Columコラム
2018年02月 の記事一覧
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2018.02.28
ゼクシィ夜の★相談室[31]愛情が深まる体位を知りたい!
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2018.02.25
寸止めも即イキも自由自在!見落としがちな「包皮小帯愛撫」
ラブライフ・アドバイザーのオリビアです。前回ご紹介した男性器まわりの性感帯8つ。全部覚えましたか?①亀頭②尿道口③カリ首④包皮小帯⑤裏筋⑥陰茎⑦陰嚢⑧会陰 でしたね。今回は、多くの女性が見落としがちなのが、④包皮小帯への愛撫について解説していきます。射精への架け橋「包皮小帯」 包皮小帯は裏筋全体を指しますが、ここでは、裏筋の中でも、亀頭と裏筋のつなぎ目部分、漢字で「人」のように見える亀頭寄りの部分として解説していきます。「人」部分は、裏筋の中でもより感度が高い部位とされています。 男性が最も射精しやすい愛撫は、ピストン運動のような上下の強摩擦ですが、その時にも包皮小帯が関わっています。上下摩擦に連動して、包皮小帯が亀頭側にクイックイッと引っ張られ、それが刺激となり射精に向かってじょじょに高まっていきます。包皮小帯がどれだけ敏感な性感帯かと言うと男性の「早漏治療の手術」の解説ページを覗いてみるとわかります。(包皮小帯の)周囲には性感帯が密集しているため、切除手術をすることにより早漏を防止する効果があります。性感帯が全てなくなるわけではないので、治療によって不感症になる心配はありません。 性感帯としてこんなにも重要視されているとは知らない女性も多いのではないでしょうか。包皮小帯の敏感さを利用すると、彼の持続力を高めることも、早くイカせることも出来るんです。早漏の彼には「スクイーズ法」 手コキやフェラでもイキそうになってしまう超早漏の彼に試してみる価値があるのが、「スクイーズ法」という愛撫テクニックです。 スクイーズ(squeeze)は、「圧搾する」「押しつぶす」という意味で、早漏男性のマスターベーショントレーニングにも用いられます。ここでは、女性から男性に応用して彼が1秒でも長持ちできるように協力しましょう。スクイーズ法1. ペニスを愛撫している最中に彼が射精したくなったら、包皮小帯に親指を当て、人差し指と中指を反対側に沿える。注射の後に止血するくらいの力加減で親指に力を入れてぎゅっと握る。2. イキそうになる射出感がおさまったら再び愛撫を開始する。3. イキそうになったらスクイーズを繰り返し行い、射精するまでの時間を延ばす。3回繰り返し、4回目で射精に誘う。 早漏克服のトレーニングにもなります。早イキさせたいときには 早漏対策とは逆に「早イキさせたい!」というときには、包皮小帯の「上下運動」をよく観察しながら上下摩擦を行います。 包茎手術をした男性や手術をしていなくても男性の中には、包皮小帯を含む裏筋が過敏すぎて、フル勃起したときや上下摩擦の際に亀頭や裏スジに痛みがでる人もいます。彼を早くイカせようとして、がむしゃらにスピード手コキを繰り返すのは要注意です。亀頭がおじぎをするように裏スジに引き寄せられるようでしたら、「痛くない?大丈夫?」と彼に確認しながら行いましょう。 見過ごしがちな射精の要になる「包皮小帯」への愛撫、今一度見つめ直してみてくださいね。 つづく
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2018.02.22
第3回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
大学生の頃から、現在に至るまで「ラブライフ」のアドバイザーとしてのキャリアを確実に積み重ねてきたOLIVIAさん。第3回目の今回は、日常における夫婦間のセックスについて語っていただきました。 ――多分女性の中には、夫に対してセックスについて切り出しづらい方が多いように思います。なにか、きっかけを作るタイミングとかそういうのってアドバイスはありますか? まずは、「二人きり」の時間をつくることですね。お子さんも、親も、誰もいない「二人きり」の時間です。日常生活から二人きりの時間を確保するとか、あとは二人きりになってリラックスしながら喋るっていうのを、その合間にセックスの行為の最中じゃなくて、その前後にその話を盛り込んだ方がいいと思っています。一緒にお風呂に入る習慣があるご夫婦やカップルだったらそういう時間にセックスの話をしてもいいですね。私がおすすめするのは、マッサージやグルーミング(耳掃除、爪切りなど)とか、性的じゃない身体のふれ合いをしている最中に、話せる状態のとき。ですかね。身体が緩んで無防備の状態の時がねらい目だと思います(笑)セックスの相性がいい二人ってどういうものかっていうと、「性に関してタブーなくちゃんと喋れる二人」なんですよ。それさえできれば相性ってどんどん良くなると思っていて、たとえば「この体位ちょっと痛い」って言ったら「じゃあこっちは大丈夫かな」って二人で工夫できるような。そうすると、絶対に気持ちいい体位っていうのが二人で見つけられるんです。それくらい、「話す」というコミュニケーションは大事なんですね。 ――セックスレスの場合、たとえば夫婦間でどっちかがセックスしたいんだけど、どっちかがやりたくなかったらすれ違ってしまうじゃないですか。その溝を埋めるにはどうしたらいいんでしょうか? そういったことがきちんと話せる二人であれば良いですけど、そうじゃない場合には、もっと前段階の話になりますけど、ファーストステップとしたら目を合わせて挨拶をして会話をするっていうことからですかね。 ――目を見て話すことから、ですか!? いや、実は目を合わせないで話す夫婦とかカップルって多いんですよ?まあ言いにくいことは視線をずらした方がいいので、なんかこう肩揉みながら後ろから言うとか、うつ伏せでマッサージしているときに言うとか、その方が面と向かうよりも緊張感が少なかったりはしますので、そういう場合もありますけど…。あとは、セックスをしたい側の方からセックスしたくない側に対してスキンシップというか、全身をケアするようなマッサージをしてあげることや、膝枕で耳掃除とか爪切りとかそういうことから始めてもらえればと思います。触れ合うことさえしてない日常的にね、セックスっていうとものすごくハードルが高くなっちゃうので。極端な話、目と目を合わせるのも性行為の第一歩だと思うんですね。ちゃんと目を見て会話をする。