Columコラム
デリケートゾーンケア の記事一覧
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2025.02.12
1/29 「男の子のデリケートゾーンについて泌尿器科の先生が真実をお話しする会」レポート
性と健康を考える女性専門家の会のメンバーにお声がけいただき、「男の子のデリケートゾーンについて泌尿器科の先生が真実をお話しする会」に参加しました。テーマは「男性器治療をビジネスではなく医療として確立する」包茎やサイズの悩み、大人も子どもも適切なケアを知らない現状など、学びの多い時間でした。質疑応答では、手術の効果や男児のケアなど気になることを色々と質問させていただきました講師はカズ博多クリニック 平山和秀先生講演会 概要包茎手術の実態|年間15万人が選ぶ道包茎手術を受ける人は年間15万人。10代から70代まで幅広く、未成年の来院はほぼ100%が母親同伴だそうです。意外でした。成人男性は「包茎が心因性EDの原因になる」という研究もあり、見た目だけでなく、性機能の悩みも深く関わっています。 男性器の3大コンプレックス1.サイズ2.包茎3.早漏・形状(曲がり・ねじれ)・臭い こうした悩みを持つ男性は少なくなく、年齢とともに気になり始めるタイミングも変わるとか。例えば…部下ができた(お風呂やゴルフなど、裸になる機会が増える)娘に彼氏ができた(義理の息子にバカにされたくない)介護される時のため湯灌の時に親族に見られるかもしれないため(棺に納める前に故人の体を洗い清める旅立ちの身支度) こうした場面で、「今さらだけど…」と手術を決断する成人男性もいるそうです。知られていない包茎手術のリスク 高額請求やリスクの高い治療が横行インターネットでは「3000円-5000円で手術」と広告が出ているが、実際には50万〜100万円かかるケースが30%。カウンセリングで「亀頭にヒアルロン酸を入れると、皮が戻らない」とアップセルされることも。これが原因で後悔するケースも多いのだとか。 年間10件の壊死ケースペニスは血管の束のため、手術の失敗で血流が止まり、壊死してしまう訴訟が年間10件報告されているそうです。これらはほんの『氷山の一角』に過ぎず泣き寝入りしている方も多くいると考えられています。より安全な治療の確立が求められています。男性器治療を「医療」にするために男性器の悩みは、悪徳ビジネスのターゲットになりやすい分野。高額請求、不要な手術、リスクの説明不足…現状は決して優しいものではありません。でも、本来こうした治療は「医療」として考えられるべき。 悩みがあるなら、まずは信頼できる専門医へ 手術のメリット・デメリットを知ることが大事 子どもに対しても、正しいケアを知ることが大切子供の包茎ケア2歳の息子を育てる私にとって特に印象的だったのは、「子どもの包茎ケア、どうする?」という話。「ほっとけばいい」と言われることも多いですが、実際は…2歳時点で30%は自然にむける。しかし、子供の頃にケアしないと、成長してから「勃起時にむけない」「むけるけど完全にむけない」「常にむけない」という悩みを抱えることに。 むき方を間違えると、炎症や再癒着を繰り返すリスクもでは、どうするのが良い? 適切なケア → 炎症を抑え、清潔に保つことが大事 専用ソープの活用 → 市販のものは刺激が強すぎるので、母親と同じデリケートゾーンソープを使うのも◎「15歳までにむけていなければ手術を検討」という話もありましたが、それ以前に「どうケアすればいいか、親が知っておくことが大切」だと感じました。平山先生が開発した日本初の男の子のデリケートゾーンケア用抗炎症作用のあるクリーム「キレイにむけたね」が近日発売されます。2/9に横浜で開催された親子の健康応援イベントでは、沢山の親御さんがブースでお子さんのケアについてご相談されていました。 日頃、女性の悩み相談を受けることが多いのですが、男性のコンプレックスや男児のケアについても知識を深めたいと勉強し直しています。
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2025.02.12
男性のセクシャルウェルネスを考える「賢者の時間」プレス発表会レポート
