2015.05.09
LGBT勉強会~同性婚は誰のため?~
「同性婚」についての知識を深めるために、5月3日に早稲田大学で開催された「Creat a debate with 8」に参加してきました。
ハリウッドスターたちも多数出演協力し、同性婚実現にむけて世論を大いにわかせました。
朗読劇『8』を通して、同性婚について知識を深めディスカッションしよう、というのが今回の「Creat a debate with 8」の趣旨。
家族の定義とは?
パートナーシップが法で守られることとは?
当事者の声は?
裁判ではどんなことが論点になるの?
裁判で勝つための戦略とは?
勉強会の後編は、アメリカの同性婚事情に詳しい拓殖大学 政経学部 教授の小竹聡先生とブルボンヌさんの対談。
アメリカの同性婚事情に詳しい小竹先生とブルボンヌさんの対談は、軽快で爆笑の連続。
知的で切れ味のよいブルボンヌさんのウィットに富んだトークが、小竹先生のチャーミングな一面を引き出していて、和やかな雰囲気で対談は進んでいきました。
ちなみに、アメリカ以外の同性婚事情が気になったので、勉強会の後に調べてみました。
現在、同性婚が認められている国は18ヶ国。
①オランダ
②ベルギー
③スペイン
④ノルウェー
⑤スウェーデン
⑥ポルトガル
⑦アイスランド
⑧デンマーク
⑨フランス
⑩イギリス
⑪ルクセンブルク
⑫アルゼンチン
⑬カナダ
⑭ウルグアイ
⑮ブラジル
⑯メキシコ(地域による)
⑰南アフリカ
⑱ニュージーランド
⑲米国(州による)
⑳エストニア(2016年より)
21フィンランド(2017年より)
その他、渋谷区の「パートナーシップ条例」のように、夫婦に準じる権利を同性カップルにも認める法律「パートナーシップ法、シビル・ユニオンなど」のある国や地域は25ヶ国。
アメリカでは、同性婚がすんなり認められたわけではなく、賛成派も反対派も過激に意見をぶつけあっています。
アメリカの正論は、2003年は反対派64%だったのですが、保守派の有力者の子供たちがLGBTだとカミングアウトしたことで、2015年の最新の調査では、賛成61%に変化してきたそうです。
ラブライフのお悩みも同じような状況ですよね。
日本人は、「性に関すること」を長らく「個人的なこと」「秘め事」にしてきたがゆえに、公式に性に関して言及することに苦手意識があるのは、この仕事をしていると感じます。
大学時代に友人になったアメリカ人は、母と母の女性パートナーと暮らしていました。
一時的とはいえ、ホストファミリーと生活を共にして、10代から自分の家族以外の様々な家族のあり方を見てきたので、「家族のあり方の多様性」は、自然と受け入れていました。
私の中での家族は「家族としてコミットメントすること」だと思っています。
当事者の全員が「婚姻制度」を望んでいるわけではない、という現状がありますが、望む人が望む形で認められますように。
日本で暮らしていると、その多様性を忘れかけてしまうのだけど、改めて、そのことに気づけました。
渋谷区のパートナーシップ条例が話題になっていますが、性自認や性嗜好だけでなく、様々な生き方をしている人達がお互いの生き方と愛の在り方を認めあえるようになる世の中を願っています。