前戯の第一歩と言っても良いくらいです(笑)後は、毎朝の挨拶、「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉のやり取りですね。「愛してる」は照れくさいかもしれないけど、「ありがとう」と褒めるとかね、変化に気づくとか、「あなたのことにとても関心があります!」っていうのを、新婚時代くらいわかりやすくするんですよ。「あなたに興味があります」っていう、本当にちゃんと見てますよ~っていうのを意識してやっていくだけでいいんです。「今日は顔色いいんじゃない」とか、「あれ今日髪分け目違う?」とか、何でもいいんですよ(笑) ――女性らしさをはき違えて、たとえばちょっといい下着を着ければいいんじゃないかとか、服装をちょっと変えればいいんじゃないかとか、ついそっちに行きがちじゃないですか。「セクシー」っていう分かりやすさも大事かもしれないけど、そうじゃなくてやっぱり目を合わせるとか、っていう意味合いで先生よろしいんでしょうか(笑)? 中高年とかご夫婦の欲情って「優しさ」で欲情するって思うんですよ。優しさとか可愛らしさ。で女性がセクシー路線で行く引かれちゃったりするんですよ。旦那さんからね、「どうしたの、お前!?」みたいに言われちゃうんです。セクシー作戦よりも、可愛らしい感じにキュンとする。ハートがときめく作戦に変更したほうが良いと思いますね。 ――「おまえ、かわいいな」ですね!先生(笑)? はい、そうです(笑)「お前エロいな」じゃなくて、「お前かわいいな」って思わせる作戦の方が絶対私は作戦成功すると思いますね。たとえば部屋着も、エロい部屋着とかじゃなくて、さわり心地がいいとか、隣に寝てて肌にすっと来た時になんかちょっと触りたいなってなるようなものだとなお良いですね。そもそも女性の肌って男性より断然すべすべなので、クリームとか塗ってね、触りたいなっていうような肌にするとか、プルンとした、みずみずしさなんです。「エロじゃないことにも欲情する」って、みなさんに伝えて回りたいくらいですね(笑)かわいいなって思わせた方が男性は近づきやすくなるのは間違いないと思います。若い頃のセックスと恋人同士のセックスは「ザ・エロ」でいいと思うんですよ、即物的ですが、視覚的にエロいものに刺激を受けて「セックスしたい!」でいいと思うんですけど、「同じ人」とずっとしていくって、動物的なセックスじゃないんですよね。もっと人間的なコミュニケーションを要するセックスになっていくんです。そうなると、もっと優しい雰囲気で性的な触れ合いに発展するような作戦を取った方がいいと思いますね。 ――エロと真逆にありそうな「優しさと可愛らしさ」が大切なんですね。考えてみると頭使ってセックスしてますもんね、先生の今お話だと、「痛かったらこうして、じゃあこうしよう」みたいな。 そうです、だからこそ会話だったり、コミュニケーションがすごく大事になってくるんです。本能だけに頼るセックスは、同じ人とずっとするってどうしてもマンネリになってしまうんですよね、興奮が続かず飽きてしまう。それを維持するのは至難の業なんです。それならば、路線を変えることが大切ですね。ただ、動物的に欲情するっていうのも大事なので、自分のパートナーがどういう事をするとムラッとするのかっていうのを普段から観察しといたほうがいいですね。たとえば女性だったら、ご主人はどんな下着が好きかとか、どういう時にエッチな気分になるのか、とか。お酒を飲んでる時なのか、時間がゆったりある時なのか、リサーチですね。きっかけづくりになるような、いろんなスイッチをたくさん持っておくと良いですよね。そういう二人の時間を夜つくるためにも、家事育児は昼間の間とか夕方とかに、出来るだけ片づけておいて、まず時間を作るのもすごく大事だと思いますね。 ――これまでのお話だと、中高年からは本能的なセックスから理性的なセックスに変わるって話だったじゃないですか。興奮して、男性が勃起して…というセックスの仕方も変わるということなんでしょうか? そうですね、中高年以降のセックスは、「相手を喜ばせる」っていうものにちょっと目覚めていくといいと思いますね。男性の場合だったら、男性機能も低下してくるし、自分の喜びっていうよりはパートナーが喜ぶとか気持ちよさそうにしているのを眺めて、悦に入るみたいな楽しみ方を入れるとご自身もピンチを避けられると思いますね。「今日俺ダメだから気持ちよくさせるね」みたいな、ご奉仕的なセックスに切り替えると自分のコンプレックスもカバーできるし。逆に女性は、今までは男性に身体を貸すとか、なんとなくセックスは男性の時間って思っていたところを今度は自分が主体的に、自分が気持ちよくなるにはどうしたらいいんだろうっていう風に変えていく。そういう風にしていくと男女バランスよくなるかなと。歩み寄っていくみたいな感じがいいかなと思いますね。人生経験も増えますし、身体の衰えもそれぞれ感じてますし、若々しさを求めすぎない、やっぱり「優しさ」のセックスができる年代になった、と捉えてほしいですね。今こそ子供を作るっていう生殖のための行為ではなく、自分が楽しめるセックスっていうのを追及していく時期に入っていくんじゃないかなとも思います。セックスカウンセラー仲間が言っていたんですが、大体48歳くらいから50歳手前で閉経を迎える時期に「私は、女としてこのまま終わっていいのか」みたいな感じになるんだそうです。女としての自分の価値観とかね、そういったものと性的な魅力を関連付けて悩んだりとか、行動に移す方が、増える傾向があるみたいですね。もちろん、それは自然なことなんじゃないかなと思います。 ――逆に言うと、48~50歳っていうその年齢が分かっていれば、ここに向かってたとえ性行為ができる人がいなかったとしてもマッサージしたりとかお手入れしていくっていうのは大事かもしれないですよね。 そうですね、セックスする相手が常にいたらベストではあるとは思うんですよ。そういう気持ちがあっていつでもできる人がいるっていうのは、女性の性的な部分ではすごく満たされると思います。また、女性のライフスタイルを見ていても、性欲って上がったり下がったりとか、女性だと緩やかに上下するみたいなんですね。よく年齢とともに女性は性欲が上がるって言われてますけど、そんなことなくて、やっぱり昔に比べるとちょっと落ち着いたなとかあるんですね。なので、「またちょっとしてみたいな」っていう時期が来た時に相手がいないとやっぱりフラストレーションになるので、コンスタントに性的な関係を持てる相手がいるっていうのは長い目で見ると大事なことなのかな、と思います。それが結婚してたら夫婦ですし、カップルでもいいですしね。 ――上がり下がりがありつつも関係を維持していくっていうのも大事は大事なんですね。