2/6男性向けセクシュアルウェルネスサプリ「賢者の時間」プレス発表会が開催されました。ゲストに植物療法士の森田敦子さんを迎え、主催の北原みのりさんとともに、「男性のセクシャルウェルネス」について多面的に語り合いました。男性の性—なぜ今、考える必要があるのかイベントでは、男性の性欲やホルモンの関係、パートナーシップに与える影響についておふたりの視点から語られました。「性欲はどこから湧いてくるのか?」という根本的な問いに対し、森田さんはフランスで学ばれた植物療法や性科学、文化的背景から解説。直接的な性行為への欲求だけでなく、相手に魅力を感じ、「触れてみたい」と感情が湧き、徐々に親密さを築くことも性欲の表現ではないか?"というお話に共感します。私は、カップルのスキンシップの改善策にイギリスの動物行動学者のデズモンド・モリスが発見した人間の性行動をボディタッチの観点から分析した「親密さの12段階」をよく引用するのですが、それにも通じるお話でした。しかし、日本では男性の性欲が「男性的な強さ」と直結したり、不貞行為など否定的なイメージと結びつけられることが多い現状があります。人間の三大欲求として性欲が語られる時は肯定的に捉えられることもあるものの、大抵は「キモ語り」「迷惑語り」され、森田さんが語るロマンチックな性欲のイメージとはだいぶ距離があるように感じます。性欲の新しい定義や理解が必要であるとの議論が行われました。加害者臨床では性加害は性欲ではなく支配欲が行動原理と分析されています。性欲についての誤解も根深いです。 植物療法とセクシュアルウェルネスの関係森田さんから書物「戦いに挑む男性のための自然療法」が紹介され、ローマ時代から使われてきたハーブがどのように男性を支えてきたのか話が広がりました。サプリに配合されている中世ヨーロッパの修道院で使われていたチェストベリーに注目が集まりました。また女性は月経や妊娠出産、更年期を通して、ホルモンの変化に対応するケアの必要性を感じますが、男性は自らのホルモンバランスを意識する機会が少ないという指摘も。男性の性に向き合うことの大切さ男児の性教育にも話が及び、「養育者は性に嫌悪感を持つのではなく、自然な生理現象として理解し、ケアすることが重要」という意見が出されました。私自身もこれから男児の子育ての現場で直面することになる課題と性に対する適切な伝え方を考えさせられました。今回のプレス発表会は、男性のセクシュアルウェルネスに新たな視点を提供するとともに、性欲に関する偏見を見直す契機となりました。性欲の変化を単なる「衰え」と捉えるのではなく、セルフケアの一環として向き合うことの大切さが語られました。お二人の対談は、多角的な意見と具体例を通じ、今後の性に対する理解を深める貴重な議論の種となったと感じます。「賢者の時間」をきっかけに、男性の性をフラットに語る文化が広がっていくことを願っています。 ▶︎「賢者の時間」プレスリリースはこちら
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2024.06.21
【膣のトリセツ】大人世代向け、膣ケア方法を伝授
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2024.05.10
フェム活マニア 惣流マリコ & OliviAが語るフェムケア最前線!
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2024.04.30
ラブライフアドバイザー OliviAと美容家 山本未奈子が語る『大人の性をもっと楽しもう』(後編)
いつも健やかに、美しくありたいと願う女性にとって、「性」とは、単に「性的」なことではなく、「人生」に関わる大切なテーマだと考えます。自分の性にポジティブに向き合うことは、自分自身を大切にすること。性を楽しむことができたなら、毎日がより豊かになるでしょう。その想いを込めて、大人の女性をサポートするブランド『SIMPLISSE THE BALANCE /シンプリス ザ バランス』より、「シンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス+」が新登場しました。発売を記念し、ゲストにラブライフアドバイザーのOliviAさんをお迎えして、『大人の性をもっと楽しもう』をテーマにトークセッションを開催。後編では腟ケアの大切さと、今日から実践できる具体的な方法について語り合いました。SEXやセルフプレジャーにハードルを感じる時は山本未奈子(以下、山本):これまで女性の性の話題は、人前で口にするのも憚られるというか、タブーとされることが多かったですよね。こうして今、私たちが皆さんの前でSEXやセルフプレジャーについて話していること、耳を傾けてくださっていることこそが時代の変化を感じて嬉しい気持ちになっています。それでもやはり、性的なイメージが先行するSEXやセルフプレジャーには抵抗がある方もいらっしゃると思います。その気持ちはもちろん尊重されるものだと思いますので、無理に行うことではないですが、その場合、自分の性を大切にするためにできることを考えていきたいですね。 OliviA:そうですね。体の他の筋肉などと同じで、腟も使わないと退化してしまいます。「腟ケア」として、指で優しくほぐして緩め、血流を促すことは、健康の観点から考えてもとても大切なことだと思います。 山本:セルフプレジャーというとなんだかハードルが高く感じてしまう人も、腟ケアとして自分で触れて、ほぐして、柔らかくしておくならできそうですね。