Columコラム
書き下ろし/読み切り の記事一覧
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2019.03.04
「禁断の果実ー女性の身体と性のタブー」刊行記念イベント
「禁断の果実ー女性の身体と性のタブー」刊行記念イベントに行ってきました。 「禁断の果実 女性の身体と性のタブー」リーヴ・ストロームクヴィスト作相川千尋訳 スウェーデン発でフランスなどヨーロッパを中心に翻訳されているベストセラー本の日本語訳版。女性器・オーガズム・生理を取り巻く女性の身体と性の歴史がユーモアを交えて漫画で描かれています。翻訳者の相川千尋さんと北原みのりさんの対談を楽しみにしていました。 今から17年前、「女性のマスターベーション」をテーマに卒業論文を書いていた私は、女性の身体と性にまつわる文献を黙々と読み込んでいました。 当時、日本国内で女性のマスターベーションに関する著書や情報発信をしている方々に取材を申し込み、インタビューもさせていただきました。そのうちのひとりが北原みのりさんでした。 地方の一学生だった私の取材依頼をご快諾いただき、京都から東京のラブピースクラブまで向かったのを今でもしっかり覚えています。本の内容は、その頃の思い出が呼び起こされると同時に、初めて知るエピソードも盛りだくさんで、読み応えがあります。 私が買った本はふせんだらけ。 ユーモアたっぷりなのに、女性の性にまつわる悲しい歴史があり、現在まで引きずっている事実に読むのが辛くなったり、共感したり、これからの未来に期待したり、できる本。私に性を語る言葉を与えてくれたのはフェミニズムだったと再確認しました。「エンパワーメント」と「シスターフッド」を感じた夜。 禁断の果実 女性の身体と性のタブー1,944円Amazon
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2019.01.07
大丸梅田店で女性向けアダルトグッズ販売第二弾 売上増も〝教訓〟浮上
こちらは産経新聞の有料会員記事です。
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2018.12.16
夫婦のコミュニケーションをもっと自由に セックスレスに悩む貴女へ
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2018.12.15
「女性らしく、を新しく。」に挑むirohaのポップアップストアに行ってみた
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2018.12.11
mini SKYNBUN 〜特集 ふたりのラブ・セッション〜
不二ラテックスのコンドームSKYNの無料サンプルを請求するとオリビアインタビュー掲載の特別冊子がついてきます!
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2018.11.26
セックスレス増加はスマホが原因!? アプリで不倫の前にスキンシップを
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2018.09.28
iroha RIN発売記念イベントレポート
セルフプレジャーアイテム iroha RIN発売記念イベント「快楽解体新書~女性の身体のナカとソト~」に、ライター友達のBetsyちゃんと参加してきました!イベントの様子は、YouTubeのiroha Channelで生配信もされていたようです。ご登壇者は、私の書籍の一部監修をお願いしたことや番組でも共演させていただいていたなおえビューティークリニックの喜田直江先生7年にわたり連載をもたせていただいている恋愛メディア AM 金井編集長入院中には私たち夫婦の性生活のためにセルフプレジャーグッズを送ってくださるという気遣いをみせてくれた工藤さん(iroha広報)・西野さん(iroha広報)女性のオーガズムに向かい合う濃密な2時間でした。行為の満足度は、パートナーとの関係にも影響しますし、気持ちよければよいほど、いいにこしたことはないです。それゆえに、快感を感じられない方が悩んでしまう傾向があります。身体のメカニズムを知ること、トレーニング方法を知ること、パートナーとのコミュニケーションを見直すこと。快楽への罪悪感や羞恥心を外すこと。心理面、身体面、テクニック、コミュニケーションと色々と改善方法はあります。私のレッスンやセミナーでも様々な角度から改善策を提案しています。 こちらが新発売のirohaRIN販売価格は、3200円(税抜)お手頃価格ですね ~オフィシャルサイトより~ iroha RINは、女性を艶やかに彩るものでありながら、女性の護身用アイテムとしても愛されてきた「かんざし」をイメージして誕生した挿入アイテム。先端の柔らかな玉飾りで新しい心地よさを体感できます。華やかな金細工からインスピレーションを受けた「はなこがね」と、竹細工の色味や茜色の日暮れをイメージした「たけあかね」の2色展開。過去のシリーズも和菓子のようでかわいいです。irohaRIN プレスリリース商品詳細ページ
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2018.03.15
【レポ】「すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない」出版記念イベント
先日、「すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない」出版記念イベントへご招待いただきました。女性向け性風俗の裏話がギュッと詰まった本です。会場は、下北沢 本屋B&B(book&beerが楽しめる本屋さんでトークイベントも開催されています。伺うのは2回目) 新著は、エロ話やLGBTの社会認知…的な内容ではなく、著者であり、レズっ娘クラブ代表の御坊さんの情熱大陸でした。レズビアンカルチャーに無知だった御坊さんが、11年間かけて女性向けサービス業に真摯に向き合い、「キャスト(お店で働く女の子)とお客様をいかに満足させるか?」を追求し続けた姿に心が揺さぶられました。私も、長年、女性が満足するレッスンやセラピーを試行錯誤しています。御坊さんの切磋琢磨する様子が、自分が歩んできた経験と重ねってしまうんですよ。事務所の家賃が払えなくなっても、キャストの給与を確保し、トライ&エラーを繰り返しながら、ホスピタリティーを追求していたところに、ブレイクのきっかけとなる永田カビさんのレズ風俗レポ漫画がpixivから書籍化し、大ヒット。漫画は「メンヘラが自分の殻を破って、日常にちょっと風穴が開いた」お話です。印象に残っているシーンは、カビさんが円形脱毛症だらけの頭をキャストに気づかれないようにするところ。そのカビさんが利用したレズ風俗が、レズっ娘クラブだったんですよ。それから、お店の知名度が上がり、大阪にあるお店には、全国から女性客が集まるようになったそうです。レズ風俗と言っても、利用者は、レズビアンやバイセクシャルだけでなく、ストレートや自分の性指向がわからないなど様々で、年齢も18才以上70代まで幅広い。体験レポを書いた永田カビさんも「男性にくらべたら女性の方が怖くない」という理由から利用されています。コース編成や利用客のエピソードを聞くと、レズっ娘クラブは、女性を取り巻くいろんなことを受け止めているんだなぁ…とわかります。いろいろと話が止まらないので、一旦このへんできりますね。途中、何度も目頭が熱くなりました。女性客の心と体が満たされるために、尽力を尽くしている人気キャストと御坊さんのブレなさよ!トークイベントのご登壇者は、著者の御坊さん(レズっ娘クラブ代表)タレントの牧村朝子さんirohaの工藤まおりさん編集者の三浦ゆえさん皆さん、各ジャンルで、女性の性に寄り添う仕事されている方々です。凛々しく、聡明で、受け止める器が大きい方ばかり。このイベントのために、irohaの工藤さんが、都内のレズ風俗を体験されたエピソードや牧村さんが、レズっ娘クラブの人気キャスト(ゆうさん)とデートコースを体験されたお話など、臨場感あふれるお話がきけました。 女性がレズ風俗に求める肌の触れ合い、ときめき、サプライズ、快楽、癒し、非日常感、刺激は、ふだんの恋愛や日常で得られにくいことの裏返しなんだろうし、男女の恋愛(世間体)におけるプレッシャーや女性が性に求めるものの多様さを改めて感じました。 すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。 さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
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2018.02.22
第3回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
