Columコラム

2025.02.12

1/29 「男の子のデリケートゾーンについて泌尿器科の先生が真実をお話しする会」レポート

 

性と健康を考える女性専門家の会のメンバーにお声がけいただき、「男の子のデリケートゾーンについて泌尿器科の先生が真実をお話しする会」に参加しました。

テーマは「男性器治療をビジネスではなく医療として確立する」
包茎やサイズの悩み、大人も子どもも適切なケアを知らない現状など、学びの多い時間でした。

質疑応答では、手術の効果や男児のケアなど気になることを色々と質問させていただきました

講師はカズ博多クリニック 平山和秀先生

講演会 概要

包茎手術の実態|年間15万人が選ぶ道包茎手術を受ける人は年間15万人。
10代から70代まで幅広く、未成年の来院はほぼ100%が母親同伴だそうです。意外でした。
成人男性は「包茎が心因性EDの原因になる」という研究もあり、見た目だけでなく、性機能の悩みも深く関わっています。

 

男性器の3大コンプレックス

1.サイズ

2.包茎

3.早漏・形状(曲がり・ねじれ)・臭い

 

こうした悩みを持つ男性は少なくなく、年齢とともに気になり始めるタイミングも変わるとか。

例えば…


部下ができた(お風呂やゴルフなど、裸になる機会が増える)
娘に彼氏ができた(義理の息子にバカにされたくない)
介護される時のため
湯灌の時に親族に見られるかもしれないため(棺に納める前に故人の体を洗い清める旅立ちの身支度)

 

こうした場面で、「今さらだけど…」と手術を決断する成人男性もいるそうです。

知られていない包茎手術のリスク

 高額請求やリスクの高い治療が横行
インターネットでは「3000円-5000円で手術」と広告が出ているが、実際には50万〜100万円かかるケースが30%。
カウンセリングで「亀頭にヒアルロン酸を入れると、皮が戻らない」とアップセルされることも。これが原因で後悔するケースも多いのだとか。

 年間10件の壊死ケース
ペニスは血管の束のため、手術の失敗で血流が止まり、壊死してしまう訴訟が年間10件報告されているそうです。
これらはほんの『氷山の一角』に過ぎず泣き寝入りしている方も多くいると考えられています。
より安全な治療の確立が求められています。男性器治療を「医療」にするために男性器の悩みは、悪徳ビジネスのターゲットになりやすい分野。
高額請求、不要な手術、リスクの説明不足…現状は決して優しいものではありません。
でも、本来こうした治療は「医療」として考えられるべき。

 悩みがあるなら、まずは信頼できる専門医へ
 手術のメリット・デメリットを知ることが大事
 子どもに対しても、正しいケアを知ることが大切

子供の包茎ケア2歳の息子を育てる私にとって特に印象的だったのは、「子どもの包茎ケア、どうする?」という話。
「ほっとけばいい」と言われることも多いですが、実際は…2歳時点で30%は自然にむける。

しかし、子供の頃にケアしないと、成長してから「勃起時にむけない」「むけるけど完全にむけない」「常にむけない」という悩みを抱えることに。

 

 むき方を間違えると、炎症や再癒着を繰り返すリスクも

では、どうするのが良い?

 適切なケア → 炎症を抑え、清潔に保つことが大事
 専用ソープの活用 → 市販のものは刺激が強すぎるので、母親と同じデリケートゾーンソープを使うのも◎

「15歳までにむけていなければ手術を検討」という話もありましたが、それ以前に「どうケアすればいいか、親が知っておくことが大切」だと感じました。

平山先生が開発した日本初の男の子のデリケートゾーンケア用抗炎症作用のあるクリーム「キレイにむけたね」が近日発売されます。

2/9に横浜で開催された親子の健康応援イベントでは、沢山の親御さんがブースでお子さんのケアについてご相談されていました。

 

日頃、女性の悩み相談を受けることが多いのですが、男性のコンプレックスや男児のケアについても知識を深めたいと勉強し直しています。

 

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