大人の性をもっと楽しむための鍵は「腟ケア」OliviA:「腟ケア」は大人の女性にはマストでしていただきたいです。出産経験がある方でも、自分の腟をしっかり見たことがないという方は多いです。腟ケアのファーストステップが、自己観察。抵抗がなければ、手鏡でよく観察してみましょう。触れ方は、中指をゆっくり腟に挿入し、腟壁を上下左右に押し広げたり、会陰部に向かって指でストレッチをかけほぐします。 体が温まって、血行がよくなっている入浴中やお風呂上がりがおすすめです。必ず、清潔な手指で行ってください。習慣化しておくことで、ちょっとした変化や疾患にも気づきやすいので、女性にとって腟ケアは本当に大切なことだと感じます。 山本:その通りですね、年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌量が低下する影響で全身の粘膜が乾きやすくなってきます。腟も粘膜なので、乾くと縮んで硬くなり、かゆみ、ニオイ、痛みなども出てきやすくなるので、特に30代後半ぐらいからは意識しておきたいですよね。SIMPLISSEが40〜60才の女性300名を対象に実施したアンケート調査によると、実に88%の人が「デリケートゾーンや腟に対して気になることがある」と答えてくださいました。内容としては、おりもののニオイや性交痛、歩くと違和感があるなどさまざまなお声が寄せられましたが、それに対して行っているケアを伺うと、洗う、塗る、といったごく表面的な外側からのケアがほとんど。腟そのもののケアや、潤うカラダをサポートするサプリメントを飲むなど内側からのケアをしている方は1割以下とかなり少数派でした。気になることの解決方法として、まずは自分で触ってみる腟ケアを取り入れつつ、内側からのケアはぜひ取り入れてほしいと思っています。 OliviA:私は内側から潤うためのケアとしてサプリメントを飲んでいます。インナーケアを始めてみて気が付いたことですが、「今日の腟はどうかな?今日の潤いはどうかな?」と、お手入れにも身が入り、腟ケアの意識づけになるのがとてもいいなと思っています。サプリメントを飲んで、観察して、触れる。これをセットで実践して、1ヶ月後、2ヶ月後、と潤っていることの心地よさを実感してほしいと思います。 山本:確かにそうですね!腟の乾燥が進むと、こすれて痛いから生地の硬いジーンズが穿けない、サドルに座れず自転車に乗れない、などの日常生活に支障をきたすこともあると聞きます。こういった不快感や不便さがあると、気分が落ち込み、自分に自信が持てなくなってしまうこともありますよね。また、腟の入り口が硬くなって、がん検診など婦人科検診のための器具さえも入らないなど、生命に関わることにまで影響が出るケースも。年齢による変化を“仕方のないこと”と放置せず、自分で触れて確かめたり、サプリメントでサポートしたり、場合によっては医療にも頼りながら腟ケアをすることは、自分を大切にすることだと思います。セルフプレジャーという言葉が誕生し、フェムケアの重要性についてもリテラシーが高まり、女性の性が少しずつ語られるようになってきた今。女性が心と体の変化をしなやかに受け入れながら過ごすことは、健やかさと幸福感につながるのではないでしょうか。皆さまがポジティブな気持ちで自分の性を楽しんで、より豊かに人生を重ねていけますようにと願っています。
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2024.04.25
ラブライフアドバイザー OliviAと美容家 山本未奈子が語る『大人の性をもっと楽しもう』(前編)
いつも健やかに、美しくありたいと願う女性にとって、「性」とは、単に「性的」なことではなく、「人生」に関わる大切なテーマだと考えます。 自分の性にポジティブに向き合うことは、自分自身を大切にすること。性を楽しむことができたなら、毎日がより豊かになるでしょう。その想いを込めて、大人の女性をサポートするブランド『SIMPLISSE THE BALANCE /シンプリス ザ バランス』より、「シンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス+」が新登場しました。 発売を記念し、『大人の性をもっと楽しもう』をテーマにトークセッションを開催。ラブライフアドバイザーのOliviAさんをゲストにお迎えして、山本未奈子と共に語り合いました。 「なにもしない」は卒業しましょう! 山本未奈子(以下、山本):OliviAさんとは以前、別の対談をきっかけにお会いしたのですが、性についてオープンに話されていたことに衝撃を受けました。性は私たちを構成する大切な要素ですから、臆さずに語り合うことは素晴らしいと思います。今日はOliviAさんのお話を、ぜひ皆さんにも聞いていただきたく、お招きしました。