大学生の頃から、現在に至るまで「ラブライフ」のアドバイザーとしてのキャリアを確実に積み重ねてきたOLIVIAさん。第3回目の今回は、日常における夫婦間のセックスについて語っていただきました。 ――多分女性の中には、夫に対してセックスについて切り出しづらい方が多いように思います。なにか、きっかけを作るタイミングとかそういうのってアドバイスはありますか? まずは、「二人きり」の時間をつくることですね。お子さんも、親も、誰もいない「二人きり」の時間です。日常生活から二人きりの時間を確保するとか、あとは二人きりになってリラックスしながら喋るっていうのを、その合間にセックスの行為の最中じゃなくて、その前後にその話を盛り込んだ方がいいと思っています。一緒にお風呂に入る習慣があるご夫婦やカップルだったらそういう時間にセックスの話をしてもいいですね。私がおすすめするのは、マッサージやグルーミング(耳掃除、爪切りなど)とか、性的じゃない身体のふれ合いをしている最中に、話せる状態のとき。ですかね。身体が緩んで無防備の状態の時がねらい目だと思います(笑)セックスの相性がいい二人ってどういうものかっていうと、「性に関してタブーなくちゃんと喋れる二人」なんですよ。それさえできれば相性ってどんどん良くなると思っていて、たとえば「この体位ちょっと痛い」って言ったら「じゃあこっちは大丈夫かな」って二人で工夫できるような。そうすると、絶対に気持ちいい体位っていうのが二人で見つけられるんです。それくらい、「話す」というコミュニケーションは大事なんですね。 ――セックスレスの場合、たとえば夫婦間でどっちかがセックスしたいんだけど、どっちかがやりたくなかったらすれ違ってしまうじゃないですか。その溝を埋めるにはどうしたらいいんでしょうか? そういったことがきちんと話せる二人であれば良いですけど、そうじゃない場合には、もっと前段階の話になりますけど、ファーストステップとしたら目を合わせて挨拶をして会話をするっていうことからですかね。 ――目を見て話すことから、ですか!? いや、実は目を合わせないで話す夫婦とかカップルって多いんですよ?まあ言いにくいことは視線をずらした方がいいので、なんかこう肩揉みながら後ろから言うとか、うつ伏せでマッサージしているときに言うとか、その方が面と向かうよりも緊張感が少なかったりはしますので、そういう場合もありますけど…。あとは、セックスをしたい側の方からセックスしたくない側に対してスキンシップというか、全身をケアするようなマッサージをしてあげることや、膝枕で耳掃除とか爪切りとかそういうことから始めてもらえればと思います。触れ合うことさえしてない日常的にね、セックスっていうとものすごくハードルが高くなっちゃうので。極端な話、目と目を合わせるのも性行為の第一歩だと思うんですね。ちゃんと目を見て会話をする。前戯の第一歩と言っても良いくらいです(笑)後は、毎朝の挨拶、「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉のやり取りですね。「愛してる」は照れくさいかもしれないけど、「ありがとう」と褒めるとかね、変化に気づくとか、「あなたのことにとても関心があります!」っていうのを、新婚時代くらいわかりやすくするんですよ。「あなたに興味があります」っていう、本当にちゃんと見てますよ~っていうのを意識してやっていくだけでいいんです。「今日は顔色いいんじゃない」とか、「あれ今日髪分け目違う?」とか、何でもいいんですよ(笑) ――女性らしさをはき違えて、たとえばちょっといい下着を着ければいいんじゃないかとか、服装をちょっと変えればいいんじゃないかとか、ついそっちに行きがちじゃないですか。「セクシー」っていう分かりやすさも大事かもしれないけど、そうじゃなくてやっぱり目を合わせるとか、っていう意味合いで先生よろしいんでしょうか(笑)? 中高年とかご夫婦の欲情って「優しさ」で欲情するって思うんですよ。優しさとか可愛らしさ。で女性がセクシー路線で行く引かれちゃったりするんですよ。旦那さんからね、「どうしたの、お前!?」みたいに言われちゃうんです。セクシー作戦よりも、可愛らしい感じにキュンとする。ハートがときめく作戦に変更したほうが良いと思いますね。 ――「おまえ、かわいいな」ですね!先生(笑)? はい、そうです(笑)「お前エロいな」じゃなくて、「お前かわいいな」って思わせる作戦の方が絶対私は作戦成功すると思いますね。たとえば部屋着も、エロい部屋着とかじゃなくて、さわり心地がいいとか、隣に寝てて肌にすっと来た時になんかちょっと触りたいなってなるようなものだとなお良いですね。そもそも女性の肌って男性より断然すべすべなので、クリームとか塗ってね、触りたいなっていうような肌にするとか、プルンとした、みずみずしさなんです。「エロじゃないことにも欲情する」って、みなさんに伝えて回りたいくらいですね(笑)かわいいなって思わせた方が男性は近づきやすくなるのは間違いないと思います。若い頃のセックスと恋人同士のセックスは「ザ・エロ」でいいと思うんですよ、即物的ですが、視覚的にエロいものに刺激を受けて「セックスしたい!」でいいと思うんですけど、「同じ人」とずっとしていくって、動物的なセックスじゃないんですよね。もっと人間的なコミュニケーションを要するセックスになっていくんです。そうなると、もっと優しい雰囲気で性的な触れ合いに発展するような作戦を取った方がいいと思いますね。 ――エロと真逆にありそうな「優しさと可愛らしさ」が大切なんですね。考えてみると頭使ってセックスしてますもんね、先生の今お話だと、「痛かったらこうして、じゃあこうしよう」みたいな。 そうです、だからこそ会話だったり、コミュニケーションがすごく大事になってくるんです。本能だけに頼るセックスは、同じ人とずっとするってどうしてもマンネリになってしまうんですよね、興奮が続かず飽きてしまう。それを維持するのは至難の業なんです。それならば、路線を変えることが大切ですね。ただ、動物的に欲情するっていうのも大事なので、自分のパートナーがどういう事をするとムラッとするのかっていうのを普段から観察しといたほうがいいですね。たとえば女性だったら、ご主人はどんな下着が好きかとか、どういう時にエッチな気分になるのか、とか。お酒を飲んでる時なのか、時間がゆったりある時なのか、リサーチですね。きっかけづくりになるような、いろんなスイッチをたくさん持っておくと良いですよね。そういう二人の時間を夜つくるためにも、家事育児は昼間の間とか夕方とかに、出来るだけ片づけておいて、まず時間を作るのもすごく大事だと思いますね。 ――これまでのお話だと、中高年からは本能的なセックスから理性的なセックスに変わるって話だったじゃないですか。興奮して、男性が勃起して…というセックスの仕方も変わるということなんでしょうか? そうですね、中高年以降のセックスは、「相手を喜ばせる」っていうものにちょっと目覚めていくといいと思いますね。男性の場合だったら、男性機能も低下してくるし、自分の喜びっていうよりはパートナーが喜ぶとか気持ちよさそうにしているのを眺めて、悦に入るみたいな楽しみ方を入れるとご自身もピンチを避けられると思いますね。「今日俺ダメだから気持ちよくさせるね」みたいな、ご奉仕的なセックスに切り替えると自分のコンプレックスもカバーできるし。逆に女性は、今までは男性に身体を貸すとか、なんとなくセックスは男性の時間って思っていたところを今度は自分が主体的に、自分が気持ちよくなるにはどうしたらいいんだろうっていう風に変えていく。そういう風にしていくと男女バランスよくなるかなと。歩み寄っていくみたいな感じがいいかなと思いますね。人生経験も増えますし、身体の衰えもそれぞれ感じてますし、若々しさを求めすぎない、やっぱり「優しさ」のセックスができる年代になった、と捉えてほしいですね。今こそ子供を作るっていう生殖のための行為ではなく、自分が楽しめるセックスっていうのを追及していく時期に入っていくんじゃないかなとも思います。セックスカウンセラー仲間が言っていたんですが、大体48歳くらいから50歳手前で閉経を迎える時期に「私は、女としてこのまま終わっていいのか」みたいな感じになるんだそうです。女としての自分の価値観とかね、そういったものと性的な魅力を関連付けて悩んだりとか、行動に移す方が、増える傾向があるみたいですね。もちろん、それは自然なことなんじゃないかなと思います。 ――逆に言うと、48~50歳っていうその年齢が分かっていれば、ここに向かってたとえ性行為ができる人がいなかったとしてもマッサージしたりとかお手入れしていくっていうのは大事かもしれないですよね。 そうですね、セックスする相手が常にいたらベストではあるとは思うんですよ。そういう気持ちがあっていつでもできる人がいるっていうのは、女性の性的な部分ではすごく満たされると思います。また、女性のライフスタイルを見ていても、性欲って上がったり下がったりとか、女性だと緩やかに上下するみたいなんですね。よく年齢とともに女性は性欲が上がるって言われてますけど、そんなことなくて、やっぱり昔に比べるとちょっと落ち着いたなとかあるんですね。なので、「またちょっとしてみたいな」っていう時期が来た時に相手がいないとやっぱりフラストレーションになるので、コンスタントに性的な関係を持てる相手がいるっていうのは長い目で見ると大事なことなのかな、と思います。それが結婚してたら夫婦ですし、カップルでもいいですしね。 ――上がり下がりがありつつも関係を維持していくっていうのも大事は大事なんですね。逆に女の人から見て旦那さんだったら旦那さんを男として見れないとか、ちょっとこうとてもじゃないけどセックスっていう発想にならないみたいな人も多分いると思うんですけど… それは、たぶん異性として見る努力をしてない人だと思いますね。異性として見る努力をしないと多分見れなくなるんだと思います。それは、誰でもそうです。自然と、家族になっちゃうし。