2016.10.16
「見て、触れて、慣れ親しむ」意外と知らないオーガズムへの近道
初タンポンで学んだこと
by notanlinekid
こんにちは。OLIVIAです。
前回お話しした通り、水泳大会を目前にして、月経になってしまった小学校高学年の私。
周囲に月経中だとバレる恥ずかしさと、今までの練習の成果を思うように発揮できないくやしさで落ち込んでいるところに、さらなる試練が訪れます。
それが……タンポン。
タンポンの存在は知っていたけども、小学生の私にとっては
「膣の中に自分で綿を詰めるなんて、こわい!」
「近い将来には手を伸ばすかもしれないけど、今の私には大人すぎる」と、
“お姉さんが使う生理用品”という思いがありました。
けれど「背に腹は代えられぬ!」と覚悟した私は、タンポンを手に取り、自分の性器と向き合う決心をしました。
母が用意したタンポンの説明書を熟読。シンプルな線で描かれた外性器のイラストによって、生まれて初めて、外性器の概要がハッキリします。
手鏡を使い、おそるおそる覗き込んでみると…
えっ!全然わかんない!
入口、わかんない!
入口がどこにあるのかわからない迷宮がそこにはありました。
季節は夏。トイレの前には、母。
汗だくになりながらのタンポン・トレーニングは続きます。
水泳大会当日に、見兼ねた養護の先生が、「先生がいれようか?」と申し出てくれ、大人の階段を数段飛ばししそうになりましたが、そこは、丁重にお断りしました。
でも、そこで私は学ぶのです。
「浅めに挿入すると、異物感が残る」
「角度を工夫すると、スムーズにINできる」
「自分のカラダなんだし、見慣れてくると、どうってことない」
自分の膣感覚を把握することは、後のセックスでおおいに役立ちます。
例えば、「挿入角度が合わないな」と思った時に、自分の膣の傾斜に合わせて微調整することも出来るし、挿入時に膣口付近でマゴマゴしている彼のペニスをスムーズに招き入れることも出来ます。浅めの挿入で違和感を感じる時は、「もうちょっと深く入れて」とリクエストもします。
あの夏のタンポン・トレーニングがあったからこそ、今、女性達にアドバイスが出来るのだと思うと、あの努力は無駄ではなかった。
日本人女性は、全体的に、自分で膣に異物を挿入するということに、不安や抵抗が強い傾向があります。2010年のユニ・チャームの行ったアンケートによると、タンポンユーザーは、20%。
タンポン使用率は、欧米諸国に比べて低いと言われています。
生理用品でさえ、抵抗があるのですから、ましてや、バイブユーザーはもっと少なそうですよね。
「セックスは好きだけど、自分でタンポンを入れるのはこわい」という身体感覚を持っている女性もいます。
不安や抵抗は、見て、触れて、慣れ親しんでいくうちに、じょじょに和らいできます。
オーガズムフル・ライフへの近道は、自分のセクシャル・パーツに肯定的な気持ちを持って触れること。
今日からさっそくはじめてみませんか?
つづく。