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2024.04.23
【開催レポート】SIMPLISSE THE BALANCE/シンプリス ザ バランス主催 『大人をもっと楽しもう!大人のウェルネスまるわかりイベント』
シンプリス ザ バランス主催『大人をもっと楽しもう!大人のウェルネスまるわかりイベント』にて、代表 山本未奈子×OliviA、Be-A Japan代表 髙橋くみ×近藤洋子2組がトークセッションを実施。 「大人をもっと楽しもう」をコンセプトに、いつも健やかに美しくありたいと願う、ミドル世代の女性をサポートするブランド「SIMPLISSE THE BALANCE /シンプリス ザ バランス」(MNC New York株式会社 住所:東京都渋谷区神宮前 代表取締役 山本未奈子)は、4月11日(木)に新発売した、「シンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス+」の発表に伴い、4月12日(金)LIFOLK HARAJUKUにて『大人をもっと楽しもう!大人のウェルネスまるわかりイベント』を開催。ラブライフアドバイザーのOliviAさん、日本ママ起業家大学 学長の近藤洋子さんをゲストにお招きし、トークセッションを実施いたしました。 山本未奈子 × OliviA 「大人の性をもっと楽しもう」「突然ですが、みなさん“腟ケア” “セルフプレジャー” “SEX”の どれかをしていますか。」と、山本の問いかけからスタート。なかなかオープンに語られてこなかったこれらについて、単に「性的」な問題ではなく「人生」に関わる大切なテーマとして取り上げた今回のセッションの冒頭では、肌と同じように腟など生殖器も老化していること。それによって現れるさまざまな不調は、女性にとって自己肯定感にもつながる重要なことであることをお伝えしました。まず二人が語ったのはSEXについて。パートナーがいる人も、いない人も、今はする気分ではない人、逆にしたくてもできないという人も。SEXは必ずしも必要なことではないものの、日本は夫婦のSEXレスの割合が世界的に見て多いのは事実。OliviAさんの元には、実際にSEXの悩みやご相談も多く寄せられるそう。「そんなときは、まずは、スキンシップとコミュニケーションを大事にすること。そして手を繋ぐ、肩を揉む、ハグをする…など触れ合う時間を少しずつ増やしていくなど、徐々にステップアップしていく、という方法をアドバイスしています。」と話しました。そして話題はセルフプレジャーと腟ケアについて。更年期世代の女性に多い、3大お悩みは、“SEXレス” “オーガズムを感じない” “性交痛”。OliviAさんは、実はこれらの悩みを解消できるのは、セルフプレジャーだといいます。「日ごろ自ら生殖器に触れておくことで、柔らかい腟や潤いを保つことがとても大事だと考えます。更年期になると眠りの質が悪くなるので、入眠儀式としてセルフプレジャーを行う人もいますが、これもとても効果的。特に、オーガズムは心身をリラックスさせますが、それによって副交感神経が優位になるので、実際にぐっすり眠りにつけるというお声も多く聞きます。 ですが、オーガズムだけを目的とせず、スキンケアと同様、セルフタッチングの時間をもつこともセルフプレジャーの目的の一つではないでしょうか。結果的に、腟に潤いをもたらし、いい状態を保つことにもつながります。」山本は、「これまでは、“自慰行為”という文字からしてもあまりイメージの良い言葉ではありませんでした。ここ数年で定着してきた“セルフプレジャー”という言葉はとても前向き。こうして私たちが表立って女性の性について話せるのも、時代の進化を感じます。タブー視する時代はもうおしまい、わたしたちから社会を変えたいですね。」と話し、更年期世代にとっての腟ケアの重要性を続けました。年齢を重ねると女性ホルモンの分泌量が低下する影響で粘膜の乾燥が進行。すると、腟が萎縮して、かゆみ、ニオイ、痛みなどの悩みが深刻度を増すことも。例えば、ジーンズが穿けない、自転車に乗れない、など日常生活に支障をきたすことで不安に駆られ、気分も落ち込み、自分に自信が持てなくなる女性が少なくないこと。また、がん検診など婦人科検診のための器具さえも入らないなど、生命に関わることにまでも影響が出るケースもあるなど、具体的に話しました。実際にSIMPLISSEのお客様による『88%以上の方がデリケートゾーンに気になる症状がある』というアンケート結果もご紹介。“仕方のないこと”と放置せず、ときにはサプリメントや医療、さまざまなプロダクトに頼りながら腟ケアをすることは、自分を大切にすることであるとお伝えしました。OliviAさんから、腟ケアの方法についてのアドバイスも。「まずは自分の腟をよく観察してみましょう。手鏡があれば自分で見ながら、腟壁を広げるように会陰部に向かって指でストレッチをかけほぐしておくのがよいでしょう。習慣化しておくことで、ちょっとした変化にも気づきやすいので、女性にとって腟ケアは本当に大切なことだと感じます。」セルフプレジャーという言葉がメディアで使われるようになり10年ほど。フェムケアの重要性についても語られるようになり、女性の性が肯定されるようになってきた昨今。決して目を背けることなく、女性が心身の変化をしなやかに受け入れながら、健やかに、自分と向き合ってほしいと二人は締めくくりました。