そういう意味では、性的な目で見るっていう行為もセックスも第一歩なので、自分の夫とか自分の妻を性的な目で見るっていうのを全然してない人は先ずはそこから始めますね。「何をしていいかわからない」っていう方には、とにかく夫やパートナーに目を掛けるというか気に掛けることをおすすめしますね。私も結婚して思うんですけど、やっぱりそうやって意識しないと多分どんどん惰性になっていっちゃうんです。「うちの夫老けたな」とか客観的に突き放して見てみる。じゃあ歳をとっていく中で、この人がどうやって健康的に残りの人生を歩んで、どうしたら他の人から見ても「素敵な旦那さんね」って言われるか、維持していくか、目をかけることがすごく大事だと思います。そういう、日常生活の積み重ねがセックスに結び付くというか。夫婦だったらなおさらですね。結婚相手以外だったら飛び道具的にパッと燃えて、興奮すると思うんですよ。むしろなんかさっき言った思いやりとかじゃなく、一時的に興奮したりとか、やっぱたまにしかしないから身体も反応して、女性も濡れるかもしれないけど、やっぱそれとは「別物」と考えて、日常の些細な部分を大切にすることが重要だと思いますね。 オリビアさんは最後に、相手のいいところを見つける大切さを話してくれました。「相手を見損なうんじゃなくて見直していく作業が必要て思いますね。」日常とセックスを“別モノ”として考えてしまいがちになる私たちですが、むしろそれは、逆。日常生活の中にある「セックスの種」を大事に育てることが、よりよいセックスには必要なのだと感じるインタビューとなりました。 オリビア氏インタビュー第1回目の記事を読むオリビア氏インタビュー第2回目の記事を読む 写真:田形千紘 文:掛端玲 編集・構成 MOC(モック)編集部MOC.style – Moment Of Choice
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2018.02.22
第2回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
大学生の頃から、現在に至るまで「ラブライフ」のアドバイザーとしてのキャリアを確実に積み重ねてきたOLIVIAさん。20代の頃にはあえて若く見られないように、大人びたメイクなどをして、相談者に不安感を与えないような努力もしてきたのだとか。第2回目の今回は、人生の成熟期にさしかかった女性に向け「膣のケア」の大切さを語っていただきました。 ――膣のケア、と言われてもピンとこないのが正直なところです。膣のケアって、大切なものなんでしょうか? 「膣のケア」こそ、大切です!!…と声を大にして言いたいくらいです(笑)まず、45歳にさしかかって来ると、潤いが少なくなってくるっていうのは膣だけじゃなくて身体全体に言えますよね。ドライアイになったりドライマウスになったり。肌も乾燥しやすくなったりするのは、老化現象のひとつだと思うので、特にすごく嘆くことはないと思っています。「老いを受け入れる」というか、自分の今のコンディションを受け入れるっていうことは大切で、若い時とは違う身体の変化が出てきたときに、「じゃあどういう風に性行為をした方がスムーズかな」っていうのを無理に若作りしなくて受け入れて考えることにもつながるからです。「無理のない、年齢に合ったセックスをパートナーと考えていく」っていうのがいいのかなって思いますね。実際の行為のことで言うと、性交時に痛みを感じる時には、潤滑ゼリーを使うこと。いまいろんな種類が出ていますしね。後は、自分で潤いやすい体を作るために、自分の生活を見直すっていうのもありますね。健康な状態っていうのは粘膜が潤ってる状態なので、全身の「潤い」という部分に意識を向けてみてもよいのかなと思います。後はマスターベーションも効果的ですね。性的な意味だけじゃなくて性器のマッサージをするっていう。外性器のマッサージと、あとは指を入れるのに抵抗がなければ、膣の中に指を入れて膣をほぐすような感じでやさしくマッサージしてもらえれば良いと思います。日本人の女性って、特に膣に自分で何かを入れるとか指を入れるのにすごく抵抗があるんですよ。たとえば月経用品の比率で言っても、海外だとタンポンユーザーの比率って日本よりも多いんですね、月経がある女性の3割~5割と言われています。日本は高品質なナプキンが発達しているというのもあって、ほとんどタンポンユーザーは3割以下というアンケート結果があります。月経の時でさえ自分で膣に何かを挿入するのが怖いという意識があるからです。海外の女性と比べても、日本の女性は自分の性器に対して無知であるし、手入れもしてないですし、意識が低いのかなと思っています。 ――どうしてなんでしょう?海外では自分の性器や性全般の意識があるのに対して、日本は性器に対して意識が低い…社会的なもの、いわゆる「国民性」のような部分もあるのですか? 明治時代以降に「純潔教育」が入ってきたこともひとつの原因かなと思います。「結婚前は処女であるべき」という考えは、明治時代以降に、教育現場で女学生に向けて行われ始めたと言われています。女性は「性的に無知であった方が良い」「女性の性は男性によって開かれる」みたいな価値観の名残が現代にも続いているとも考えられますね。だから、自分自身で快楽に目覚めるっていうのは「みだら」な女性だと決めつけてしまっている部分もあるのかなと。あとは、性に関すること全般を「恥ずかしい」と思っている方が多いですね。女性の性の部分に関して「恥」とか、「隠すべきこと」のような価値観があるから、余計に手つかずになっていると思いますね。「恥ずかしい」という理由で婦人科の内診を受けていないから、先進国の中で、日本人の女性の乳がん検診・子宮頸がん検診受診率は40%代と極めて低いのが実情です。婦人科系の疾患の発見が遅れるということも言われています。セックスだけじゃなくて生殖器の健康に対する意識も低いと思いますね。みなさん、肌とか顔とかのお手入れはするじゃないですか(笑)だから、性器もお手入れするっていう発想は、全然おかしなことじゃないんです。私たちが年齢を重ねるのと一緒で、性器も年を取るんですよね。顔にしわが出来たり、ドライアイになったり、極端に言うとだんだん体が干からびていくわけじゃないですか。だからこそ、美容的な部分と健康の為に性器をよく観察して、お手入れをすることと、セックスでより気持ちよくなるために自分の性器を手入れしようっていう2つをセットで考えてもらえたらいいのかなと思いますね。ちなみに、江戸時代の文献をひも解くと、遊女など「プロ」の女性達は、膣を「りんの玉」というトレーニンググッズを使って膣を鍛えたり、濡れないときは「ふのり」を塗るなど、男性客を喜ばせる方法などが書かれている物もあります。庶民の性生活は、どうだったかというと、春画がありますが、ポルノの意味合いもあるので、デフェルメされて描かれていると思います。江戸時代以前の日本の性文化はかなり大らかであったと言われていますね。 ――他の身体の部分をお手入れするように、膣のお手入れもすごく大切だっていうことですね。年齢によって潤いを良くする、というと食生活や生活改善とか、解決できる方法ってあったりするんですか? 粘膜に潤いを持たせる食べ物は、ぬめりのある食べ物、山芋、おくら、納豆などですね。あとは、粘膜を保護するビタミンAを含んだ緑黄色野菜やレバーも良いと思います。粘膜を保護する成分の含まれているものを食事にバランスよく取り入れることが大切ですね。後は、性器を直接的にマッサージして、血行を良くすることもおすすめしています。何でもそうなんですが、やっぱり人間の機能って使わないと退化していっちゃうんです。たとえば男性機能も、長くセックスレスとかだったらやっぱり衰えてきているかなって思うんですけど、新しい恋人ができて定期的にセックスしていると、男性器も回復するというか、サイズも大きくなると言われています。女性器も同じことだと思います。久しぶりにするとやっぱり膣が委縮していて痛いとか、昔ほど濡れないし、昔ほど感じにくいし…ということは誰にでも起こり得ることです。自分でウォームアップを普段からしておくような感覚で、マッサージが有効なのかなと思います。 ――身体をほぐしておくっていうことですよね。温めておくというか。 身体を温めておくのもいいですね。後は筋肉の収縮でオーガズムを感じるので、膣トレってよく言われるような骨盤底筋のトレーニング、性器脱を予防するためにも大切です。筋肉もどうしても硬くなってくるので、膣トレプラス意識してお手入れをするっていう、そういう感覚が特に年齢を重ねてくると大事だと思いますね。 ――ちなみに、女性の「オーガズム」を感じやすくする膣のトレーニングの方法っていうのも、いくつかあるんですか? もともとはケーゲル体操と呼ばれ、産後の女性の膣まわりの筋肉を鍛える体操から派生しているのが膣トレなんです。女性って膣だけ意識して動かすって結構トレーニングしないと難しいんですよ。括約筋って尿道口と膣口と肛門を締めたり緩めたりを司っているところなんですが、肛門と尿道の筋肉は、毎日排泄するときに使うから、「おしり(肛門)を締めてください」って言うとできるんですね。「おしっこを我慢してください」って言ったらちょっと前の方力入れる。「膣だけ締めてください」っていうと、動かせているのかわかない女性が多いのです。大切なのはその3つの括約筋を特にバランスよく鍛えておくことです。特に膣周りを締めたり、緩めたりって道具も要らず、いつでも気が向いた時にできるので、ぜひやってもらいたいなと思います。