2017.07.16
まずは猫のような前戯から!オリビア流「オキシトシンフル・セックス」
こんばんは!オリビアです。 前回のコラムでは、多幸感を感じるホルモン『オキシトシン』について、ご紹介しました。
殺伐とした現代社会において、信頼のできるパートナーは、自分の還る安全基地。
そこで行われるスキンシップは、日々の疲れを癒し、エネルギーを蓄えるための充電時間。というのが、私の考え。
しかし、夫婦の約4割がセックスレスと言われている日本(※)では、「心の通ったスキンシップが各家庭で行われていないんじゃない?!」「みんな、エナジーチャージ出来ているのかしら?」と老婆心を抑えきれないのです。
今回は、一歩進んで、オキシトシンを最大限に分泌させるセックス(実践編)をご提案したいと思います。
セックス前のグルーミングでウォームアップ
オキシトシンを分泌させる方法をおさらいしてみましょう。
・心地よいスキンシップ
・目を見つめる
・五感への快刺激
・ペットを撫でる
・マッサージを受ける
・人に親切にする
でしたね。
オキシトシンを分泌させるには、とりあえずスキンシップすればいいというわけではありません。
触れ合い方にポイントがあるのです。
まず、大前提として、「ふたりともが心地よく触れ合う」ということ。
お互いに、触れ合いっこをしている最中に、「あぁ~、気持ちいいなぁ~」と温泉に浸かっているような気分でいることを心がけてください。
乗り気がしない時に無理にしたり、自分がご奉仕している気分になるようなら、その日はパスしてください。
前戯に入る前段階として有効なのが、グルーミング。 グルーミングとは、動物が毛繕いをする行為のこと。我が家は猫を飼っているのですが、猫は暇さえあればペロペロ!起きている時間の30~50%をグルーミングに費やしていると言われるほどです。セルフグルーミングは、精神状態を落ち着かせるために、ペアグルーミングは、信頼の情を確認するために行っています。
つまり、グルーミングは、安心安全な環境で自分を取り戻す時間なんです。
もし私たちがグルーミングをするなら…
・マッサージ
・お風呂で髪の毛や体を洗いあいっこ
・耳掃除
・白髪抜き
・爪切り
・むだ毛処理
などですかね。
ちなみに、私は大のグルーミング好き。
高齢のため、自力で爪切りを使う力がない祖父母に代わって爪切りや耳掃除をしますし、家族やパートナーへのマッサージは日課。
不調の早期発見にもなるので、健康管理としてもおおいに役立っています。
ハサミや毛抜きなど凶器にもなる道具を用いて、相手に身を委ねることは、両者の間に信頼関係が築けていないと出来ません。
たわいもないおしゃべりをしながら、「私たち、身も心も明け渡している!」と感じることが、何よりも心の拠り所になるんですよね。
(あ、グルーミング愛が高じて、つい熱弁してしまいました)
オキシトシンが分泌される愛撫 3つの条件
・人肌くらいの温度
・秒速3㎝~10㎝(ピークは5㎝)ほどの速度で動く刺激
・ベルベットのような柔らかい肌触り
この3つの条件が揃うことで、皮膚への接触が「心地よい」と感じるときに活性化する『C触覚繊維』が、最も反応するそう。
ベルベットの肌触りは、劇場や音楽室にかかっている深い赤色のカーテンの生地を思い出せますか?あれです。
『C触覚繊維』は、毛の生えている皮膚に存在します。
前戯では、男女ともに、確実に感じる性感帯を局所集中で触りがちです。
オキシトシンを分泌させたいなら、いつものパターンをいったん手放しましょう。
実践!オリビア流 オキシトシン・タッチ
STEP1:
冷え性の女性は、手先を温めて、肌に触れる準備を。
パートナーの肌から2~3cm離れたところで肌の熱気を感じます。軟着陸するようにそっと肌に手のひら全体を置き、密着させます。手と肌の境界線がなくなるような気持ちになるまでなじませて、ひと呼吸。
STEP2:
手の平を密着させたままゆっくりとうぶ毛の生えている身体全体を撫でていきましょう。毛並みのいい猫を撫でるように、丁寧に愛情を込めます。リラックスしながら触れ合う気持ちよさを味わい尽くしましょう。
手を離す時は、余韻を残すようにゆっくり離します。
あえて性感帯を外して触れることで、焦らし効果も期待できます。
「この触り方を大好きな彼がしてくれたら…」
想像するだけでも、うっとりしますよね。
もうすでに、あなたの内側では、オキシトシンが分泌され始めているかも。
次回も引き続き、『オキシトシンを最大限に分泌させる体位』について解説していきます。
つづく
(※)データ出典:日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」2014、相模ゴム工業株式会社「ニッポンのセックス 」2013