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2024.01.16
フェミニンケア商材を扱う企業のハラスメント対策研修を実施いたしました
フェミニンケア商品を扱う株式会社ハナミスイ(本社:東京都新宿区、代表取締役:方 智煥/以下、ハナミスイ )は、化粧品開発展出展を控え、社員に対してハラスメント対策の研修を実施しました。 研修実施の背景ハナミスイは2003年より、女性のインティメイトエリアに使用する商品の研究開発をし、今年で21年目を迎えます。昨今は規模も大きく東京ビッグサイトでの展示会にも出展をしております。2020年は日本でのフェムテック元年と呼ばれ、女性の健康課題への注目が集まっております。それに伴い、ジェンダーや性的指向などセクシュアリティにまつわるアンコンシャスバイアスがハラスメントとなりうるケースも見受けられるようになりました。そこで、ハナミスイはお客様への接客、社内でのコミュニケーションに問題がないか今一度社員を集め、研修を実施することになりました。 研修の内容研修をするにあたり、事前に社内でアンケートも実施し、フェミニンケア商材を扱う会社の社員ならではの悩みなどを調査いたしました。ハナミスイの主力商品に、腟洗浄器の「インクリア」が挙げられますが、「腟」、もしくは女性生殖器に関する言葉は弊社就業前に聞くことも、発言もほとんどない人ばかりでした。業務上、今まではほぼ話題にしてこなかったインティメイトエリアについての会話が必須になり、感覚が麻痺してきている状況の懸念がありました。 研修は、性に関する総合アドバイザーとして、カウンセリング、講演、企業研修を行っているラブライフアドバイザーのOliviAさんに講師をお願いし、1月11日にハナミスイの会議室で実施いたしました。 性の話を扱う時の注意点として、アティチュード研修というものがあります。海外では性教育者や、性の悩みを抱える人の支援にかかわる専門家のための研修プログラム、SAR(Sexual Attitude Reassessment)があり、日本版SARを作る動きもあります。「性に関する自己の価値・態度」と向き合うため、OliviAさんが指導している性のカウンセリングを行う時の基本姿勢をもとに以下の3つのテーマについて掘り下げました。1:羞恥心を取り除く言葉遣い性についての話題は、言葉を選ぶことが大切で、俗語での表現は相手の羞恥心を刺激し、不快感を与える場合が多いこと、また、距離が近くなりやすい話題のため、距離感に注意することも学びました。2:科学的根拠のある情報を扱う身体の構造などは医学的知識に基づき発言するのはもちろんのこと、性の悩みの実態や解決策について論文などの文献からの引用や、社会的統計、例えばアンケート結果などの使用をすることが重要なことを再確認しました。3:無自覚の偏見に気づくアンコンシャスバイアス、気が付かないうちに偏見を持っていること、マイクロアグレッション、意図せずに相手を攻撃、侮辱してしまうことを学びました。コミュニケーションを取るうえでは、自分の意図よりも相手がどう捉えるかが大切になります。これがハラスメントになりうるか、そうでないかを決める重要なポイントだと気づかされました。質疑応答を含め、約2時間の研修は満足度が高いものとなりました。 研修に参加した社員からの感想人事担当(男性):人事なので、営業の方がお客様に対して話すのとは違いますが、採用に応募してきた方に会社の説明をする場面でワードのチョイスは気をつけていました。研修を受け、慢心せず、常に情報をアップデートして接していかないといけないなと思いました。営業担当(女性):相手にオープンになってもらうため、良かれと思い自分の経験を話していましたが、それが、かえってよくない場合があると学びました。アンコンシャスバイアスも、偏見がないように普段から取り組んでいたはずなのに、できていなかったことを痛感し、今後の接客を改善したいと思いました。弊社の商品は男性が作ったフェミニンケアの商品で、男性の営業もいるため、会社全体で取り組み、今後の接客をよりよいものにしていくことが大切だと思いました。デザイン担当(男性):デザイナーなので接客はあまりしませんが、知人の女性や恋人に対して知らずに相手からしたら失礼なワードを発してしまったことがありました。