電車に乗っているときでもいですし、立ってても座っててもできるので、普段から締めて緩めるみたいなのを、空き時間にしておくだけで膣周りも強化されて、オーガズムも得やすくなります。もちろん、男性と行為をしている時も締め付けが強くなるので、男性の方も気持ちよさがアップしますし、おすすめですね。性器を支えている「骨盤底筋」が緩んでくると、膀胱や子宮が出てしまう「性器脱」の原因になります。臓器が下垂して、膣から出てしまう状態になり、手術をされる方が更年期以降の女性で多いと聞きます。そういったものをしっかり予防する意味でも更年期に差し掛かったら、性器に意識を向けてほしいなと思いますね。 ――健康管理の一環として、性器のコンディションを意識して、膣のトレーニングをするというのが、なんだか自然なことのように思えてきました。 年齢がいくにつれて、そういうのは健康の一つとしてとらえていただければ…と思うんです。いきなりエロいこととかセックスじゃなくてっていう、「入り口」と認識していただくのがいいのかなと。女性としての魅力とか、女性性っていうのは、生殖器のお手入れをすることで、女性としての自尊心を取り戻すとかっていう風に繋がるんじゃないかと私は思っていますね。肌をきれいにするのと同じで、性器もきれいにすることはごく自然なことなんです。むしろなぜ性器だけきれいにするっていう意識にならないんだっていうところが逆に不思議だっていうことですよね(笑)「他はお手入れするのに」「好きな人に見せるところなのに!」という風に思いますね。…そうは言っても、どうしてもデリケートゾーンっていうとセックスにまつわることとか、「マスターベーション!?とんでもない!」という方もいらっしゃいます。でも自分で見たり触ったりしないっていうことは汚れてるかもしれないし、セックスにおいて感じる感じないという快感を男性任せにしてるっていうことですよね。お相手の男性へのエチケットとしてもちょっと欠けてるかなっていう風にも思うんです。自分の身体をきちんと、わかって、管理できるのが性的に成熟した女性かなって私は思いますね。 ――コンディションを見るときのポイントとかあったりするんですか? 「膣トレがちゃんと締めたり緩めたりできてるかわからない」っていう方は、清潔にした指を膣に入れて自分で動かしてみて動いているかを確認してみてください。膣が委縮している方で、自分で指を入れるのも痛みを感じてしまう場合は、まず身体を温めて、膣の入り口を柔らかくほぐして、まずは指を一本入れる練習から始めてみるといいと思いますね。年齢がいくと膣壁が薄くなるので、膣に指を入れてもふかふかしている感じがしないとか、膣壁の凹凸が少なくなってくると言われています。なので、自分で指を入れても痛くないか、潤っているか、しっとりとふっくらしているかっていうので、自分の中のコンディションを確認するのはできますね。 ――そのチェックはいつするのが良いですか?お風呂から上がった後とか、寝る前とかですか? 清潔にしているときの方がいいので、身体が温まっている、寝る前とかお風呂場が良いと思います。一人になってリラックスできるところで試してみるっていうのがいいんじゃないですかね。お風呂でデリケートゾーン用のソープで洗うときに一緒にチェックするという習慣をづくりもいいですよね。 ――そういう意識をもってお風呂に入るのってまたちょっと違いますよね。 別に性行為をする相手がいなくても、そういうお手入れをしていいと思うんですよ。別に「セックスしないから手入れをしない」っていうことではないので(笑)日常から、そういうお手入れし始めると自分の身体に、女性として自信が持てるきっかけになると思うんです。性行為にもいい循環があるんじゃないかなと思いますね。「自分の身体(快感)は自分のもの」っていう感覚になると、「乱暴に扱われたら嫌だな、ちゃんと言おう」とかね。セックスが気持ちよくないとか、いまいちだなって思っても、「しようがないな」って今までは思っていたかもしれないですけど、お手入れして大切にちゃんとしてるっていう意識が芽生えたときに、乱暴に扱われたりとか、気持ちよくないのに「身体貸してる」って感じて、だんだん嫌だなっていう風に女性の方が目覚めてくると思うんです。それならセックスをせっかくするんだったら、もっといいセックスしたいなとか気持ちよくなりたいなってそっちにだんだんとこう気持ちが向いて、シフトしていくのかなって。これ、本当女性にはぜひ体感してほしいですね(笑) ただ、いきなり「膣トレ」の話をしても、日本人の女性は恥ずかしがり屋っていうのと、もろエロに抵抗がある方が多いので言い訳をつけながら、啓蒙していくようにはしていますね。 ――性器から女性の意識も変わったり、生活ももしかしたら変わるかもしれないし、男性にお任せだったセックスが、すこし変わる…きっかけになるのかもしれないですね。ちなみにその性器のそのお手入れをしている人って、たとえばその女子力とかっていうのは変わったりするものなんですか? そうですね、やっぱり、内なる自信というか、私のところに来る女性はケアをするっていう意識が高い方ですけど、性の話もきちんとできる方が多いですね。「きちんとケアをしている」っていう自信から、もちろんパートナーがいらっしゃる方も多いですし、大人の女性としてかっこいい感じを受けますね。性生活も大事ってちゃんとわかってケアしている方は、女としての自信がみなぎっているというか。それにね、性生活自体を男性に全部責任を覆い被せちゃうと、男性もすべて請け負うのって、逆にプレッシャーになって悩みが深くなると思うんですよ。男性機能が低下して途中で萎えて中折れしちゃうとか、勃起できないってなったら、女性をすごくがっかりさせてしまうし、女性の方も彼に全部委ねてるから自分でどうすることもできないから気まずくなりますよね。二人のセックスを行き詰まらせないためにも、「あ、ちょっと彼が元気がないんだったら、じゃあ私が頑張って勃たせてあげようかな」って積極的に動ける女性になれるかもしれないし、男性にもメリットが生まれやすくなると思います。行為の時って、男性ってちょっと心配しちゃうと思うんですよ、女性がそんなあれこれ詳しいと自分がリードしづらい…とかね。でもそれ実は逆で、性に関して知識があって意識が高い女性って、きちんと男性心理のことも汲み取れるようになるというか、うまく立ち回ってくれるんですよ。ね、いいことづくめだと思いませんか?(笑) ――膣トレがこんなにまで、良い影響を与えるんですね!女性の準備が整えば(膣を含む)、じゃあ次はセックスなのかな、と思うんですけど、夫婦間やカップルの間でセックスレスが常態化してしまっている方たちも大勢いると思います。 そうですね。セックスの場合はパートナーありきになってくるので、一緒にどういう風にセックスしたいかとか、コミュニケーションは絶対不可欠なものになると思います。身体の不調や不快感があって、じゃあどういう風にしたらいいのかって、一緒に解決策を考えない限り、セックスレスや、セックスにまつわる問題は、解決できないと思いますね。 <写真:田形千紘 文:掛端玲>
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2018.02.22
第1回 ラブライフで人生をもっと豊かに。女性を解放するラブライフのススメ。
ラブライフアドバイザーとして、女性やカップルの多くの性の悩みに応え続けているOLIVIAさん。「エロ」や「アダルト」と捉えがちな性の問題をあえて「アカデミックに、真面目に」話すことで性の関心を持ってもらえるはず、と大学在学中からセックスやセクシャリティーの問題と向き合ってきました。 ――そもそも、なぜラブライフの仕事をされているのか、そのきっかけを教えてください。 私が性に関する研究を始めたのは大学時代の頃です。ちょうどその頃って、恋愛や男女の交際がスタートする時期でもありますよね。自分も含めた周りの友人を見ていて、「女性が幸せな人生を歩んでいくときにパートナーとうまくいっているっていうのはすごく大事だ」と実感したんですね。その中で性生活もうまくいっているカップルってやっぱり仲良しだし、女性が幸せを感じるときって充実感があるときだなって思ったんです。でも周りを見るとセックスってやっぱりこう、「エロ」とか「アダルト」といった「男性の興奮を促す」ような情報やAVにあふれていて、女性が彼と楽しむためのセックスの情報って日本にはあまりなかったと思うんですね。大学3年生だった私は、半年間オーストラリアの大学に留学して、海外の性教育の現場や、オーストラリアのLGBTカップル事情が日本より認知されていることを肌で感じました。性に関すること、もっと言えば性行為だけじゃなく、「セクシャルアイデンティティ」も自分できちんと認めていて、「自分がしたい性生活やパートナーは自分で見つける」というものができている海外の国もあるんだな、ということを強く感じたんですね。その後、帰国し大学の最後の年に、卒業論文で書いたテーマが、「女性のマスターベーション」。マスターベーションという行為が歴史的に、また現代でもどういう扱いをされているか」というものでした。女性が自分で欲望を持って、それを認めて、自分で快楽を得るというマスターベーションは、セックスとはまた違った意味合いがあると思ったので、調査を始めました。性生活に根差した女性の生き方…というものを考えたり、調べたりするのが好きでしたね。当時は医師が主催している性感染症の勉強会に行ったり、LGBT関連のイベントのお手伝いをしながら、女性が心地よく過ごせる性生活の情報が何なのか、探し始めた、ということがこの仕事を始めたきっかけになっています。 ――大学在学中から、すでにラブライフに関心があったとのことですが、学部はなにを専攻していたんですか? 学部は人文学部だったので、研究テーマは何でもよかったんです、卒業論文の。私が所属していたゼミは性の研究をしたい人が集まるゼミだったんです。うちの大学ちょっと特殊で(笑)ゼミの先生自体が日本のアンダーグランドカルチャーに詳しい先生だったので、セクシュアリティの研究をしたい人のゼミとしてゼミ生が集まっていたんです。私以外にもセクシュアリティの研究をしている人はいましたね。 ――いわばオープンに、そしてアカデミックに性の問題を扱って来たんですね。女性の先生だったのですか? 私のゼミの先生は男性でした。他に、日本における男性のセックスワーカーの現状を調べている人もいたし、戦隊ものに見るジェンダー観の変化を研究している人もいたし…、あとはゲイでもレズビアンでもない、バイセクシャルというジャンルという確立したカルチャーを研究している人がいたり、女性が楽しめるAVの研究をしている人がいたり。性を研究するっていうのに興味がある人が自然と周りにいました (笑) ――その時のオリビアさんの心情的には、日本社会で言うと男性視点の「性」が多すぎて、女性目線の性があまり語られていないっていう事に対する反発心みたいなものもあったんでしょうか? うん、そういうのはあったと思います。フェミニズム的な価値観にもすごく感化されていた時期だったので、「女性だってもっと楽しんでいいじゃん!」みたいなちょっと反骨精神みたいなのもあったかもしれないですね。でも男女でパートナーシップを築いていくときには、男性とけんかしてても始まらないので(笑)、男性は男性の考えがあって、性のメカニズムも女性とは全然違っているんですよね、当たり前ですけど。じゃあどうしたら男女仲良く、特にカップルや夫婦だったら折り合いをつけられるかな?と思ったら、男性のことも性質もよく知らなきゃいけなくなるんです。男性のことがわかると自然とセックスを多角的に見ることができるようになる…っていうんですかね。男心も女心も両方知ったうえで、どうやってパートナーシップを築いていったらいいか、セックスをもっとしていくかという風にシフトしていったんだと思います。 ――大学の時に今話されたような気持ちで、性のことに関する研究とか卒業論文を書かれて、その後の就職はどうされたんですか? 私が考えているような、性を扱う就職先ってなかったんです。ですので、卒業後はリラクゼーション業界に就職し、セラピストの道に進みました。もともと心身のケアをするセラピーに、興味がありましたし、セックスは「スキンシップの一部」と捉えることもできますよね。スキンシップを探求することはセックスにも繋がっていくと考えました。現在の仕事にも活きているのは、このセラピストのキャリアがあるからなんです。そのため、卒業後はアロマセラピストや整体師として仕事をしていくかたわら、性の研究は自分のフィールドワークとして、興味がある本を読んだらそのレビューをブログに書くとか、勉強会に行ったらその感想を書くとか、そういったことを続けていたんです。そうしているうちに、性の情報を自分が思った感じで書いていったブログがたまたま出版関係者の方々の目に留まって、ウェブサイトでコラムを書かないか、とか本を出しませんかっていう風につながっていきましたね。 ――大学生の時から、現在に至るまで人生が一貫しているのがまず驚きです。ぶれることもなかったんですか? そうなんですよ、ぶれてないですね(笑) ――お話を伺っていると、まず学術的な裏打ちがあって、そのうえで「性」というものを見ている印象を受けます。 じつは、「わざと」アカデミックに見せているっていうのはあるんですよ。どうしてもエロの人っていうと下に見られるというか、セクハラもありますし。ちゃんとまじめにやってますよっていうのは見せますね。まじめに見せた方が、「下ネタは苦手だけど、性生活で悩んでいる」という一般の人が入りやすいんですよ。相談もしやすい雰囲気づくりとか、そういう心理的なことにも気を付けています。お医者さんでもなく、アダルト業界の方でもなく、もうちょっと身近な存在で性の悩み相談を受けられる人ってなかなかいないじゃないですか。だからこそ、私の立ち位置として、「エロまじめな相談相手」を目指しています。相談者様は、アロマセラピーの施術を受けながら性の相談もできるので、構え過ぎなくて済むんだと思います。 ――人文学部卒業ということを考えると、一般的にはマスコミ関係とかの就職が多いのかなと思うんですが、そこからあえて独自の施術をする道、自分で独自に研究する道っていうのにまったく迷いってなかったんですか? 昔からやりたいことをやる、と言ったら絶対に譲らなかったので。迷いは全然なかったですね(笑) ――卒業した際のキャリアビジョンとかってどういう風に考えていたんですか? 卒業した当時は、将来的にどうこうっていうキャリアビジョンはなかったですね。まずは「施術家」として身体のことをよく勉強しようとざっくりと考えていました。実際に、25歳頃ですかね、施術を一日中やっていると腰痛や身体の負担が大きくなってきてしまって。それで今度は、30歳までに教える側になろうと思って、セラピーを教える仕事の方を増やしていくようにしました。セラピストとして活動しながら、27歳になった時に、オリビアとしてのキャリアをスタートしました。カウンセリング会社に入社し、男性の性生活やパートナーシップのお悩みをカウンセリングし、アドバイスするという仕事に就きました。9割くらいが男性の相談者さんだったのですが、男性心理や男性の悩みを聴くのはキャリアとして大変ためになりましたが、もともと自分がやりたいのは「女性のための情報発信」でした。現在は、ほぼ女性向けに情報を発信しています。 ――以前のカウンセリング会社にいる時は、男性の悩みを四六時中聞いていたと思うのですが、その時に今までの男性に対して持っていたイメージとの変化はありましたか? そうですね、男性も性生活に悩むということを目の当たりにしましたし、不真面目で誰とでもセックスしたいっていう男性ばっかりじゃないんだなっていうことがわかりました。「奥様との関係を良くしたい」というように、真剣にパートナーシップに向き合っていました。男性ってどっちかっていうと女性と違って、「浮気性」だとか「理性的じゃないほうが興奮する」とか言われるじゃないですか。だけど、ちゃんと真面目に考えている方もいらっしゃるし、悩んでる方もいらっしゃいます。やはり、そういう方の性生活やパートナーシップが良くなるといいな、と思って日々相談を受けていましたね。 オリビア氏インタビュー第2回目の記事を読むオリビア氏インタビュー第3回目の記事を読む 写真:田形千紘 文:掛端玲 編集・構成 MOC(モック)編集部MOC.style – Moment Of Choice
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2017.10.26
女性がもっと気持ちよくなる「オナニー虎の巻」対談【完全保存版】
2017年秋、AMは大変なことに気づきました。それは「女性のオナニー、マンネリ早い説」。ノウハウが流通していないのでローターやバイブをブルブル当ててハイ終わり、になりがちなんです。でも、オカズやシチュエーションを変えればもっと深い快楽を味わえるはず! そこで今回は株式会社TENGAさんの「iroha stick」応援企画として、「本当に気持ちいいオナニーの虎の巻」を作るため、最強の3名に集まっていただきました。Betsyさん自称「ヘヴィーメタルな下ネタ女」。セックスを明るく楽しんできた経験をもとに、AMではコラム『素敵ビッチのたのしい性活』を毎週木曜日更新中。オリビアさん「ラブライフアドバイザー」として、パートナーシップやスキンシップコミュニケーションを学べるスクールを運営。AMではコラム『オーガズムフル・ライフ』を毎週日曜日更新中。マドカ・ジャスミンさん合コンの経験や持ち前の行動力を武器に、合コンコンサルタントやライター、メディアディレクターとしても活動中。雑誌やTV番組にも出演多数。みんな、どんなオナニーしてるの?鉄板の「夜のオカズ」は?――今日は女性のオナニーのために、お集まりいただきありがとうございます。まず最初に、皆さんはどんなオカズを愛用していますか?私、「シチュエーション音声」です。男性が言葉責めしたり耳責めしたりしてくれるやつ。マドジャスさんがすすめていたので、私もYouTubeで聴いてみましたよ!ほんとですか!? ドンピシャで好みの声の人に出会うと天国ですよね。それか、妄想です。基本的にはイチャラブ系が好きで、元彼とか前した人を思い出したり、架空の人を作ったりしてます。――そうなんですね、意外です。オリビアさんはどんなものをオカズにしているんですか?ユニークなものでいうと、香水ですね。匂いフェチなので、好きな人の香水とか取り寄せて、シュシュッと。でも香水と彼の体臭が合うからいいのであって、その香水だけだとやっぱり違うなと思うんだけど。 私も、吉井和哉のつくった香水を持ってて、それがすっごいエロいんですよ。自分に似合わない香りなんですが、そのボトル嗅ぎながらしてます(笑)――嗅いでみたいです! Betsyさんは他にどんなオカズがありますか? 直近のセックスを思い出すか、AVです。自分のお気に入りをいっぱいダウンロードして、iPadで見てます。私、iPadを洗濯機にたてかけてするのが好きなんですよ。え、それどういう感じでするんですか!? 