Columコラム

2016.09.20

“尊敬と感謝の念”はセックス欲へのファーストステップ

malena20160920

 

私が「エロティシズムとは?」と考えるようになったのは、20代に入ってから。

セクシャリティーやジェンダーに興味を持ち、研究を始めたのですが、その探求心は、外側にだけでなく、自分の内側にも広がっていきました。


「自分が何に官能を見出すのか?」
「パートナーとどんな恋愛をしたいのか?」
「どんなセックスを求めるのか?」


自分の奥底に眠るパンドラの箱を開けてみたくて、世の中を“エロスの眼鏡”を通して覗いていたように思います。

そして、「自分にとって、エロティックかそうじゃないか?」。

その時からそういう観点で、映画やアート作品を観るようになったのです。


今回は、私のセックス観の礎となった思い入れの深い映画をご紹介したいと思います。


1987年に公開された『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』は、今でもカルト的人気を誇るフランス映画。

海辺のコテージで暮らす35才のゾルグのもとに、野性的な魅力を持つ19才のベティが現れるところから物語が始まります。


惹かれ合う二人は、毎日のようにセックスに耽り、愛を確かめ合います。

 

ベティの迸るような情熱をゾルグは穏やかな愛情で包み込み、そのキャパシティーを試すかのように、暴走していく二人の姿は、私に強烈なインパクトを与えました。


セックスシーンは、日本人独特の「女性はベッドでは受け身であるべき」「女性は自分の性欲に対して否定的」という固定概念をいい意味で壊してくれました。

直接的な性描写が多いのですが、すべてのシーンにおいて、二人の日常にセックスが溶け込んでいるのが、とても新鮮でした。


ベティが寝ているゾルグの男性器を「かたつむり君」とペットをかわいがるように呼んでいたり、事あるごとに「キスして」とおねだりしたり。性的な魅力も含めて、ベティは、彼のすべてを愛しているのです。それを隠そうともしません。


特に印象的な場面は、日曜大工の延長のような仕事を繰り返すゾルグに、ベティが口論で「あなたを尊敬させて」と言うのです。
この言葉は、その後、私がラブライフアドバイザーとして、たくさんの女性のカウンセリングをしていく中で、とても重要な意味を持っていたことに気づきました。


パートナーへの“尊敬と感謝の念”は、実は、セックス欲へのファーストステップなのです。

一夜限りの関係では、そうは感じないでしょう。

年月を重ねておつき合いしていくほどに、人間的に尊敬できるかどうかが二人の性生活にも影響していきます。


このコラムを書くにあたり、『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』を観たのですが、改めて、男と女が惹かれ合うことの吸引力と感情の交わりに目が覚める思いでした。


映画を通して自分のセックス観やパートナーシップを見直し、よりよい方向へチューニングしていくことは、とても大切ですね。

最後になりますが、あなたが素敵なラブライフを営めるように、心から応援しています。ご愛読ありがとうございました。

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