この研修を通し、専門用語などを学び、表現の引き出しを増やしていきたいと感じました。営業担当(男性):センシティブな商材だけに、男性営業として日ごろから言葉選びやプライバシーに踏み込まないよう、強く意識するようにしていました。ですが、改めて伝え方によってはコンプレックスを刺激する可能性があること、アンコンシャス・バイアスによって、意識せずとも不快感を与えてしまう可能性があることに気付かされました。今後はより一層、注意を払っていきたいと思います。営業担当(女性):電話のコールの対応では、カウンセリングのような話になりがちです。相手に寄り添いすぎてしまうところがあったので、今後は注意し距離感を大事に話すように気を付けたいと思いました。開発担当(男性):説明の際には、客観的な視点で物事を語れば問題が発生しにくいかなと思います。専門用語、俗語も使わず、連想させるような言葉を選んで話し、不快感を与えないように気をつけています。研修を受け、色々と気づかされる点があったので、参考にして今後の業務に活かしてまいります。開発担当(女性):普段の業務で直接接客をすることがないので、新鮮な話を聞くことができ、貴重な機会をいただきました。アンコンシャスバイアスがすごく気になっていたので、自分でもどんなものがあるかを調べて勉強していきたいです。管理担当(女性):以前展示会で、商品に興味を持ってくれた女性が、詳しく話を聞きたいとの事だったので男性の営業につなげようとしたところ、拒絶されたことがありました。業務上、性に関する話を異性にする羞恥心 の感覚がマヒしていたんだなと研修を受けて再認識しました。相手の立場や気持ちに寄り添って今後は対応しないといけないと思いました。 この研修を通し、社員は多くの学びや気付きを得ることができました。ハナミスイは、1/17(水)~1/19(金)に、化粧品開発展の出展を控えています。この研修で学んだことを活かし、展示会に臨み今後の業務に活かしてまいります。 OliviAさんプロフィールラブライフアドバイザー。性生活の総合アドバイザーとして2007年から活動を開始し、今年で15年目。カウンセリング、著述、メディア出演、講演、スクール運営、企業研修、商品開発など、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行う。
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2023.12.27
\性のプロが対談/大人世代のココロとカラダの性悩みをサポートする“腟の潤い”
デリケートゾーンケアのアイテムを含め、フェムテック商品が注目を集める昨今。今まで話せなかったお悩みも少しずつ話しやすい環境に変わってきました。今回は大人気のフェムテック商品、女性の潤う毎日をサポートする、飲む「ネンマク ケア」と、環境やライフステージの変化によって感じはじめるデリケートゾーンのお悩みについて、開発者であり美容家の山本未奈子さんとラブライフアドバイザーのOliviAさんにお話を伺いました。
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2023.12.07
視覚障がい者のための「フェムケア用品勉強会」開催
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2023.03.15
【専門家も推薦】尿もれやゆるみをサポート!新感覚のゲームで膣トレ「イーケーゲル」
尿もれや膣のゆるみに悩んでいませんか? ラブライフアドバイザーのOliviAさんによると、実は悩んでいるのは大多数。産後や加齢などで少しずつデリケートゾーンも衰えているようです。そこで、「専門家が厳選! より小さく!より軽く!進化した「初心者向けセルフプレジャーグッズ」」でもお話を伺ったラブライフアドバイザーのOliviAさんに、ゲームで楽しみながら膣トレができるグッズを教えてもらいました。
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2022.08.16
妊娠前から知っておきたいボディケア〈バスト・デリケートゾーン・骨盤〉
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2022.06.24
デリケートゾーンケアでマイナートラブルにさよなら
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2022.04.18
女性の「デリケートゾーン」ケア方法とは?正しい洗い方〜おすすめアイテムまで紹介
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2022.04.04
「おまた」温め、身体も女性性も元気になる!