立ってするのが好きで(笑) ドラム型洗濯機買ったんで、立って寄りかかってしてます。体勢が安定しなくてちょっとガクガクするところがいいんですよ。アクロバティック!(笑)眠る前に最適!「睡眠導入オナニー」のやり方――女性で多いと思うのですが、睡眠前にやる方もいますよね。私もよくしてます。深く眠るために、1回さくっとイキます。イッたあとは体が弛緩するので、たぶんその疲労感で深く眠れるんですよね。私も寝る前にするときがあるんですが、基本的に妄想が激しいみたいで。50cmぐらいの熊のぬいぐるみを男の人に見立ててハグとかチューして、「iroha」使って、終わったらピロートーク感出しながら寝てます……(笑)可愛い!そうしたら、体の快楽も精神の快楽もあって一石二鳥なんですよ! それいいかもしれない。ぬいぐるみ買おっかな。もっと知りたいオナニー事情「感度アップオナニー」でオールラウンダーを目指そう――次は、「感度アップオナニー」についてです。自分の感度をあげるために良いオナニーのやり方ってありますか?感度をあげるには、膣トレが効果的なんですが、膣の締まりって自分ではわかりづらいですよね。だから、電動じゃないディルドなどを入れて、ピストンせずに締めたり緩めたりすれば、締まりが自分でもわかるのでオススメです。最終的に、それでイケるようになれば、感度が上がっているはずですし。――なるほど! あと、オナニーで中イキの練習ってできますか? AM読者の方には中イキに関する記事がいつも大人気で。 オナニーで中イキの練習ってなると、私は湾曲してないディルドか「iroha FIT」を結構使いますね。まっすぐなものがいいです。 中イキポイントって、Gスポットとポルチオの二つあるので、別々に開発していくといいですよ。まず、バイブで自分のGスポットとポルチオの位置を確認して、そこから攻めてください。 闇雲に出し入れしても意味ないですもんね。ディルドの形も重要ですね。自分のベストな道具を選ばないといけない。 ディルドは、私結構こだわりあるんですけど、カリ高だと普通のチンコより絶対固いからおすすめしないです(笑) ストイックにトレーニングするときは、めっちゃ小さいディルドとか(笑)どんなペニスでも対応できる膣をつくるには、小さめで鍛えておくのはいいかもしれないですね。頑張って自分からオーガズム取りに行くようになりますから。オールラウンダー・マンコですね! 中イキの感覚すらわからない子におすすめなんですが、シャワーでクリを刺激しながら、指を膣に入れておくと、イクときの伸縮運動を感じられるんです。それで「イク感覚」がわかるようになりました。いいですね。あと、中イキするには、クリトリスで一度オーガズムを感じて、ほのかに快感が残ってるときに中を攻めたほうが、中イキしやすいですよ。オナニーでも、セルフ前戯してみてくださいね。みんなの王道「外イキオナニー」の鉄板は?――反対に、中ではなく外でイキたいときの鉄板オナニーみたいなのあったりしますか? そもそもみなさんは、「今日はクリだ」みたいな日ってあるんですか?基本、私はそうですね。後処理が楽なので。私もそうですね。――お二人ともそうだったんですか!私は新商品のグッズを試すときは中で。それ以外のときは膣をちょっと休めたいんですよね。粘膜がそんな強くないのか、セックスにとっておきたい感じがあって。 私は、半々ぐらいかな。本気のときと、軽めのときがあるので。本気のときは、先にクリで2回ぐらいします。それでも足りないときは「iroha FIT」とか出してきて、中で2,3回おかわりします。そういえば、2回目にイクときの方が深いビッグウェーブが来るって知らない人がいて、いつも1回で終わらせちゃう人はもったいないので、書いておいてほしいです!(笑)あと意外に知られていないのが、外イキの場合、自分のこする方向によって、イキやすい触り方があるから、自分は縦派なのか横派なのか円なのか、確認してくださいね。 自分でわかってたら、クンニされたり指で触られたりするときに、「もうちょい上」とかって言えますからね。本当に気持ちいいオナニーって?いちばん早くイケる「時短オナニー」の鉄板は?――では、いちばん早くイキたいときにオススメのオナニーってありますか? 彼氏が帰ってくる前とかにサクッとイケる。 先にあたためとくために、こっそりローターを使うときはあります。私冷え性なんで冬は特にあったまりにくいから、エンジン吹かしとく感じで(笑)お股に当てるヨモギパッドとかであたためておくと、時短でイキやすくなりますよ。あそこが錯覚するんでしょうね。血が集まってきてる、興奮して濡れてきてるって。あとはローターとか振動系を使って、一番イケるネタに集中する(笑)――みなさんの一番イケるネタ、気になります。私、たまにやっちゃうんですけど、複数プレイでガンガンに責められてる自分を想像して、そこに今までの元彼とか気になってた人とかセフレを総出演(笑)――全員出す!(笑) すごい!背徳感と、贅沢なアブノーマル感と。オールスター感謝祭。精鋭たちが。わかりますわかります! 結構やるかもしれない。――今度やってみます! Betsyさんが一番アドレナリンの出るネタはなんですか? 私、割とハードなやつが多いんですけど……髪つかまれて引きずられるとか(笑) めちゃめちゃイラマチオされたり、手形がつくぐらい顔面ビンタされたりとかを想像してます。――思ったよりハードでした……オリビアさんは?私は手探りで行う初夜作業が好きなので、その人との初めてのセックスが一番記憶に残ってるかもしれないです。付き合ってるなかで何回かセックスしてても、初めて抱きしめられた瞬間とかを思い出すと、興奮しますね。 あードキドキする。初夜は絶対1回しかないですもんね。なんか1回きりとか、最後のセックスとか、やっぱり刹那があるとすごい興奮しますね。わかります。刹那って燃えますよね(笑)驚きのコストパフォーマンス「iroha stick」――ちなみに今回は「iroha stick」の応援企画なんですが、使ってみていかがでしたか?まず形がいいですよね。可愛らしいのと、ちょっとへこんでるのがクリトリスにフィットしやすい。私、先のギザギザはあんまり使わないんですけど、この上面の微妙なカーブがクリトリスにはめられていいんですよ。あと、ねじるだけで操作も簡単ですね。――たしかに。ねじる操作って楽ですもんね。 先端のギザギザを使ってクリを剥くこともできますしね。あと、従来のローターと違ってクリトリスに当たる部分がプラスチックじゃないのもすごくいいですね。この値段でシリコンっていうのが嬉しいですこれ、1,000円ぐらいでしたっけ?――そうです、税別1,200円。ちょっといいランチ代ぐらいです。可愛いしお手頃なんで、こういうグッズに興味があっても手が出せない友達とかにも「使ってみ?」って言いやすいですね。それに可愛いのに意外と振動が強いっていう。だけど音は静かだし、昔のピンクローターみたいに手も痺れない! あとこれって防水でしたっけ? 洗える?――防水です! 洗えるし、お風呂でも使えます。 可愛いから、彼氏の家とかに持って行きやすいですよね。「こんなのもらったんだけど」って言えるし、ふつうにピンクローターを取り出すよりはハードルが低い。「これなーんだ?」でディルドが出てきたりすると、彼のものとやっぱり比べちゃうじゃないですか(笑) 初めて2人で一緒に使うのはペニス型じゃないほうがいいですね。――なるほど、ペニス型じゃないって重要なんですね。いやあ、良い商品ですね……。
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2017.07.30
ラジオ「秋山・三島の艶バナシ」放送後記!
放送終了しました~。 お聴きくださいましてありがとうございます!ミッドナイト・ダイバーシティ5週目、「秋山・三島の艶バナシ~性 you 性me~」と題してお送りした2時間。あっという間でしたね!!エロトーク満載。その中でもタメになるお話もありました!OLIVIAさん、ありがとうございました。第2弾・・・あるのかな。みなさんの感想メールお待ちしています!!
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2017.07.06
祝5周年!フリースタイル恋愛メディアAMの裏話座談会
仲良しのBetsyちゃんとAMの5周年お祝いイベント「フリースタイル恋愛メディアAMの裏話座談会」に参加してきました! サイトの立ち上げ準備期から関わらせていただいているAMは、編集部の皆さんが、本当に素敵なんです。女性の性を扱っているので、誤解や偏見を持たれることがあるとトークでも話されていましたが、編集長金井さんが浄化装置となり、女性のユートピアが守られています。 謙虚で、毒舌で、真摯で、愛がある。揺るぎない自分を持っている芯のある方々ばかり。担当者さんは、「私の原稿の初めての読者」となるわけですが、毎週かならず原稿の感想と激励の言葉を添えてくれます。性のネタはシェアされにくく、PVは伸びてるのに、いいね!がつかない傾向があります。私のコラムは、淡々と読者の方のための悩み解消情報に徹しています。サイレント読者が多いので、時に不安になるんです。「私のコラムは本当に読まれているのか?」と。そんな不安を払拭してくれるのが担当者さんの感想なんです。私もAMの読者の皆さんの役に立つ情報を書き続けさせていただけると、私は幸せです! ↓こちらが、私の歴代コラム↓AM OliviA コラム 6周年、10周年とますますユートピアが繁栄しますように!!