逆に女の人から見て旦那さんだったら旦那さんを男として見れないとか、ちょっとこうとてもじゃないけどセックスっていう発想にならないみたいな人も多分いると思うんですけど… それは、たぶん異性として見る努力をしてない人だと思いますね。異性として見る努力をしないと多分見れなくなるんだと思います。それは、誰でもそうです。自然と、家族になっちゃうし。そういう意味では、性的な目で見るっていう行為もセックスも第一歩なので、自分の夫とか自分の妻を性的な目で見るっていうのを全然してない人は先ずはそこから始めますね。「何をしていいかわからない」っていう方には、とにかく夫やパートナーに目を掛けるというか気に掛けることをおすすめしますね。私も結婚して思うんですけど、やっぱりそうやって意識しないと多分どんどん惰性になっていっちゃうんです。「うちの夫老けたな」とか客観的に突き放して見てみる。じゃあ歳をとっていく中で、この人がどうやって健康的に残りの人生を歩んで、どうしたら他の人から見ても「素敵な旦那さんね」って言われるか、維持していくか、目をかけることがすごく大事だと思います。そういう、日常生活の積み重ねがセックスに結び付くというか。夫婦だったらなおさらですね。結婚相手以外だったら飛び道具的にパッと燃えて、興奮すると思うんですよ。むしろなんかさっき言った思いやりとかじゃなく、一時的に興奮したりとか、やっぱたまにしかしないから身体も反応して、女性も濡れるかもしれないけど、やっぱそれとは「別物」と考えて、日常の些細な部分を大切にすることが重要だと思いますね。 オリビアさんは最後に、相手のいいところを見つける大切さを話してくれました。「相手を見損なうんじゃなくて見直していく作業が必要て思いますね。」日常とセックスを“別モノ”として考えてしまいがちになる私たちですが、むしろそれは、逆。日常生活の中にある「セックスの種」を大事に育てることが、よりよいセックスには必要なのだと感じるインタビューとなりました。 オリビア氏インタビュー第1回目の記事を読むオリビア氏インタビュー第2回目の記事を読む 写真:田形千紘 文:掛端玲 編集・構成 MOC(モック)編集部MOC.style – Moment Of Choice
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2018.02.22
第2回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
大学生の頃から、現在に至るまで「ラブライフ」のアドバイザーとしてのキャリアを確実に積み重ねてきたOLIVIAさん。20代の頃にはあえて若く見られないように、大人びたメイクなどをして、相談者に不安感を与えないような努力もしてきたのだとか。第2回目の今回は、人生の成熟期にさしかかった女性に向け「膣のケア」の大切さを語っていただきました。 ――膣のケア、と言われてもピンとこないのが正直なところです。膣のケアって、大切なものなんでしょうか? 「膣のケア」こそ、大切です!!…と声を大にして言いたいくらいです(笑)まず、45歳にさしかかって来ると、潤いが少なくなってくるっていうのは膣だけじゃなくて身体全体に言えますよね。ドライアイになったりドライマウスになったり。肌も乾燥しやすくなったりするのは、老化現象のひとつだと思うので、特にすごく嘆くことはないと思っています。「老いを受け入れる」というか、自分の今のコンディションを受け入れるっていうことは大切で、若い時とは違う身体の変化が出てきたときに、「じゃあどういう風に性行為をした方がスムーズかな」っていうのを無理に若作りしなくて受け入れて考えることにもつながるからです。「無理のない、年齢に合ったセックスをパートナーと考えていく」っていうのがいいのかなって思いますね。実際の行為のことで言うと、性交時に痛みを感じる時には、潤滑ゼリーを使うこと。いまいろんな種類が出ていますしね。後は、自分で潤いやすい体を作るために、自分の生活を見直すっていうのもありますね。健康な状態っていうのは粘膜が潤ってる状態なので、全身の「潤い」という部分に意識を向けてみてもよいのかなと思います。後はマスターベーションも効果的ですね。性的な意味だけじゃなくて性器のマッサージをするっていう。外性器のマッサージと、あとは指を入れるのに抵抗がなければ、膣の中に指を入れて膣をほぐすような感じでやさしくマッサージしてもらえれば良いと思います。日本人の女性って、特に膣に自分で何かを入れるとか指を入れるのにすごく抵抗があるんですよ。たとえば月経用品の比率で言っても、海外だとタンポンユーザーの比率って日本よりも多いんですね、月経がある女性の3割~5割と言われています。日本は高品質なナプキンが発達しているというのもあって、ほとんどタンポンユーザーは3割以下というアンケート結果があります。月経の時でさえ自分で膣に何かを挿入するのが怖いという意識があるからです。海外の女性と比べても、日本の女性は自分の性器に対して無知であるし、手入れもしてないですし、意識が低いのかなと思っています。 ――どうしてなんでしょう?海外では自分の性器や性全般の意識があるのに対して、日本は性器に対して意識が低い…社会的なもの、いわゆる「国民性」のような部分もあるのですか? 明治時代以降に「純潔教育」が入ってきたこともひとつの原因かなと思います。「結婚前は処女であるべき」という考えは、明治時代以降に、教育現場で女学生に向けて行われ始めたと言われています。女性は「性的に無知であった方が良い」「女性の性は男性によって開かれる」みたいな価値観の名残が現代にも続いているとも考えられますね。だから、自分自身で快楽に目覚めるっていうのは「みだら」な女性だと決めつけてしまっている部分もあるのかなと。あとは、性に関すること全般を「恥ずかしい」と思っている方が多いですね。女性の性の部分に関して「恥」とか、「隠すべきこと」のような価値観があるから、余計に手つかずになっていると思いますね。「恥ずかしい」という理由で婦人科の内診を受けていないから、先進国の中で、日本人の女性の乳がん検診・子宮頸がん検診受診率は40%代と極めて低いのが実情です。婦人科系の疾患の発見が遅れるということも言われています。セックスだけじゃなくて生殖器の健康に対する意識も低いと思いますね。みなさん、肌とか顔とかのお手入れはするじゃないですか(笑)だから、性器もお手入れするっていう発想は、全然おかしなことじゃないんです。私たちが年齢を重ねるのと一緒で、性器も年を取るんですよね。顔にしわが出来たり、ドライアイになったり、極端に言うとだんだん体が干からびていくわけじゃないですか。