Columコラム

2018.07.22

万人が「気持ちいい」と感じるところなんてない!充実したオーガズムの秘訣は…

 

 ラブライフ・アドバイザーのオリビアです。
女性が受け身から脱し、パートナーの快感を探っていく作業は、セックスに慣れてきた大人のカップルだからこそできること。

 受け身も攻めもどちらも楽しもうとする心がけが二人のセックスをより充実したものにしてくれます。

 男性の性感帯開発シリーズも今回で最終回です。
「男性版Gスポット」と呼ばれる快感の可能性を秘めた性感帯に近づいてみましょう。

 

男性版Gスポットと呼ばれる性感帯とは…

 男性版Gスポットと呼ばれる性感帯、それが「前立腺」です。

 前立腺は、膀胱の下に位置している栗の実大の大きさの臓器です。

 前立腺の働きは、前立腺液を分泌することです。
一部が直腸に接しているため、直腸の壁越しに指(肛門への指入れ)で触れることができます。

 元々は、医療行為として行われていた前立腺マッサージですが、快楽目的で行う人が出てきて、男性向け性風俗のメニューとなったと言われています。
射精を伴わないドライ・オーガズムを体験できると言われていて、ハマる男性の中には「ソロ活動後の後始末が楽」という人もいるようです。

 

男性版Gスポットと呼ばれる性感帯とは…

 

 前回までに、会陰へのアプローチと肛門表面の愛撫をご紹介しましたよね。
それらは、すべて前立腺マッサージのための準備運動のようなもの。
前立腺マッサージを安心安全に行うために、心と体の受け入れ態勢をつくってきました。
前立腺マッサージを行うにあたり、できれば、直腸の洗浄(浣腸など)をしておいた方がいいのですが、これは、男性が乗り気でないとなかなか難しいですよね。

 ですので、セックス前に湯船に浸かり、お尻を温め、きれいに洗うということを心がけてください。
体を温めておいた方が緊張感が和らぎ、指入れがスムーズになります。

 ペニス→会陰→肛門表面とパートナーが、快感を伴いながら、あなたの愛撫を受け入れることが出来るようになったら、前立腺に一歩進んでみましょう。

 

いよいよ前立腺へ

 コンドームを1個用意してください。人差し指か中指にコンドームをはめます。
あなたの指か彼の肛門にローションを塗り伸ばしておきます。
コンドームをつけた指の腹を肛門にあてがい、表面をクルクルと円を描くようにマッサージして、彼に心の準備をしてもらいます。
この時、「ゆっくり息をして」と彼に伝え、息を吐くタイミングで第一関節までゆっくり押し込んでみましょう。
ここで、少しでも緊張感や痛みがあるようであればストップします。

 ローションのすべりで「あれ?!もう指入れちゃったの?」と彼が気づかない間に指入れできてしまうケースもあるかもしれません。
指を入れた後、彼が「もっと刺激して…」というほど余裕があるようでしたら、直腸の前壁を指の腹で1cmくらい押し込むように動かします。押し込むオンの動きとゆるめるオフの動きを繰り返します。

 前立腺の位置は、男性により個人差があるんですが、指での愛撫の受け入れ態勢が出来ていないと「気持ち悪い」「○○○が出そう…」と拒否反応を示してしまうので、決して、無理はせずに、彼の表情、お尻の締めつけ感(緊張具合)、「どう?大丈夫?」と、こまめな声掛けで様子を見ながら行ってくださいね。

 ちなみに、指を抜く時も最新の注意を払い、ゆっくりと息を吐いてもらいながら、抜いてください。
愛撫後も、「どんな感じだった?」とアフターフォローをお忘れなく。

 男女ともに言えることですが、「万人受けする性感帯」は、ありません。
「失神するくらい気持ちいい」とか「頭が真っ白になる」とか性感帯やオーガズム体験を大げさに表現している情報を目にすることがあるかと思いますが、あれを鵜呑みにしないでください。他人の体験談と自分の体験を比べて(比べられて)、悩む人もいるからです。

 今回、紹介した前立腺マッサージも「ドライ・オーガズム」「男性版Gスポット」と、めくるめく快感を想像させるキーワードが絡んできますが、ハマる男性もいれば、一度体験してみて、「俺は、お尻は、いいや…」と気づく人もいるでしょう。

 自分自身とも、パートナーとも、積極的なコミュニケーションをとりながら、オーガズムを得て、楽しいセックス体験を重ねていくことが、オーガズムフル・セックスの秘訣です。

つづく

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