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2016.08.25
官能力をアップする13の方法
セックスエキスパートが伝授!官能力をアップする13の方法エロスにどっぷり浸りたい晩夏。官能力を高めてセックスをより楽しむコツを、ラブライフアドバイザーのOLIVIAさんとロマンスライターのピンク先生が伝授。実践的なエクササイズなどのフィジカル面からメンタル面のポイントまで、自分自身のスイッチをONにする13の方法をご紹介! 自分の身体に触れることから【1】バスタイムにマッサージウォッシュもしセックスやマスターベーションでオーガズムを感じたことがなくても、大丈夫。イキやすい身体はセルフトレーニングで作ることができます。まずは、全身を触りつくすことから。バスタイムにソープで泡を作ったら、タオルを使わずに手のひらでマッサージしながら洗いましょう。ポイントは、彼に愛撫されているのを想像しながら行うこと。耳のうしろ、わきの下、おへそ、デリケートゾーンなど、「ここにキスされたら……?」と、自由にエロティックな妄想を繰り広げましょう。丁寧に身体を洗うことで、彼へのエチケット対策もばっちり。いつもよりも大胆に立ち振る舞うことができるはず。(OLIVIA)
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2016.03.29
あなたはどんな顔してる?セックス中に男性が燃える顔とは
しておいてよかった!至近ケア ©IvanG あなたは、彼とのセックスの前にどんな準備をしていますか?パッと思いつくのは、「ムダ毛の処理」「勝負下着」「においケア」でしょうか?彼から触れられたり、ランジェリーを脱がされるのを想像しながらお手入れするのは、子供の頃の遠足の準備のようにワクワクしますよね。 そんな中で、意外に見落としがちなのが、お肌の「至近ケア」です。メイクで“盛る”ことが出来るのは、恋愛の初期まで。 キスする時やセックス中、あなたの表情を彼は至近距離からじっくり見ています。なぜなら、男性は女性の色っぽい“顔”に欲情するから。 女性の「色っぽい顔」「ずっと見つめていたくなる艶肌」を手に入れれば、彼を興奮させるのもお手のものというわけです。 OLIVIA流の艶肌スキンケア 色っぽさを演出するのは、"肌の“艶感”です。私は、自己流のスキンケアで「メイクしている時よりもすっぴんの方がいい!」と言われる肌をキープしています。 OLIVIA流のスキンケアは、難しいことは一切なし。大切にしているのは、「丁寧な保湿」と「イメージコントロール」です。「イメージコントロール」は、「自分のなりたい顔」をイメージしてお手入れすること。化粧水やオイルなどケア用品を手の平にとったら、「肌がきれいだね」と彼に褒められている場面を思い浮かべたり、「今日もよくがんばったわ」と自分を褒めながらスキンケアをします。 たったこれだけなのですが、効果絶大! 心を満たすことが艶肌への近道なんです。もし、鏡に映る自分に、「こんなところにシミがあったっけ?」「ほうれい線が目立つわ…」とついついあら探ししてしまうクセの人は、今日からやめましょうね。<OLIVIA流スキンケアを試してみる!> たった2日で「褒められ艶肌」に! 私は、スキンケア用品にもこだわりがあり、できるだけ無添加で肌に優しい化粧水を手作りして使っていました。そんな中、出会ったのが「オリファ発酵美養液」でした! 米ぬかエキスと大豆エキスの発酵液入りの美容液で、ブースター(化粧水導入液)として使っています。 愛用していた手作り化粧水に近いものが、専門的に研究され、製品化されていることが嬉しくなり、早速6日間のトライアルセットを使ってみました! 小分けのおかげでフレッシュな状態で使える まず、1本2mlの小分けになっていて、開封したてのフレッシュな状態で使えるのが嬉しい。 1回分が2mlと言ってもピンときませんが、洗顔後にオリファ発酵美養液を 手の平にとり、お肌全体に塗り伸ばし、丁寧にプレスしながら肌にしみこませます。しかも、これを3回繰り返すことが出来るくらい十分な量が入っています。 オリファ発酵美養液だけでもかなりしっとりするのですが、より艶肌効果を感じるために、いつものスキンケアで使っている化粧水やクリームでさらに保湿をします。いつものスキンケアにプラス3分間だけ丁寧に美養液をしみこませるだけで、お肌がふっくらして、手の平に吸い付くようなもちもちの肌感に。「これは、いいかも!」と、贅沢に朝と夜の2回、この工程を繰り返してみました。 もちもちの肌感を手のひらで感じる オリファ発酵美養液を使い始めて、2日目…。私と同い年のお客様とお会いしたときに、「本当に同い年ですか?お肌ツヤツヤですね!」と褒められて、さらに効果を実感しました。 褒められ艶肌は、いつものスキンケアにちょっとひと手間加えるだけで作れるのです。とくに、日本人になじみ深い「米ぬか」「大豆」「発酵」のトリプル効果は絶大です。 あなたも日常のスキンケアにオリファ発酵美養液を加えて、彼がもっと欲情しちゃう「褒められ艶肌」を手に入れてみては?
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2016.02.24
ヨガを始めてから中イキ体質に!?セックスに必要なのは「柔軟性」と「集中力」
私、OLIVIAは、週1~3回のペースでホットヨガに通っているホットヨガ愛好家です。 ホットヨガというと、汗出しと脂肪燃焼効果からダイエット目的で通い始める方が多いと思いますが、私の目的はダイエットではなく、愛と快感に敏感になるカラダを維持するため。ラブライフアドバイザーを名乗っているくらいなので、恋愛やセックスに前向きに取り組むための自己鍛錬は欠かせません。 モテ体質を作るために意識しているのは、次の3つのポイント。 ① 至近距離で見られても恥ずかしくないボディケア② ストレスをやりくりできるメンタル③ 快感を享受できるカラダ 具体的には、スキンケアや体型維持に気をつけたり、自分の心の癖を知って、スムーズに発散する方法を把握して、対処したり、オーガズムを感じやすいカラダになるための膣トレやソロ活動に励んだり。日頃のすべての努力は、いかに心地よく自分のセクシャルヘルス(性の健康)を築けるかということに注いでいます。 「明日は、デート!忙しくて、お肌のケアもさぼっていたし、顔もむくんでる。エステに行く時間もない!どうしよう!」というときの駆け込み寺的にホットヨガは活用できるのです。①ヨガ後はしっとり艶肌に まず、発汗することでむくみ解消。下手なエステに行くよりも、顔がスッキリします。天然クリームである皮脂が分泌されて、しっとり艶肌に。メイクのノリがとってもよくなります。私もヨガに通い始めてから、「お肌つやつやだね」と褒められる回数が急増しました。頑張った成果が目に見えるので、モチベーションを維持できるんですよね。 ②恋愛においても大事なメンタル強化 ヨガで重視することは2つ。呼吸と自分の内側に視野を向けることです。レッスン中は、 鏡の中の自分がかっこよくポーズをとれているかどうかや隣の人と比べて上手に出来ているか気にしたりせず、ただひたすら自分の内側と向き合う時間。これがメンタル強化につながり、恋愛関係もよくなるのです。 例えば、自分の心に波風が立っている時、自分を俯瞰して眺めることが出来るので、感情に振り回されて彼といらぬ喧嘩をすることもなくなり、友人にイライラする自分さえ受け入れる余裕のある心を持てます。またヨガ中は、携帯の電源はオフにしますから、SNSでのリア充自慢や対人関係のストレスから解放されることが、どれだけ大切なことか再確認できます。 ヨガあるあるのひとつですが、レッスンを締めくくる時に、「この温かい環境でヨガが出来ることに感謝をしましょう。今日もみなさんの一日が愛と感謝に包まれますように。ナマステ~」的なあいさつをします。 しらふでその言葉を受け入れるのは、ちょっと気恥しさがありますが、レッスン中は、言葉通りに感謝の気持ちがわいてくるから不思議です。 オーガズム体質になれる 最後に、私が熱心にホットヨガに通う一番の理由は、オーガズム体質になるためにピッタリなエクササイズだと思っているから。昔、「ヨガを始めてから、中イキ出来るようになった!」と目をキラキラさせて語る友人がいて、当時は、「ふ~ん、そんな効果があるのか?」と聞き逃していたのですが、実際に試してみるとその理由がわかりました。 オーガズムは、意識(脳)と心と体が三位一体になって起こるもの。ヨガは、そのすべてに働きかけるのです。 内面への効果は、先に述べた通りですが、体への効果を見てみると、骨盤底筋(いわゆる膣筋)を意識して動かす練習があったり、女性らしいしなやかなボディを作ることに特化したポーズを中心としたレッスンもあります。私もLOVEポジの連載では、毎週様々な体位をご紹介していますが、ホットヨガで体の柔軟性を高めておくと、交接時に足がつったり、股関節に痛みを感じることも未然にふせげます。 ホットヨガは、恋する現代女性の必須エクササイズ。継続的に行うことで、恋愛力を高めて心もカラダも自信を持って丸裸になれますよ!
