2017.06.18
性交痛の原因はテク不足じゃない?疾患の可能性がある「痛みを感じる部位と痛みの種類」
テク不足ではなく病気!?
こんばんは!オリビアです。
女性が抱えるセックスのお悩み「性交痛」を解消しよう!シリーズ。
今回は、いつもよりも真面目に原因を探っていきますよ。
性交痛の原因1:潤い不足
性交痛の原因2:外陰部の巻き込み事故
性交痛の原因3:ペニスとサイズが合わない
性交痛の原因4:テクニック不足
性交痛の原因5:婦人科系疾患
性交痛の原因6:メンタルの問題
性交痛の原因になるのが、「婦人科系疾患」。
「セックスで痛みを感じることはあるけど、まさか、私が病気なんて!?」と思うかもしれませんが、相談者の中には、疾患が性交痛の原因になっているケースもありました。
ちなみに、あなたは月経トラブルやデリケートゾーンの違和感を感じたときに、相談できる婦人科のかかりつけ医はありますか?
性交痛があっても「なんか、痛いんだよね…」とそのまま放っている人は、要注意です。
「内診が怖い」
「セックスのことをお医者さんに相談するなんて、恥ずかしい」
「(なんか)怒られそうで行きにくい」
セックスをする身でありながら、何かと理由をつけて、婦人科から遠のいているとしたら、オーガズムフル人生を歩んでいるとは言えませんよ。
私も自分史を振り返ってみると、外陰部にしこりが出来て初めて婦人科を受診したのが高校生の頃。
しこりができた場所が場所だけに、皮膚科に行くか悩んだ末に向かったのでした。一人では心細くて友人に付き添ってもらったんですが、回転式の内診台の初体験はインパクト大で、ショックを受けしばらく引きずりました。
その後、医師による性感染症の勉強会などに参加しているうちに、セックスの違和感があれば、すぐに相談できるかかりつけの婦人科を持つことの大切さを学んだのですが、引っ越しのたびに「婦人科迷子」になっていた時期もありました。
私は、解説をしっかりとしてくれる医師なら性別、年齢は問わないのですが、質問しづらい雰囲気のある先生や診察中の声が丸聞こえのクリニックもあります。
初めて受診したクリニックで、たとえ嫌な思いをしたとしても、めげずに病院を変え、自分が通いやすいクリニックを見けておきましょう。
症状と可能性がある疾患
さて、話を性交痛に戻しますね。
「膣の入り口がズキズキ痛む」
「奥まで突かれると生理痛に似た鈍痛がある」
「膣壁が擦れるのが痛痒い」
「セックス後に出血がある」
など痛みを感じる部位と痛みの種類は人それぞれ異なります。
これから紹介するのは、一般的に言われている性交痛の部位と関連性のある疾患です。
参考にしてもらいつつ、自己判断は禁物ですので、気になる症状があれば、速やかにクリニックで診察してもらいましょう。
症状:膣の入り口付近の性交痛
可能性がある疾患:膣炎や外陰部の炎症
下にあげたことに心当たりがある人は、性感染症のリスクのあるセックスをしています。
性交痛だけでなく、一度パートナーとsafe sexについても見直す必要がありそうです。すみやかに受診を。
・コンドームを使用しないカップル
・パートナーが風俗通いや浮気で無防備なセックスをしている疑惑がある
・おりものの色やニオイが気になる
・デリケートゾーンのかゆみ、ブツブツ、排尿痛がある
症状:膣の入り口付近に激痛を伴う性交痛
可能性がある疾患:処女膜強靭症
痛みが強くて挿入ができないケースや激しい痛みと出血を伴う場合は、生まれつき処女膜が分厚く硬い処女膜強靭症の可能性があります。こちらは15分くらいの手術で治るそう。こわがらずに受診してみてください。
症状:挿入中の痛み
可能性がある疾患:ラテックスアレルギー
天然ゴム(ラテックス)のコンドームでラテックスアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。
その場合は、薄さをウリにしているポリウレタン製のコンドームや柔らかさを重視した人工ラバーのコンドームに切り替えて様子を見て。
症状:膣の奥の性交痛
可能性がある疾患:子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫など
速やかに婦人科の診察を受けることをおすすめします。
不調がある時は、正直にパートナーに申し出て、セックスはお休みしましょう。
「雰囲気を壊したくない」「彼に求められたら応じてしまう」と無理してセックスしている女性も少なくないはず。
それに加えて、セックスのことは、彼には内緒で、自分だけで解決しようと抱え込んでしまいがちです。
「痛いのが治らないから、お医者さんで診てもらってくる」
その一言で、彼にも事の重大さに気づいてもらえるでしょう。
取り立てて不調がなくても、私は、年に一回、誕生日月に、バースデー検診を心がけています。
性に関わることを通して、心身の健全化を目標とする「セクシャル・ウェルネス(性の健康)」が提唱されていますが、これからはもっと、健康面からも性生活や性機能を重要視する時代がやってくると思います。
このコラムを機に、婦人科に行き、疾患の早期発見と治療ができる女性が一人でも増えたら、笑い抜きで真面目に書いた甲斐があります。
もちろん、今回紹介した症状と違っても、痛みが治まらない場合はクリニックへ。
つづく。