だからこそ、美容的な部分と健康の為に性器をよく観察して、お手入れをすることと、セックスでより気持ちよくなるために自分の性器を手入れしようっていう2つをセットで考えてもらえたらいいのかなと思いますね。ちなみに、江戸時代の文献をひも解くと、遊女など「プロ」の女性達は、膣を「りんの玉」というトレーニンググッズを使って膣を鍛えたり、濡れないときは「ふのり」を塗るなど、男性客を喜ばせる方法などが書かれている物もあります。庶民の性生活は、どうだったかというと、春画がありますが、ポルノの意味合いもあるので、デフェルメされて描かれていると思います。江戸時代以前の日本の性文化はかなり大らかであったと言われていますね。 ――他の身体の部分をお手入れするように、膣のお手入れもすごく大切だっていうことですね。年齢によって潤いを良くする、というと食生活や生活改善とか、解決できる方法ってあったりするんですか? 粘膜に潤いを持たせる食べ物は、ぬめりのある食べ物、山芋、おくら、納豆などですね。あとは、粘膜を保護するビタミンAを含んだ緑黄色野菜やレバーも良いと思います。粘膜を保護する成分の含まれているものを食事にバランスよく取り入れることが大切ですね。後は、性器を直接的にマッサージして、血行を良くすることもおすすめしています。何でもそうなんですが、やっぱり人間の機能って使わないと退化していっちゃうんです。たとえば男性機能も、長くセックスレスとかだったらやっぱり衰えてきているかなって思うんですけど、新しい恋人ができて定期的にセックスしていると、男性器も回復するというか、サイズも大きくなると言われています。女性器も同じことだと思います。久しぶりにするとやっぱり膣が委縮していて痛いとか、昔ほど濡れないし、昔ほど感じにくいし…ということは誰にでも起こり得ることです。自分でウォームアップを普段からしておくような感覚で、マッサージが有効なのかなと思います。 ――身体をほぐしておくっていうことですよね。温めておくというか。 身体を温めておくのもいいですね。後は筋肉の収縮でオーガズムを感じるので、膣トレってよく言われるような骨盤底筋のトレーニング、性器脱を予防するためにも大切です。筋肉もどうしても硬くなってくるので、膣トレプラス意識してお手入れをするっていう、そういう感覚が特に年齢を重ねてくると大事だと思いますね。 ――ちなみに、女性の「オーガズム」を感じやすくする膣のトレーニングの方法っていうのも、いくつかあるんですか? もともとはケーゲル体操と呼ばれ、産後の女性の膣まわりの筋肉を鍛える体操から派生しているのが膣トレなんです。女性って膣だけ意識して動かすって結構トレーニングしないと難しいんですよ。括約筋って尿道口と膣口と肛門を締めたり緩めたりを司っているところなんですが、肛門と尿道の筋肉は、毎日排泄するときに使うから、「おしり(肛門)を締めてください」って言うとできるんですね。「おしっこを我慢してください」って言ったらちょっと前の方力入れる。「膣だけ締めてください」っていうと、動かせているのかわかない女性が多いのです。大切なのはその3つの括約筋を特にバランスよく鍛えておくことです。特に膣周りを締めたり、緩めたりって道具も要らず、いつでも気が向いた時にできるので、ぜひやってもらいたいなと思います。電車に乗っているときでもいですし、立ってても座っててもできるので、普段から締めて緩めるみたいなのを、空き時間にしておくだけで膣周りも強化されて、オーガズムも得やすくなります。もちろん、男性と行為をしている時も締め付けが強くなるので、男性の方も気持ちよさがアップしますし、おすすめですね。性器を支えている「骨盤底筋」が緩んでくると、膀胱や子宮が出てしまう「性器脱」の原因になります。臓器が下垂して、膣から出てしまう状態になり、手術をされる方が更年期以降の女性で多いと聞きます。そういったものをしっかり予防する意味でも更年期に差し掛かったら、性器に意識を向けてほしいなと思いますね。 ――健康管理の一環として、性器のコンディションを意識して、膣のトレーニングをするというのが、なんだか自然なことのように思えてきました。 年齢がいくにつれて、そういうのは健康の一つとしてとらえていただければ…と思うんです。いきなりエロいこととかセックスじゃなくてっていう、「入り口」と認識していただくのがいいのかなと。女性としての魅力とか、女性性っていうのは、生殖器のお手入れをすることで、女性としての自尊心を取り戻すとかっていう風に繋がるんじゃないかと私は思っていますね。肌をきれいにするのと同じで、性器もきれいにすることはごく自然なことなんです。むしろなぜ性器だけきれいにするっていう意識にならないんだっていうところが逆に不思議だっていうことですよね(笑)「他はお手入れするのに」「好きな人に見せるところなのに!」という風に思いますね。…そうは言っても、どうしてもデリケートゾーンっていうとセックスにまつわることとか、「マスターベーション!?とんでもない!」という方もいらっしゃいます。でも自分で見たり触ったりしないっていうことは汚れてるかもしれないし、セックスにおいて感じる感じないという快感を男性任せにしてるっていうことですよね。お相手の男性へのエチケットとしてもちょっと欠けてるかなっていう風にも思うんです。自分の身体をきちんと、わかって、管理できるのが性的に成熟した女性かなって私は思いますね。 ――コンディションを見るときのポイントとかあったりするんですか? 「膣トレがちゃんと締めたり緩めたりできてるかわからない」っていう方は、清潔にした指を膣に入れて自分で動かしてみて動いているかを確認してみてください。膣が委縮している方で、自分で指を入れるのも痛みを感じてしまう場合は、まず身体を温めて、膣の入り口を柔らかくほぐして、まずは指を一本入れる練習から始めてみるといいと思いますね。年齢がいくと膣壁が薄くなるので、膣に指を入れてもふかふかしている感じがしないとか、膣壁の凹凸が少なくなってくると言われています。なので、自分で指を入れても痛くないか、潤っているか、しっとりとふっくらしているかっていうので、自分の中のコンディションを確認するのはできますね。 ――そのチェックはいつするのが良いですか?お風呂から上がった後とか、寝る前とかですか? 清潔にしているときの方がいいので、身体が温まっている、寝る前とかお風呂場が良いと思います。一人になってリラックスできるところで試してみるっていうのがいいんじゃないですかね。お風呂でデリケートゾーン用のソープで洗うときに一緒にチェックするという習慣をづくりもいいですよね。 ――そういう意識をもってお風呂に入るのってまたちょっと違いますよね。 