2019.05.28
【レポート】iroha ポップアップストア トークイベント
5月24日に大丸梅田店 irohaポップアップストアの取材に行ってまいりました!
irohaポップアップストアのオープン記念トークイベントも開催!
応募者多数で増席したそうです。
会場には、irohaに興味がある未使用の方からすでにirohaを愛用されているヘビーユーザーまでirohaファンが集結!
トークイベントのテーマは、「女性の性をめぐる物語」
TENGA広報の西野さん、本井さんのおふたりが、海外と日本のプレジャーグッズの歴史から女性の性がどのように扱われてきたのかをクイズ形式で紐解いていきます。
女性の性に関するクイズ
問題
19世紀のアメリカで「あらゆる世代のための明確な真実」という本が出版されました。
この本には、セルフプレジャーが39の病気を引き起こすと書かれています。
この本の作者は誰でしょう?
正解
コーンフレークの発明者「ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ」
セルフプレジャーは、てんかん、姿勢の悪さ、虚弱体質、動悸などを引き起こす。
そのリスクを高めないために食事「コーンフレーク」を作ったそうです。
バイブレーターは、今は快楽を探求するためのアイテムですが、世界初のバイブレーターは、医療器具として誕生します。
ヒステリーの語源はギリシア語で「子宮」を意味する「hystera」
紀元前4世紀のギリシャでは、ヒステリーは体内で子宮が動き回る病気とされていました。
1880年代のイギリスでは、セックス(男性器の挿入)によって性的欲求が満たされていないと女性はヒステリーになるという考えが広がります。
しかし、当時は女性のマスターベーションは「不健康」で「不貞」行為とされていたため、医師が「治療」という名目で女性器のマッサージを行いオーガズムを起こすようになりました。
ヒステリー患者が病院に押し寄せ、手でのマッサージでは対応しきれなくなった医師により、電動式のバイブレーターが開発されたというのがバイブレーターの誕生秘話。
イベントで紹介された19世紀の高圧洗浄機のような治療器具のイラストは衝(笑)撃的でした。
「これが治療器具としてまかり通ったの?!」とビックリ。
日本におけるプレジャーグッズの歴史
江戸時代の春画にはセルフプレジャーをする女性やプレジャーグッズ(性具)が描かれています。
先輩女中が講義しているような春画もあります。
春画に造詣の深い春画ールさんがTwitterのコメントで解説してくださいました。
絵の中にある鎧形などの男性側装着形はオーダーメイドとなり、「あなたのために用意したよ」の女性への愛情表現でもありました😄
当時はとても高価でした— 春画ール👺⛩ (@tuyashun) 2019年5月25日
そして、現在。
2018年の世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「サウスバイサウスウェスト(SXSW)」のウェルネスエキスポでは、ヨガ、アロマ、オーガニック製品と同列に女性向けバイブレーターが展示されています。
アメリカ在住の約1000人の18~54才に聞いたストレス解消に有効な方法では、74%が「セルフプレジャー」と回答。
欧米ではセルフプレジャーはセルフケアのひとつとされています。
時代の変化に伴ってセルフプレジャーは、「不健康」な行為から「健康」的な行為と認知されるようになったのです!
irohaの使い方
トークイベントの後半は、TENGA広報の西野さん、本井さんがirohaのお気に入りアイテムとその使い方をレクチャー。
TENGA社員さんは、商品開発の過程で試用して報告し合うそうです。
使用後の洗浄の仕方、保管方法まで詳しく教えてくださいました。
質疑応答タイムでは「なんでTENGAの広報になったんですか?」など西野さんや本井さんの入社の経緯に興味が寄せられていました。
トークイベントで配布されたアイテム選びがわかりやすい!iroha chart
トークイベント後は、そのままポップアップストアに足を運んだ方も多く、キラキラした目で買い物を楽しんでいてました。
磨りガラスが美しい。
プライバシーが守られたポップアップストア
ポップアップストアで初登場のデリケートケア用ウェットシート
ウェットシートはこれからの季節はポーチの必需品ですよね。
新発売のころんとかわいいのにハイパワーなtemariシリーズ
これからもますます目が離せません!
プレジャーグッズの歴史をより詳しく知りたい方へ
映画「ヒステリア」では、ヒステリーを治療する医療器具としてのバイブレーターの誕生秘話が描かれています。
トークイベントの参考にされていた書籍は「ヴァイブレーターの文化史」「張形と江戸女」