徴

・DSD当事者は、1,500~4,500人に1名の割合で発症する
・胎児期と第二次性徴の2回の性分化期に変化が起こる
・心の性と性的対象は関係ない
・ひとりひとり症状が異なる
・健康上のリスクが高い症状もある


この「ひとりひとり症状が異なる」というのは、この後につづく当事者3名のライフストーリーをお伺いして、よくわかりました。

DSD当事者3名のライフストーリー


KUROさん(戸籍上は男性)
クラインフェルター症候群
テストステロン(男性ホルモン)療法中

KOIKEさん(戸籍上は女性)
完全型アンドロゲン不応症
16才から女性ホルモン投与を始めるが、18才から男性としてホストクラブに勤務。
現在は、女性として生活している。


ZOZOさん(戸籍上は男性)
卵巣精巣性性分化疾患
幼稚園・小学校は女性として通う
中学・高校は男性として通学
専門学校は、男性として入学した後に、女性として再入学
社会人になってから男性として生活をしている。

DSDというのは、本当にひとりひとり症状が異なるんですね。
ホルモンやカラダの仕組みについての知識を深めながら、3名のライフストーリーに何度も胸が熱くなりました。


性別が男女に区別できないことで、苦悩されたこともお話されていましたが、ユーモアを盛り込みながらお話されるので、笑いが絶えない勉強会でした。
ユーモアって、人生に欠かせないなと思いました。
とくに印象的だったのは、DSDについて「誰にこのことを伝えたいか?」という質問の回答が「これから親になる人たち」でした。

DSDが発覚するのは、「出産時」「第2次性徴期」「不妊治療」が多いそうで、とくに、「出産時」と「第2次性徴期」は、当事者をとりまく家族や周囲の人たちの理解があるかないかで当事者の生きやすさが変わってきます。
子供がDSDだと発覚した時に、家族がどうやって受け止めて、行動に移すか。
中には、本人には告げずに両親と医師で性別を決め、手術を行うケースもあるそうです。

とってもデリケートな問題だと思いますが、DSDのAllyであるためには、DSDについての知識を深め、その人らしい人生を歩むことを温かく見守ることが第一歩だと思いました。

ちなみに、「LGBTにIをつけるかつけないかの当事者の気持ちを知りたい」という質問では、
「トランスジェンダーでホルモン療法をしている方とは情報交換が出来るし、DSDでLGBの場合もあるし、LGBT+Iとして、お互いに交友的な関係を築いていきたい」という回答がありました。

ランチ会では、50年以上前にDSDだと発覚した時、「子供が作れなくてもいいから、身ひとつできて欲しい」とご主人とご家族に歓迎され、ご結婚されたKUさんとお席をご一緒させていただきました。
KUさんは、76才で現在は、江の島でフリーランスの(!)尼僧をされています。
KUさんのエピソードもたくさん聞かせていただきました。
「性の多様性」に触れ、ありきたりではありますが、「みんなちがって、みんないい」って、本当にそうだな、と再確認できました。

素晴らしい勉強会を主催してくださったgood aging yellsさん、ありがとうございました!

勉強会に参加したい方は>>コチラから

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