別に性行為をする相手がいなくても、そういうお手入れをしていいと思うんですよ。別に「セックスしないから手入れをしない」っていうことではないので(笑)日常から、そういうお手入れし始めると自分の身体に、女性として自信が持てるきっかけになると思うんです。性行為にもいい循環があるんじゃないかなと思いますね。「自分の身体(快感)は自分のもの」っていう感覚になると、「乱暴に扱われたら嫌だな、ちゃんと言おう」とかね。セックスが気持ちよくないとか、いまいちだなって思っても、「しようがないな」って今までは思っていたかもしれないですけど、お手入れして大切にちゃんとしてるっていう意識が芽生えたときに、乱暴に扱われたりとか、気持ちよくないのに「身体貸してる」って感じて、だんだん嫌だなっていう風に女性の方が目覚めてくると思うんです。それならセックスをせっかくするんだったら、もっといいセックスしたいなとか気持ちよくなりたいなってそっちにだんだんとこう気持ちが向いて、シフトしていくのかなって。これ、本当女性にはぜひ体感してほしいですね(笑) ただ、いきなり「膣トレ」の話をしても、日本人の女性は恥ずかしがり屋っていうのと、もろエロに抵抗がある方が多いので言い訳をつけながら、啓蒙していくようにはしていますね。 ――性器から女性の意識も変わったり、生活ももしかしたら変わるかもしれないし、男性にお任せだったセックスが、すこし変わる…きっかけになるのかもしれないですね。ちなみにその性器のそのお手入れをしている人って、たとえばその女子力とかっていうのは変わったりするものなんですか? そうですね、やっぱり、内なる自信というか、私のところに来る女性はケアをするっていう意識が高い方ですけど、性の話もきちんとできる方が多いですね。「きちんとケアをしている」っていう自信から、もちろんパートナーがいらっしゃる方も多いですし、大人の女性としてかっこいい感じを受けますね。性生活も大事ってちゃんとわかってケアしている方は、女としての自信がみなぎっているというか。それにね、性生活自体を男性に全部責任を覆い被せちゃうと、男性もすべて請け負うのって、逆にプレッシャーになって悩みが深くなると思うんですよ。男性機能が低下して途中で萎えて中折れしちゃうとか、勃起できないってなったら、女性をすごくがっかりさせてしまうし、女性の方も彼に全部委ねてるから自分でどうすることもできないから気まずくなりますよね。二人のセックスを行き詰まらせないためにも、「あ、ちょっと彼が元気がないんだったら、じゃあ私が頑張って勃たせてあげようかな」って積極的に動ける女性になれるかもしれないし、男性にもメリットが生まれやすくなると思います。行為の時って、男性ってちょっと心配しちゃうと思うんですよ、女性がそんなあれこれ詳しいと自分がリードしづらい…とかね。でもそれ実は逆で、性に関して知識があって意識が高い女性って、きちんと男性心理のことも汲み取れるようになるというか、うまく立ち回ってくれるんですよ。ね、いいことづくめだと思いませんか?(笑) ――膣トレがこんなにまで、良い影響を与えるんですね!女性の準備が整えば(膣を含む)、じゃあ次はセックスなのかな、と思うんですけど、夫婦間やカップルの間でセックスレスが常態化してしまっている方たちも大勢いると思います。 そうですね。セックスの場合はパートナーありきになってくるので、一緒にどういう風にセックスしたいかとか、コミュニケーションは絶対不可欠なものになると思います。身体の不調や不快感があって、じゃあどういう風にしたらいいのかって、一緒に解決策を考えない限り、セックスレスや、セックスにまつわる問題は、解決できないと思いますね。 <写真:田形千紘 文:掛端玲>
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2018.02.22
第1回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
ラブライフアドバイザーとして、女性やカップルの多くの性の悩みに応え続けているOLIVIAさん。「エロ」や「アダルト」と捉えがちな性の問題をあえて「アカデミックに、真面目に」話すことで性の関心を持ってもらえるはず、と大学在学中からセックスやセクシャリティーの問題と向き合ってきました。 ――そもそも、なぜラブライフの仕事をされているのか、そのきっかけを教えてください。 私が性に関する研究を始めたのは大学時代の頃です。ちょうどその頃って、恋愛や男女の交際がスタートする時期でもありますよね。自分も含めた周りの友人を見ていて、「女性が幸せな人生を歩んでいくときにパートナーとうまくいっているっていうのはすごく大事だ」と実感したんですね。その中で性生活もうまくいっているカップルってやっぱり仲良しだし、女性が幸せを感じるときって充実感があるときだなって思ったんです。でも周りを見るとセックスってやっぱりこう、「エロ」とか「アダルト」といった「男性の興奮を促す」ような情報やAVにあふれていて、女性が彼と楽しむためのセックスの情報って日本にはあまりなかったと思うんですね。大学3年生だった私は、半年間オーストラリアの大学に留学して、海外の性教育の現場や、オーストラリアのLGBTカップル事情が日本より認知されていることを肌で感じました。性に関すること、もっと言えば性行為だけじゃなく、「セクシャルアイデンティティ」も自分できちんと認めていて、「自分がしたい性生活やパートナーは自分で見つける」というものができている海外の国もあるんだな、ということを強く感じたんですね。その後、帰国し大学の最後の年に、卒業論文で書いたテーマが、「女性のマスターベーション」。マスターベーションという行為が歴史的に、また現代でもどういう扱いをされているか」というものでした。女性が自分で欲望を持って、それを認めて、自分で快楽を得るというマスターベーションは、セックスとはまた違った意味合いがあると思ったので、調査を始めました。性生活に根差した女性の生き方…というものを考えたり、調べたりするのが好きでしたね。当時は医師が主催している性感染症の勉強会に行ったり、LGBT関連のイベントのお手伝いをしながら、女性が心地よく過ごせる性生活の情報が何なのか、探し始めた、ということがこの仕事を始めたきっかけになっています。 ――大学在学中から、すでにラブライフに関心があったとのことですが、学部はなにを専攻していたんですか? 学部は人文学部だったので、研究テーマは何でもよかったんです、卒業論文の。私が所属していたゼミは性の研究をしたい人が集まるゼミだったんです。