性交痛の原因１：潤い不足
性交痛の原因２：外陰部の巻き込み事故
性交痛の原因３：ペニスとサイズが合わない
性交痛の原因４：テクニック不足
性交痛の原因５：婦人科系疾患
性交痛の原因６：メンタルの問題

　今回は、「性交痛」の原因の中でも、なかなか切り出しにくい3。「彼のペニスの大きさと性交痛」について注目してみましょう。

　もし、お友だちが「私の彼って、大きい（巨根な）の…（ため息）」と打ち明けられたら、あなたは、どんなリアクションをしますか？
「なにそれ、自慢？」「え！いいじゃん！」「小さいより大きい方がいいでしょ！」と、ついつい羨望の眼差しを向けていませんか。
男性を中心に「巨根信仰」ってありますよね。ペニスは、「長く、太く、硬い」のが最高峰、だと…。
でも、現実には、女性のこぼす「彼が、大きいの…」は、愁いを帯びていることがあるんですよ。
ペニスの大きさが、性交痛の原因になってしまうこともあるのです。
これは、女性にとっては、苦痛でしかありません。決して、自慢しているつもりはないんです。

　「株式会社典雅」がTENGAユーザー50万人を対象に調査した結果 、日本人のペニスサイズの平均は、ペニス全体の長13.56cm、亀頭の直径3.53cm、竿の直径3.19cm。
その他のデータをみても、日本人の平均ペニスサイズは、約13cmというデータがでています。
定規を取り出して、彼のペニスを思い浮かべながら、サイズ感を確認してみてください。
「確実に、大きいわ…」と感じたなら、巨根男性に合わせたセックス・スタイルにシフトしていく必要があります。
　聞けるようなら、「ねぇ、今までアソコが大きいって言われたことある？」と彼に聞いてみてください。
私の知人は、「そういえば、学生時代のあだ名がトマホークだった（アメリカの巡航ミサイル）」と、彼に打ち明けられたそうです。

　私の超個人的な偏見ですが、巨根の男性って、学生時代には、修学旅行などの入浴行事などで、「お前、大きいな！」とクラスの男子に、羨ましがられた経験があるからか、「ペニスのサイズが小さいのが悩み」という男性に比べて、愛撫や体位のテクニックの研究も疎かにしてきているイメージがあります。東京生まれ東京育ちの男性のハングリー精神のなさにも通じるような、セックスにおける創意工夫が足りないんですよね。
（あくまでも個人的な見解です。巨根および東京出身の男性の皆様、本当にすいません。）

　巨根男性とのセックスこそ、セクシャル・コミュニケーションが最も重要になってきます。
まずは、前戯の内容を見直し、あなたの受け入れ態勢を整えましょう。

　“前戯”よりも自慢のムスコを活かせる“交接”に重きをおいている男性が多いかもしれませんが、巨根男性こそ、前戯に時間をかけて欲しいところ。女性の愛液の分泌が不十分だと痛みが増します。

　愛液の分泌量を増やすおすすめの愛撫は、ゆったりとしたディープキスをしながら、指の腹で、クリトリスをソフトに（ゼリーの表面を潰さない位の力加減で）クルクルとマッサージしてもらうこと。

裏技としては、脳内でエロティックな妄想をしてください。ここで、彼以外の男性とのセックスを思い浮かべても構いません。
キスや妄想で脳を興奮させることで、愛液の量を増やします。
愛撫で濡れにくい場合は、潤滑ローションをプラスできるように、枕元に用意しておきましょう。 

潤ってきたら、膣へ指入れを行います。 “指入れ”というと、“Gスポット”や“潮吹き”の指づかいになりがちですが、ここでは、“膣の柔軟体操”。運動前のストレッチだと思ってください。
彼の中指を潤った膣にゆっくり挿入してもらい、氷を浮かべたドリンクをマドラーでもったいぶってかき混ぜるように、膣内を指でほぐします。上下・左右・円を描くなど、動きを変化させながら続けます。3分ほど行うと、膣の局所反応で愛液がさらに増えてくるはずです。

いきなりカチカチのペニスを挿入される時と比べたら、だいぶ挿入時の感覚がマイルドになるでしょう。
彼に直接言いにくいなら、このコラムを読ませてあげてください。
あなたの性交痛が少しでも和らぎますように。

次回も引き続き、巨根男性との性交痛解消セックス（体位編）をご紹介します。

つづく。