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2021.11.05
【インスタライブ】Naolingerie×OliviA 女性のための”性の健康”
この投稿をInstagramで見る OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿 10月29日に行った「Naolingerie」代表の栗原菜緒さんとのコラボインスタライブ舞台裏と当日の様子をお届けします! 共通の友人にNaolingerieを教えてもらって以来、かれこれ4年間愛用しているランジェリーブランド。「女性の自尊心を包み込む」というコンセプトがランジェリーのデザイン、素材、縫製、デザイン名に行き渡っています。人間の尊厳について様々なゲストを招いて対談する菜緒さんのYouTube番組「今なお考え中。」も必見です!事前打ち合わせで「女性の視聴者に役に立つ・みんなが知りたい性の知識って何だろうね?」と話し合いました。 私たちが厳選したトピック・セクシュアル・ヘルス、セクシュアル・ウェスネス、「性の健康」という考え・快感(プレジャー)を感じるメカニズム・性反応とタイムラグ・セルフプレジャーのタイミング 性欲・睡眠欲・食欲は3大欲求というけれど…「『食欲・睡眠欲・性欲』は人間の3大欲求で、健康のために『食』と『睡眠』は重視されるけど、『性』は、軽視されているよね」と菜緒さん。「実は、アンケート調査結果からもその傾向が出ているんです」と切り出す私。紹介したのは、株式会社TENGAが日本を含む世界9カ国と地域を対象に調査した「2019年マスターベーション世界調査-TENGA Global Self-Pleasure Report 2019」。「もっとも快いと感じるのはどれか?」という質問がありました。日本の結果は…1位「美味しいものを食べる」2位「愛している人と共に時間を過ごす」3位「人を抱きしめる」5位「SEXをする」7位「マスターベーションをする」:14位「スポーツやエクササイズをする」(参考元:月刊TENGA第20号「2019年世界マスターベーション調査」)日本は性欲(SEX・マスターベーション)よりも食欲の優先順位が高いという結果に。「日本人は性生活の優先順位が低い…?」そこで今回のインスタライブのテーマの「性の健康」について、「性生活が充実している」「性的に健康である」とは、どんな状態なのか、世界基準(性の健康世界学会)で定義されていることを説明しました。「性の健康」の考え方①性の権利(全ての人に保証される権利である)②性の健康(疾病や性感染症の阻止)③セクシュアル・プレジャー(快楽・性の喜び)この3つが、「性的同意」がある上で成り立っていること。他にも、ジェンダー平等、性暴力・性被害の排除なども重要な要素です。「性の健康」とは、単に疾病がない状態を意味するのではなく、性の喜びや満足は幸福(well-being)にとって不可欠な要素で、性的に充足していることは生活の質の向上に繋がると考えられています。参考元:性の健康世界学会(WAS)私「この考え方、まだまだ広がっていないですよね?」知られざる快感の震源地私が性の情報発信をしていて感じるのは、女性が自分のカラダの構造や快感を感じるメカニズムを知らないということ。特に、オーガズムの震源地とも呼べるクリトリス複合体の全貌を知らない人が多いので、「ぜひインスタライブで紹介しましょう!」と用意したのは、オランダから取り寄せた「the Vulva gallery」の本。(vulvaとは外陰部の意味)私たちが「クリトリス」と認識しているのは氷山の一角で、体内に2本の脚と海綿体が腟を取り囲むように存在しています。外イキ(クリトリスオーガズム)と中イキ(腟オーガズム)という言葉がありますが、実は外も中(Gスポット)も繋がっているんです。 4段階で変化する性反応「性反応」は、人間が性的に興奮する過程を4段階で示したもの。マスターズ&ジョンソンという2人の性科学者が発見しました。①興奮期:副交感神経優位で男性は勃起・女性は潤い始める②高原期(プラトー期・平坦期):興奮が高止まり状態になる。オーガズム直前。③オーガズム期:男性は射精、女性は子宮・骨盤底筋が収縮④消退期:いわゆる賢者タイム 性反応は、性差、個人差があります。特に女性のオーガズムは多様。・何度もオーガズムを迎えるマルチプルオーガズム・1回イッたら十分な人・快感はあるけどオーガズムを迎えない人・賢者タイムであっという間に冷める人どれが良いとかではなく、個人差があるものなんです。自分の特徴を把握しておけば、潤い不足や愛撫不足からくる性交痛を回避できたり、パートナーと高まるタイミングを合わせることもできます。性反応の個人差を知らないことで「女性は何度もイケるマルチプルオーガズム体質」だと思い込み、しつこく刺激を続ける人が出てきてしまうんですよね。パートナーから「イッた?」と確認されることにプレッシャーを感じる人も。「イッたフリ」をしてしまうフェイク・オーガズムをする女性の声も聞きます。性反応には個人差があるだけでなく、タイムラグも生じがち。男性は、興奮期〜消退期までアルファベットのAの山型のグラフで描かれるのが特徴で、所要時間は短い人だと数十秒〜数分。一方、女性は緩やかに上昇し、オーガズムを迎え、下降するまでに30分以上かかる人もいます。このタイムラグと性反応のギャップを埋めるのは、コミュニケーションをとりながらの愛撫タイムなんですよね。こんな調査結果も。「賃金格差より大きい?男女の「気持ちいい」を左右するプレジャーギャップ」 満足度を上げるためのセルフプレジャーのタイミング性反応のギャップとタイムラグがあるせいで2人ともが満足いくオーガズムを体験するのは難しいこと。「もし一緒に満足できたら超ラッキー!レアケース!」くらいの気持ちでいましょう。「彼は満足しているみたいだけど、私はフラストレーションが溜まる」という時は性行為の前後にセルフプレジャーを取り入れてもいいですよね」というお話もしました。例えば、デート前にセルフプレジャーでウォームアップしておけば、パートナーと会った時に興奮が高まりやすくなります。潤い不足からくる性交痛も予防できる効果も。セックスで不完全燃焼だった時は、セルフプレジャーで充足感を。就寝前のセルフプレジャーは、ぐっすり眠れるので入眠儀式として行う人もいますよ。 こんな感じで、インスタライブでは、「ラブライフカウンセリング入門講座」でお伝えしている性の知識をギュッと凝縮して紹介しました!ご覧になった方から「なかなか聞けない内容で面白かった!」「さっそく彼にも教えます!」とご感想をいただきました。 性の悩みは知識を学び、パートナーとコミュニケーションすることで改善することがあります。観てくださった方のお役に立てれば嬉しいです! この投稿をInstagramで見る OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿
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2021.08.24
マッサージや腟トレ、セルフプレジャーまで!デリケートゾーンケアで不調を改善
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2021.04.29
プロに聞いた!尿漏れやSEX感度を上げるおすすめ「腟トレ」グッズ.