うちの大学ちょっと特殊で(笑)ゼミの先生自体が日本のアンダーグランドカルチャーに詳しい先生だったので、セクシュアリティの研究をしたい人のゼミとしてゼミ生が集まっていたんです。私以外にもセクシュアリティの研究をしている人はいましたね。 ――いわばオープンに、そしてアカデミックに性の問題を扱って来たんですね。女性の先生だったのですか? 私のゼミの先生は男性でした。他に、日本における男性のセックスワーカーの現状を調べている人もいたし、戦隊ものに見るジェンダー観の変化を研究している人もいたし…、あとはゲイでもレズビアンでもない、バイセクシャルというジャンルという確立したカルチャーを研究している人がいたり、女性が楽しめるAVの研究をしている人がいたり。性を研究するっていうのに興味がある人が自然と周りにいました (笑) ――その時のオリビアさんの心情的には、日本社会で言うと男性視点の「性」が多すぎて、女性目線の性があまり語られていないっていう事に対する反発心みたいなものもあったんでしょうか? うん、そういうのはあったと思います。フェミニズム的な価値観にもすごく感化されていた時期だったので、「女性だってもっと楽しんでいいじゃん!」みたいなちょっと反骨精神みたいなのもあったかもしれないですね。でも男女でパートナーシップを築いていくときには、男性とけんかしてても始まらないので(笑)、男性は男性の考えがあって、性のメカニズムも女性とは全然違っているんですよね、当たり前ですけど。じゃあどうしたら男女仲良く、特にカップルや夫婦だったら折り合いをつけられるかな?と思ったら、男性のことも性質もよく知らなきゃいけなくなるんです。男性のことがわかると自然とセックスを多角的に見ることができるようになる…っていうんですかね。男心も女心も両方知ったうえで、どうやってパートナーシップを築いていったらいいか、セックスをもっとしていくかという風にシフトしていったんだと思います。 ――大学の時に今話されたような気持ちで、性のことに関する研究とか卒業論文を書かれて、その後の就職はどうされたんですか? 私が考えているような、性を扱う就職先ってなかったんです。ですので、卒業後はリラクゼーション業界に就職し、セラピストの道に進みました。もともと心身のケアをするセラピーに、興味がありましたし、セックスは「スキンシップの一部」と捉えることもできますよね。スキンシップを探求することはセックスにも繋がっていくと考えました。現在の仕事にも活きているのは、このセラピストのキャリアがあるからなんです。そのため、卒業後はアロマセラピストや整体師として仕事をしていくかたわら、性の研究は自分のフィールドワークとして、興味がある本を読んだらそのレビューをブログに書くとか、勉強会に行ったらその感想を書くとか、そういったことを続けていたんです。そうしているうちに、性の情報を自分が思った感じで書いていったブログがたまたま出版関係者の方々の目に留まって、ウェブサイトでコラムを書かないか、とか本を出しませんかっていう風につながっていきましたね。 ――大学生の時から、現在に至るまで人生が一貫しているのがまず驚きです。ぶれることもなかったんですか? そうなんですよ、ぶれてないですね(笑) ――お話を伺っていると、まず学術的な裏打ちがあって、そのうえで「性」というものを見ている印象を受けます。 じつは、「わざと」アカデミックに見せているっていうのはあるんですよ。どうしてもエロの人っていうと下に見られるというか、セクハラもありますし。ちゃんとまじめにやってますよっていうのは見せますね。まじめに見せた方が、「下ネタは苦手だけど、性生活で悩んでいる」という一般の人が入りやすいんですよ。相談もしやすい雰囲気づくりとか、そういう心理的なことにも気を付けています。お医者さんでもなく、アダルト業界の方でもなく、もうちょっと身近な存在で性の悩み相談を受けられる人ってなかなかいないじゃないですか。だからこそ、私の立ち位置として、「エロまじめな相談相手」を目指しています。相談者様は、アロマセラピーの施術を受けながら性の相談もできるので、構え過ぎなくて済むんだと思います。 ――人文学部卒業ということを考えると、一般的にはマスコミ関係とかの就職が多いのかなと思うんですが、そこからあえて独自の施術をする道、自分で独自に研究する道っていうのにまったく迷いってなかったんですか? 昔からやりたいことをやる、と言ったら絶対に譲らなかったので。迷いは全然なかったですね(笑) ――卒業した際のキャリアビジョンとかってどういう風に考えていたんですか? 卒業した当時は、将来的にどうこうっていうキャリアビジョンはなかったですね。まずは「施術家」として身体のことをよく勉強しようとざっくりと考えていました。実際に、25歳頃ですかね、施術を一日中やっていると腰痛や身体の負担が大きくなってきてしまって。それで今度は、30歳までに教える側になろうと思って、セラピーを教える仕事の方を増やしていくようにしました。セラピストとして活動しながら、27歳になった時に、オリビアとしてのキャリアをスタートしました。カウンセリング会社に入社し、男性の性生活やパートナーシップのお悩みをカウンセリングし、アドバイスするという仕事に就きました。9割くらいが男性の相談者さんだったのですが、男性心理や男性の悩みを聴くのはキャリアとして大変ためになりましたが、もともと自分がやりたいのは「女性のための情報発信」でした。現在は、ほぼ女性向けに情報を発信しています。 ――以前のカウンセリング会社にいる時は、男性の悩みを四六時中聞いていたと思うのですが、その時に今までの男性に対して持っていたイメージとの変化はありましたか? そうですね、男性も性生活に悩むということを目の当たりにしましたし、不真面目で誰とでもセックスしたいっていう男性ばっかりじゃないんだなっていうことがわかりました。「奥様との関係を良くしたい」というように、真剣にパートナーシップに向き合っていました。男性ってどっちかっていうと女性と違って、「浮気性」だとか「理性的じゃないほうが興奮する」とか言われるじゃないですか。だけど、ちゃんと真面目に考えている方もいらっしゃるし、悩んでる方もいらっしゃいます。やはり、そういう方の性生活やパートナーシップが良くなるといいな、と思って日々相談を受けていましたね。 オリビア氏インタビュー第2回目の記事を読むオリビア氏インタビュー第3回目の記事を読む 写真:田形千紘 文:掛端玲 編集・構成 MOC(モック)編集部MOC.style – Moment Of Choice
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2018.02.18
手コキVSフェラ!男性はどっちが気持ちいいの?
