Columコラム

2016.10.23

万人に通用するセックステクなどない!奥深いエロス道に進むために大切なこと

空回りばかりしていたセックス

OLIVIA オーガズムフル・ライフ
by Richard foster

 こんにちは。OLIVIAです。
突然ですが、皆さんは、日頃からセックスのテクニックを磨いていますか?
「フェラがもっと上手になりたい!」とか「騎乗位の腰さばきをよくしたい!」とか、向上心を持って、性行為に取り組んでおりますでしょうか?
私の元には、全国から「性生活を充実させたい」という女性が集まってきますが、日本人女性全体的に見れば、とてもレアでしょう。
テクニック向上に積極的な女性達は、性サービス業でナンバー入りしたい方、マンネリを解消したい方、セックスレスを解消したい方、彼氏に「上手くなれ!」と言われ、送り込まれたモラハラケース(これは問題あり)など、様々です。
皆さん、受講のきっかけは違えど、和気あいあいと楽しく実践的な実技を習得していきます。

 今では、愛撫から体位に至るまで、セックステクニックのハウツーをご提案する立場の私ですが、セックスを覚えたての頃は、手探り状態。
フェラチオすれば、「歯が当たって痛いんだけど…」と言われ(入れ歯を外したおばあちゃんのように歯をしまうことがわからなかった)、騎乗位をしようと、上になってみれば、「さて、これからどうするんだ?」と、我に返る始末。
空回りばかりして、「君は、面白いセックスをするね!」と苦笑されたこともあります。

 私が性の研究を始めた15年ほど前は、女性向けのセックス情報を取り扱う雑誌もメディアも今よりも少なく、限りある情報を収集していました。
当時の私が、はじめて手にし、そして繰り返し観ていたハウツーDVDがあります。

初めて見たハウツーDVD

 それが、森下くるみと小室友里の「秘技伝授 男をイカせるテクニック入門」。

 ソフトオンデマンドには、AVテクニックをレクチャーする「秘技伝授」シリーズがあり、加藤鷹さんによる「潮吹き」や「アナル開発」、緊縛師による「緊縛」講座など、ラインナップがそろっていました。これは、大変興味深く、今でもその内容を覚えています。
その中での唯一の女性向け商品は、当時AVクイーンだった小室友里さんが、次期クイーンの座につくであろう森下くるみちゃんにその「秘儀」を伝授するという引退記念のDVD。
TOHJIRO監督のしゃがれ声や練習台の男優が「小室さんのキスで泣く」という場面もあり、見応えのある内容でした。
小室さんは、キス、手コキ、フェラチオ、騎乗位における腰のグラインドテクニックまで模型や男優さんを使い、懇切丁寧にレクチャーされています。
そして、最後には、「男をイカせるにはテクニックよりも相手を思いやる気持ちが大切」と締めくくります。

 散々、秘技を伝授してからの“思いやり発言”。
意外に思えますが、AV業界の方のマニュアル本には、決まり文句のように、このことが書かれているんです。
万人に通用するテクニックなどなく、その場の空気を感じて、波に乗るように技を重ねていく。
奥深い和のエロス道へ足を踏み入れたきっかけとなる感慨深いハウツーDVDでした。

 つづく。

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