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2021.03.17
腟をいたわる Care of your Vagina
STRIPE DEPARTMENTもっと大人を楽しむための『ストデパ』最新コンテンツEditorial / March 2021「身体を整える」デリケートゾーンケアについてコメントしました
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2020.10.11
Biople Fesにフェムテックが登場!
10/8・9に開催されたBiople Fes vol.11に雑誌SPURのフェムテック調査団として伺ってきました! Biople FesはBiople by Cosme Kitchenのプレス・バイヤー向けの新商品展示会 今回は、なんと!≪フェムテック≫エリアが初登場! フェムテック人生100年時代、いつまでも女性らしく艶やかであり続けるために、“第二の顔”とも言われるデリケートゾーンのケア、本気で始めてみませんか?新たな自分に出会えるかも。(Biople Fes公式サイトより) こちらがフェムテックエリア そもそもフェムテックとは? デリケートゾーンケアの必要性 腟トレ 月経 オーガニックナプキン Biopleでは、今までもデリケートゾーンケア用品やオーガニックコットンの月経用品が販売されていましたが、既存のデリケートゾーンケア用品に加えて、骨盤底筋トレーニングアイテム、吸水型生理ショーツの新商品が加わっていました! 口コミで気になっていたNagiの吸水型生理ショーツ。 ajumaでINTIMINAとRianneSの骨盤底筋トレーニングボールの重さと手触りをチェック。 腟トレボールとスマホ連動型elvieトレーナーの使い分けは、1日5分ゲーム感覚で時短でトレーニングしたい人はelvieトレーナー家事しながら、スキンケアしながら、ならがで膣トレしたい人はボールがオススメと教えてもらいました。 初めて見るデリケートゾーンケア用品はSAIBとThe LADY. たった10個の自然由来の成分のみでシンプルに作られたSAIBベルサイユのバラの美容成分を含むThe LADY.のデリケートゾーンケア用品のこだわりポイントを教えていただき、新谷酵素では、プロバイオティクス・プレバイオテイクス・バイオジェニックスについて教えていただきました。 フェムテックが女性の美容と健康に紐づけられ、ケアとして認知が広がっていくのは待ち望んでいたこと!日頃から愛用しているBiopleでフェムテック商品を購入できるの、うれしい。 他のブースをまわるのも楽しかったです。 この投稿をInstagramで見る SPURのフェムテック調査団としてBiople Fesに伺ってきました! 今回新設された≪フェムテック≫コーナーでは、既存のデリケートゾーンケア用品に加えて、骨盤底筋トレーニングアイテム、吸水型生理ショーツの新商品が充実! 気になっていたNagiの吸水型生理ショーツを手に取ってみたり、ajumaでINTIMINAとRianneSの骨盤底筋トレーニングボールの重さと手触りをチェックしたり、初めて見るSAIBとThe LADY.のデリケートゾーンケア用品のこだわりポイントを教えていただいたり、新谷酵素では、プロバイオティクス・プレバイオテイクス・バイオジェニックスについて教えていただきました。 膣トレボールとスマホ連動型elvieトレーナーの使い分けは、1日5分ゲーム感覚で時短でトレーニングしたい人はelvieトレーナー 家事しながら、スキンケアしながら、ならがで膣トレしたい人はボールがオススメと教えてもらいました。 フェムテックが女性の美容と健康に紐づけられ、ケアとして認知が広がっていくのは待ち望んでいたこと! 日頃から愛用しているBiopleでフェムテック商品を購入できるの、うれしい😆 #bioplefes #biople #bioplebycosmekitchen #フェムテック #spur #フェムテック調査団 #オーガニックコスメ #オーガニックコットン #吸水型生理ショーツ #月経カップ #デリケートゾーンケア #骨盤底筋 #膣トレ #なおえビューティークリニック #喜田直江先生OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿 - 2020年10月月9日午前6時48分PDT