手コキVSフェラ どっちが気持ちいいの?by lightstargod ラブライフ・アドバイザーのオリビアです。潤滑ローションを使った手コキのバリエーションを増やすために、「亀頭ローリング」「カリ首愛撫」とローション手コキシリーズを紹介してきました。しかし、ここまできて、ある事実に気づきました。それは…「手コキをするタイミングってなくないですか?」「彼は、手で触るよりもフェラして欲しいみたい」「勃ったら、すぐ入れたいみたいだし」 と、手コキを疎かにしている女性が一定数いるということ!ちょっとビックリしました。手コキしない派の女性は、セックスにおいて男性の快感は、手コキ<フェラ<挿入だと順位付けをしているのかもしれません。 確かに、挿入時のフィット感=体の相性と思っている男性も多いのですが、男性に言わせると、「手コキ」と「フェラ」の気持ちよさは別物。ふたつを比べて、優越つけることはできないんですよ。手コキとフェラの魅力に迫る「手コキ」の魅力は、① 力加減の調整がきく(強い刺激がないとイケない男性に◎)② スピード変換自在(ゆっくり焦らし、スピードアップで射出感を高める)③ 手指の動きのバリエーションが豊富「フェラチオ」の魅力は、① 女性が自分の性器を舐めているという非日常的なシチュエーションに興奮② 視覚的な刺激が強い③ 口腔内の湿り気と熱、適度なバキュームが膣性交に似た快感を催す ペニスに適切な刺激を与え、確実に射精させたい時には、「手コキ」脳を興奮させ、ふたりだけの卑猥な時間を共有したいなら「フェラチオ」欲を言えば、「キスをしながら手コキ」「乳首舐めをしながら手コキ」「フェラしながら乳首いじり」など、男性の満足度が高い2点同時愛撫をマスターすると、彼を快感の海に溺れさせることができます。男性器にある8つの性感帯 男性器まわりには、ペニスを中心に性感帯が分布しています。手コキマスターになるために、男性器にある8つの性感帯の場所と名前を確認しておきましょう。 その8つとは、①亀頭②尿道口③カリ首④包皮小帯(ほうひしょうたい)⑤裏筋⑥陰茎⑦陰嚢⑧会陰(玉と肛門の間)です。 8つの性感帯の中でどこが一番感じるかは、男性それぞれ。「亀頭を焦らされて腰がビクンビクン動いちゃう人」「シンプルな陰茎摩擦が一番好きな人」「裏筋攻めで悶絶しちゃう人」まずは、あなたのセックス相手が、どの性感帯がどう感じるのか、ひとつひとつ確認していきます。 確認の仕方は、皮膚の表面に触れるか触れないかのソフトタッチもしくは唇のぷにぷにした感触で各部位をなぞっていきます。彼の腰がピクンと動く、ふーっと息が深くなる、「そこ、いい…」と訴えてきたら、気持ちいい証拠。お気に入りスポットを覚えておきましょう。 ソフトタッチ以外にも部位に適した触り方があるのですが、多くの女性が見落としがちなのが、④包皮小帯への愛撫です。包皮小帯とは、亀頭と裏筋のつなぎ目部分。包皮小帯が上下に動くことにより、男性は、射精に向かってじょじょに高まっていきます。 次回は、包皮小帯の愛撫にスポットライトを当ててみましょう。 つづく
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2018.02.11
彼が驚くローション手コキ!水かきをひっかける「カリ首愛撫責め」
ローションオナニーにハマる男性たちby Razvan Narcis Ticu ラブライフ・アドバイザーのオリビアです。「前戯にちょい足しでいつもの手コキがグレードアップ!」という魔法の調味料のようなアイテム。それが、潤滑ローションです。男性のマスターベーションでは、オナホールとローションを組み合わせて、よりホンモノの膣に近いヌルヌルとした感触を再現します。「包皮がひきつれて痛い…」という不快感もなく、より満足度の高いマスターベーションができるので、オナホオナニーでローションの気持ちよさに気づいて、その後もローションだけを使ったマスターベーションをしつづける男性もいるくらいです。 男性のマスターベーションに特化したローションには様々な種類があります。 おしゃれオナホの代表格TENGAのPLAY GEL NATURAL WET(プレイジェル!)は、みずみずしい自然なうるおい。ベタつき、糸引きがないので、プレイ後のふき取りが簡単なのが高ポイント。夏季限定のPLAY GEL ICE COOLは、メントール配合の限定仕様でひんやりした冷感が楽しめます。今の季節は、想像するだけで鳥肌が立ちますが、夏の熱帯夜には良さそう。 不二ラテックスからはザ・ベストローション。精力剤でおなじみのマカ配合の極濃ストロングタイプもあり、リアルさ、なめらかさ、密着度など使用感の好みの応じて選べます。 セックスでは、ローション手コキからの挿入の流れになりやすいので、個人的には、男性のマスターベーション用ローションよりも女性の膣に使うことを想定して作られている潤滑ゼリーの使用をおすすめします。 男性用ローションを使うとしたら、月経中や妊娠中など自分への挿入は控えるけど「いっちょ抜いてあげるか!」と攻めたいときには、いいかもしれないですね。ローションに目覚めて、彼がローションオナニーにハマってしまうかも。スルーしがちなカリ首を攻める さて、ここでローション手コキのワンポイントアドバイスです。 手コキというと、陰茎を上下にゴシゴシ擦る動作だけしている女性もいるかもしれません。上下摩擦はシンプル・イズ・ベストな定番テクニックですが、それだけだと、マンネリがちになるんですよね。彼がさっさとあなたの手コキを切り上げて、挿入にもっていこうとするのなら、マンネリ傾向あり。今一度、手コキを見直してみましょう。 攻めるべきパーツは、ずばりカリ首です。亀頭と陰茎本体の段差部分であるカリ首は、前回ご紹介した亀頭以上にスルーされがちなパーツです。亀頭は女性の性器でいうとクリトリスに対応します。カリ首はクリトリスの付け根とイメージしてください。つまり、気持ちいいわけです。カリ首愛撫責めのやり方STEP 1:カリ首の段差を強調させるために、ほどよく勃起させます。STEP 2:ローションを塗り伸ばし、ペニスの皮が余っている男性の場合は根元におろして、亀頭を露出させます。皮が上がってこないように片手で根元を押さえます。STEP 3:利き手でOKサインを作り、水かき部分をペニス裏側に当てるようにセットします。1cm幅くらいの上下摩擦でカリ首を集中的にコキコキします。ここでのポイントは、① 上下同じくらいの強さでの往復が気持ちいい② 上から下にコキおろすのが気持ちいい③ 下から上に引っかき上げるのが気持ちいいこと。微妙な圧のかけ方で体感が変わるので、彼の反応をよく見て。 よがる彼を見て、「え!ここが気持ちいいの?!完全に見落としてたわー」とハッとする女性も多いはず。創意工夫の心がマンネリしがちなセックスを解消してくれます。早速、ローションを用意して試してみてくださいね♪新感覚のローション手コキで、彼とのセックスが盛り上がりますように! つづく
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2018.02.11
ゼクシィ夜の★相談室[30]彼にうまく甘える方法教えて!