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2016.01.30
皮むきバイブレーションが気持ちいい!ラブグッズグルメの「iroha+」3種味比べ
私は、国内外のラブグッズの展示会やラブグッズ・ブランドの新作発表会にも足を運ぶマニアックなラブグッズ・ユーザー。数々のラブグッズを試してきましたが、「マスターベーション」を「セルフプレジャー」と表現し、「髪やお肌のお手入れをするようにセルフプレジャーを大切にしよう!」と、やわらかくもスタイリッシュに日本人女性のソロ活動のイメージアップに尽力しているブランド「iroha」は、日本が世界に誇るラブグッズ・ブランドだと思っております。「iroha」から新たに“中級者向け”アイテムとして発売されたのが「iroha+(イロハプラス)」(参考価格/税抜:9000円)。「iroha」のローターシリーズの最大の魅力と言えば、お餅のようなぷにぷに素材と手の平に乗せて愛でたくなるユニークなフォルムです。“中級者向け”と銘打った「iroha+」は、一体、どんなシロモノなのか、さっそく3種類の味比べをしてみました! 新機能!?皮むきバイブレーション KUSHINEZUMI【くしねずみ】 まず、フォルム的に一番「使ってみたい!」と思ったのが、KUSHINEZUMI(くしねずみ)。はりねずみをモチーフにしたギザギザが特徴的。こちらから、実食いたしました。感動したのが、新たに加わった2種類目の「リズム振動」!繊細なバイブレーションに強めの振動が波うつようにやってきます。「緊張と弛緩」が、まるで、飴と鞭のよう。オートマティックに焦らしてくれるのです。おすすめの使い方は、KUSHINEZUMI(くしねずみ)をクリトリスに対して横にあてがい、背中のビラビラでクリトリスの包皮をめくりあげるように押し付けながら刺激する方法。一番弱い振動でも、十分に感じます。男性の中には、必ず包皮をむいて愛撫しようとする人がいますが、あれは勘違いテクニック!包皮をめくり、クリトリスを露出すると感度が高くなりますが、ひとによっては、感じすぎて痛くすぐったくなってしまうことも。その点、KUSHINEZUMI(くしねずみ)の“皮むきバイブレーション”は、自分で刺激の強さを調整できるので、皮かぶりさんも安心して気持ちよくなれます。クリトリスの快感を深めたい女性におすすめです! 会陰攻めで彼を虜に RINGOTORI【りんごとり】 2つめはRINGOTORI(りんごとり)。実際に手に取るとわかるのですが、3つの中で一番やわらかく感じます。素材自体は、3つとも全く同じなのですが、マットなしっとり感は、ずっと撫でていたくなる心地よさ!この肌触りを堪能できる使い方は、くちばし部分かしっぽ部分をクリトリスにセットして、背中全体を小陰唇に密着させる方法。外性器は、大陰唇<小陰唇<クリトリスと、外側から内側にいけばいくほど、快感が強くなります。外堀から攻めると、じわじわと時間をかけてオーガズムに至ることができます。お気に入りのセックス・ファンタジーを脳内でゆっくりと堪能したい女性や、時間がたっぷりある時ののんびりソロ活動におすすめ。それに加え、RINGOTORI(りんごとり)は、セックス中に彼と一緒に使う時にも大活躍!フェラチオしながら、RINGOTORI(りんごとり)を男性の会陰にフィットさせて振動させます。会陰は、「蟻の門渡り」と別名がついている隠れた性感帯なのですが、愛撫する概念がない女性が多い。それ故に、未開発になっています。会陰の奥には、男性のGスポットと呼ばれる「前立腺」があります。RINGOTORI(りんごとり)のバイブレーションが前立腺に伝わり、「キューン!」とした快感が走るのです。この刺激にやみつきになる男性は多いはず。「RINGOTORI(りんごとり)の会陰攻め」で彼の性感帯を開拓してみましょう。 サンドイッチバイブが新鮮! YORUKUJIRA【よるくじら】 3つめの、YORUKUJIRA(よるくじら)は、何と言っても、パクパク動く挟み口が特徴。くじらの下あご部分が柔らかいので、突起している性感帯を刺激するのに役立ちます。私のおすすめは、クリトリスと小陰唇のサンドイッチ・バイブレーション!クリトリスは、表面を圧迫摩擦する刺激が主流ですが、クリトリスを縦に挟むようにYORUKUJIRA(よるくじら)の口をセットして、挟みながら振動すると、摩擦とは違った快感を味わえます。クリトリスだけでなく、小陰唇と大陰唇の間の溝に口を差し込み上下に動かす方法も新鮮ですよ。「iroha+」は、形状だけなく、機能も新しくなっています。バイブレーションが、3段階から5段階にパワーアップしたり、水深50cmまでOKの防水加工になったので、丸洗いできるだけでなく、お風呂でも使えるようになりました。女性開発者が、丁寧に作りこんだことが感じ取れる、愛のある進化を遂げています。クリトリス専用と思われがちなローターですが、「iroha+」は、アイディア次第で、いかようにも性感帯を開発することが出来る画期的なアイテムでした!さすがのiroha様。3つすべて揃えたくなるラインナップです。
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2015.07.25
彼と一緒に究極のオーガズムを体験!すごく楽しいエロトレーニンググッズ3選
中イキのトレーニング!確実に気持ちよくなれる贅沢アイテム3選 ソロ活動(ひとりH)で外イキを極めたら、次のステップは、中イキ!ひとりHで「中イキ」を体験しておくと、セックスの時にもイキやすくなります。 「ひとりでするのは欲求不満みたいで嫌…」なんて思わずに、「彼と最高に気持ちがいいセックスをするための予行練習」だと思って取り組んでみてくださいね! トレーニングを積むことで、彼とイクタイミングをぴったり合わせられる達人ワザ「同時イキ」もできるようになるんです。ほんの一握りの女性しかできないと言われている「同時イキ」あなたも選ばれし一人になってみませんか?
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2015.05.09
LGBT勉強会~同性婚は誰のため?~
「同性婚」についての知識を深めるために、5月3日に早稲田大学で開催された「Creat a debate with 8」に参加してきました。 朗読劇『8』は、同性婚を禁じたカリフォルニア州「提案8号」を違憲とした歴史的裁判を、映画『ミルク』でアカデミー脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが法廷劇として再現したもの。ハリウッドスターたちも多数出演協力し、同性婚実現にむけて世論を大いにわかせました。朗読劇『8』を通して、同性婚について知識を深めディスカッションしよう、というのが今回の「Creat a debate with 8」の趣旨。 勉強会の前半は、アメリカ・カルフォルニア州の同性婚をめぐる朗読劇『8』を日本で初めて開催した方々の体験談を聞きました。 なぜ、私たちは結婚を選択するの?家族の定義とは?パートナーシップが法で守られることとは?当事者の声は?裁判ではどんなことが論点になるの?裁判で勝つための戦略とは? LGBT(セクシャルマイノリティ)に理解を示し、自分にできることは何かと考えて行動する支援者のことをアライ、アライさんと呼ぶそうです。Ally(同盟、味方)が語源となっています。 出演者は、LGBTをはじめとする様々なセクシュアリティーの方が集まったそうです。 朗読劇を観るたことで価値観が変わり、観客がアライに転身することは、多様性を認める未来のための第一歩だと感じました。勉強会の後編は、アメリカの同性婚事情に詳しい拓殖大学 政経学部 教授の小竹聡先生とブルボンヌさんの対談。アメリカの同性婚事情に詳しい小竹先生とブルボンヌさんの対談は、軽快で爆笑の連続。 知的で切れ味のよいブルボンヌさんのウィットに富んだトークが、小竹先生のチャーミングな一面を引き出していて、和やかな雰囲気で対談は進んでいきました。ブルボンヌさんも小竹先生も早大OB(OG?)だそうで、聡明で自分の意見をはっきり言葉にできて、物腰が柔らかくお茶目で、素敵でした。惚れ惚れしました。 アメリカでは、2015年6月に連邦最高裁が同性婚に関する初の決定を下すそうです。そこで、認められれば世界で19番目の同性婚を認める国になるということです。ちなみに、アメリカ以外の同性婚事情が気になったので、勉強会の後に調べてみました。現在、同性婚が認められている国は18ヶ国。①オランダ②ベルギー③スペイン④ノルウェー⑤スウェーデン⑥ポルトガル⑦アイスランド⑧デンマーク⑨フランス⑩イギリス⑪ルクセンブルク⑫アルゼンチン⑬カナダ⑭ウルグアイ⑮ブラジル⑯メキシコ(地域による)⑰南アフリカ⑱ニュージーランド⑲米国(州による)⑳エストニア(2016年より)21フィンランド(2017年より)その他、渋谷区の「パートナーシップ条例」のように、夫婦に準じる権利を同性カップルにも認める法律「パートナーシップ法、シビル・ユニオンなど」のある国や地域は25ヶ国。より詳しく知りたい方は、コチラのサイトが参考にされてみてください。世界的な動きは、「同性婚賛成」が加速しているようです。アメリカでは、同性婚がすんなり認められたわけではなく、賛成派も反対派も過激に意見をぶつけあっています。アメリカの正論は、2003年は反対派64%だったのですが、保守派の有力者の子供たちがLGBTだとカミングアウトしたことで、2015年の最新の調査では、賛成61%に変化してきたそうです。 海外ニュースで、有名人たちがカミングアウトするニュースを見かけますが、そういう流れが世論を後押ししているのも事実だそう。対談の中で、日本は、賛成派も反対派もどちらも海外に比較すると意思表示が「ゆるい」と指摘されていました。 日本人特有の「事なかれ主義」「ぶつかることになれていない」(やさしさとも取れなくはないですが)が影響しているんではないか、と。ラブライフのお悩みも同じような状況ですよね。日本人は、「性に関すること」を長らく「個人的なこと」「秘め事」にしてきたがゆえに、公式に性に関して言及することに苦手意識があるのは、この仕事をしていると感じます。私の中では、当たり前すぎて、声高に発信することもないと思っていましたが、アメリカでは、当事者・賛成派が声をあげることで、世論が変わってきたという歴史があるので、改めて意思表示します。 私は、「愛する人と家族になる権利」を「同性愛」だからという理由で差別することにNO!です。 私は、両親のいる日本人家庭で育ちましたが、アメリカのホームステイ先のホストファミリーは、父娘の父子家庭でした。近所には、離婚した母とヨーロッパ人のパートナーの間にチャイニーズ系の養女がいて、血の繋がりも国籍も関係なくファミリーでした。大学時代に友人になったアメリカ人は、母と母の女性パートナーと暮らしていました。オーストラリアのホストファミリーは母子家庭でした。一時的とはいえ、ホストファミリーと生活を共にして、10代から自分の家族以外の様々な家族のあり方を見てきたので、「家族のあり方の多様性」は、自然と受け入れていました。 勉強会に参加してみての感想は、「同性婚」を通して「結婚」「愛」「パートナーシップ」「セクシャリティー」について自分の価値観を見直せました。 私の中での家族は「家族としてコミットメントすること」だと思っています。そして、そのコミットメントを社会的に認められるのは、素晴らしいことだと思います。当事者の全員が「婚姻制度」を望んでいるわけではない、という現状がありますが、望む人が望む形で認められますように。日本で暮らしていると、その多様性を忘れかけてしまうのだけど、改めて、そのことに気づけました。渋谷区のパートナーシップ条例が話題になっていますが、性自認や性嗜好だけでなく、様々な生き方をしている人達がお互いの生き方と愛の在り方を認めあえるようになる世の中を願っています。 このコラムが少しでも多くの方に「LGBT」「パートナーシップ」について考えるきっかけになれば嬉しいです。