Columコラム

2019.11.26

ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」

11月22日神宮外苑にダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」がオープンしました!

 

 

イシイシこと石井くん、セラピスト友達の小松ゆり子さんにお声がけいただき、オープン前にひと足早くお披露目体験会に参加させていただきました。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、ドイツ発祥のソーシャル・エンターテイメント。

目を見開いても何も見えない純度100%の真っ暗闇の冒険に、暗闇のエキスパートの視覚障害のあるアテンドの方々が私たちを誘ってくれます。

 

会場は、三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア内にあります。

目の前には建設中のオリンピックスタジアム。

この日、会場となるホテルに到着して入り口がわからず右往左往していたところ、白杖をついて歩いている女性を発見。

ダイアログの関係者に違いないと思い、声をかけて、私の腕をつかんでもらい、スタッフの通用口から会場受付まで案内していただきました。

暗闇に入る前から早々にアテンドしてもらう人。

 

私が「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」にはじめて参加したのは、いつだったろう?とブログをさかのぼってみたら2010年でした。

視覚以外の感覚器官を最大限に使って冒険するという新感覚の体験にやみつきになり、様々なプログラムを体験しに行きました。

 

ある時は、「LOVE」をテーマにしたバレンタイン企画。
真っ暗闇の中でラブレターを書くという試みも。

 

またある時は、「女子力」をテーマにした企画。
目が見えないアテンドの方々が人のを好きになるときは、どこを”見て”いるの?という恋愛トークが興味深かったです。

 

柿沼和尚をゲストに迎えて食べる禅「食禅(じきぜん)」をテーマにしたプログラムにも参加。

講座の受講生と貸切ツアーを企画したり、夫とも一緒に参加しました。

 

ダイアログを愛してやまないリピーターの私ですが、今回体験する「内なる美、ととのう暗闇。」は日本オリジナルのプログラムだと聞き、どんな世界が広がっているのか、とても楽しみでした。

 

個室になっている更衣室に通されると、動きやすい服装(レンタルの着替えは作務衣)と裸足になるように案内されます。

素足で暗闇体験は、はじめて。
靴下を脱いだときの無防備さと丸裸感。

靴って、とても社会的な装置なんだと改めて感じました。

 

そして、この日私たちをアテンドしてくれたのは、友人のイシイシ。

イシイシとは、昔一緒にダイアログインザダークに参加したことがあり、その時は、ふたりともアテンドされる側だったのに。

この日は、イシイシが暗闇のエキスパートとなり、アテンドをしてくれるという。

 

ささやかな感動を胸に秘め、いざ暗闇へ。

 

茶室の躙口(にじりぐち)をくぐると…

耳をくすぐる清らかな水の音。
足裏には、絶妙に足つぼを刺激する砂利。
乾いた落ち葉のカサカサとした感触。

日本の四季、伝統的な和をちりばめた上品な空間を”感じ”ます。

プログラムのコンセプトは『マインドフルネス』『自分との対話』

外向きに広がることができない視野は、自然と自分の内面に広がっていきます。

体の軸を決める骨と筋肉、おだやかに巡る呼吸、のどを通る水の清涼感。

自分の身体感覚をじっくり味わっていると、他の参加者との交流が際立ちます。

隣の人の匂い。
繋いだ手のぬくもり。
不安を取り去ってくれる仲間の声。

匂い・声・ぬくもり・やさしさ

人と人を繋ぐプリミティブなコミュニケーションって、こういうことだよね。と、しみじみ実感しました。

それと、気づいたこと。

純度100%の暗闇に入った瞬間、脳出血の後、自分の体がどこまであるのか、認識できなくなった体験を思い出して。

暗闇に体が溶け込んで見えなくなるのが、意識が遠のいていくあの感覚に似ていた。

 

臨死体験を経て、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」って死と再生を疑似体験できる不死鳥プログラムなんだなって思った。

 

暗闇のエキスパートになったイシイシと臨死体験を経て復活した私が、ガイドと参加者の立場で暗闇を体験することになるという不思議なシチュエーションでした。

 

 

生きながらに生まれ変わる体験をしたい人は、ぜひダイアログ・イン・ザ・ダークへ。

 

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
『内なる美、ととのう暗闇。』


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