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2018.02.04
「イカせてください…」とお願いされる!第三の愛撫「亀頭ローリング」
食わず嫌いが多い!?ぬるぬるローション愛撫by StockSnap ラブライフ・アドバイザーのオリビアです。ここのところ、「潤滑ゼリーを使うとセックスが快適になりますよ!」「女性は30代に入ったら、枕元に潤滑ゼリーは必須!」と、繰り返しお伝えしています。 セックスの必需品として、潤滑ゼリーの普及に一役買ってでたいと思っているのですが、「どうやって、彼に『使いたい』って切り出したらいいんですか?」「自分で買っておいて、セックスの時に出すんですか?」と、セックスに導入する流れがわからずに、「興味はあるけど…」止まりになっている人が多いみたいです。 ちなみに、あなたは、潤滑ゼリーをセックスで使うとしたら、どんな使い方を想像しますか?「濡れない時に、アソコにヌリヌリして挿入…?」ゼリーがヒヤッとする冷たさとゼリーを塗ってそそくさと入れようとする彼の淡々としたお仕事感がもの悲しいという女性も。「全身に塗って、ヌルヌルプレイ…?」後片付けが大変そうだから、ラブホやお風呂場じゃないと出来ないかな?と妄想止まり。 そう、潤滑ゼリーを使うセックスって、いい意味でも、悪い意味でも「さあ、使うぞ!」と肩に力が入ってしまうんですよね。個人的には、前戯にちょい足しくらいの軽い気持ちで、もっと使って欲しいと思っています。いつもの手コキにちょい足しで、彼が暴発?! 潤滑ゼリーやローションを使ったヌルヌル愛撫を体験したことのない男性って、割といます。その気持ちよさがわからないから、食わず嫌いになっているんでしょう。女性がよくするペニス愛撫の代表格、手コキとフェラチオ。「フェラされてる時の口の中のヌルヌルあたたかい感触と圧迫感がたまらない」というフェラチオ好きの意見と、「手コキの方が、力加減やスピードを調整できるから、フィニッシュをかけやすい」という手コキ派の言い分を合わせると、摩擦熱でヌルヌルぬくぬくするうえ、圧力やスピードを自由自在に調整できる「ローション手コキ」は、手コキとフェラチオのいいとこどり。「第三の愛撫」として、確立させたいものです。 私の場合、潤滑ゼリーをベッドサイド近くに用意しておいて、前戯の最中に相手をもっと気持ちよくしてあげようかなと思ったら、「ねぇ、ローション使っていい?」「ヌルヌルさせてもいい?」と聞きます。すでにある程度興奮しているので、大抵、「なになに…?」「いいよ」「もう、好きにして…」状態。そこで、手コキに潤滑ゼリーをちょい足しして、触感に変化をつけます。冬の季節は、「ちょっとヒヤッとするよ」と前置きしてあげると親切。ローション手コキが初体験の場合、あまりの気持ちよさに、いつもは早漏ではないのに、暴発してしまう人も。そうでなくても、「ダメ、これ…。我慢できない!」とストップをかけられちゃいます。悶絶の焦らしテク「亀頭ローリング」 潤滑ゼリーのぬるぬるをいかした焦らしテク「亀頭ローリング」を紹介しますね。男性器は、ペニスの先端に近づくほどに敏感になっていきます。亀頭部分は、女性器でいうとクリトリスに匹敵します。敏感であり、イキそうでイケない淡い快感を感じやすい性感帯です。STEP 1まずは、通常の摩擦愛撫で、ペニスを勃起させます。STEP 2勃起して、亀頭のかさがキノコ状にしっかりと開いてきたところで、潤滑ゼリーを1~2滴てっぺんに垂らします。片手でペニスを支え、利き手の中指の腹で、亀頭に潤滑ゼリーを時計回りに塗り伸ばしていきます。男性自身のカウパー腺液(先走り汁)が分泌されている場合は、潤滑ゼリーと混ぜるようなイメージでゆっくりじわじわと亀頭先端に淡い刺激を与えます。STEP 3彼が「もっと!」と腰をクイクイと動かして、欲しがってきたら、愛撫に変化をつけます。今度は、あなたの手のひらの真ん中あたりを彼の亀頭のてっぺんにくっつけ、小さく「いい子、いい子」するように、亀頭を時計回りにローリング愛撫します。 亀頭への刺激は、「気持ちいいけど、射精の気持ちよさとは別」「淡い快感がずっと続く感じ」と表現されます。ここでは、彼を射精させようとせずに、できるだけ長い時間にじわじわと亀頭への繊細な刺激で高まってもらう気持ちで行いましょう。男性が「もっと…」「イカせてください…」と欲しがり屋さんになってくる姿を見るのも楽しいですよ。 たっぷりと亀頭を焦らした後は、より細かいパーツごとにヌルヌルを活用した愛撫を行っていきます。 次回へつづく