Columコラム
取材/レポート の記事一覧
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2024.10.11
レポート「帰ってきた♡性いっぱい展」
サンシャイン水族館様にご招待いただき、夜間特別営業「帰ってきた♡性いっぱい展」に行ってきました! 「生き物の性」をテーマにしたこの展示は、2019年から過去3回開催し、累計9万人が来場する人気企画。文化庁広報でも取り上げられています。以前から気になっていたところ、今回タイミングよくご案内をいただきました。1巡目は、贅沢にも広報担当者さんの解説付きで鑑賞。性をテーマにした展示はセンシティブなため、専門家のチェックを経て表現が工夫されていて、安心して楽しめるよう配慮されています。展示には遊び心がありつつも、生き物たちの繁殖行動に興味を持たせる工夫が随所に見られ、飼育スタッフさんの熱意が伝わってきました。 特に、生殖器模型や、昔使われていた魚の浮袋コンドーム・羊の腸コンドームなど、手作りの展示物に来場者はくぎづけ。館内にあるタリーズコーヒーで「性いっぱい展」コラボメニューでひと休みした後は、音声ガイドを聞きながらじっくり2巡目。 ホテルのネオンを模した展示では、生き物たちを「宿泊客」に見立て、その部屋ごとにユニークなイラストとともに様々な生殖行動を紹介。ピンクの明かりに照らされたムーディーな水槽を時間が許す限りぼーっと眺めていました。 「性いっぱい」というタイトルが「精いっぱい」から来ていることに納得。命を繋ぐための生き物たちの工夫と進化に生命のダイナミズムを感じました。日頃、生殖から離れたコミュニケーションとしての人間の性行動について考える機会が多い私ですが、改めて生き物たちの「命を繋ぐ必死さ」に触れ、人間の性行動は進化してきたのか?ずっと考えています。「性いっぱい展」に伺う前に家族と通常営業の時間に訪れていたので、昼と夜の違いを楽しめたのも良い思い出です。 屋外エリアで夜のピンクに照らされたペンギンは幻想的。 カップルが盛り上がっていたフローチャート形式の「『性』態診断」も面白かったです。ちなみに私は「ミツバチ」タイプでした。 2階には和風の展示になっていて、お気に入りはハリセンボンの生殖行動「わっしょい担ぎ上げ」他にも48手に見立てた体位絵図など、趣向を凝らした展示が続きます。 都会の屋上にある水族館ならではの工夫も多く、来場者には年齢制限がないため、親子で来場し「性教育になった」という声もあるとか。同じ魚でも種ごとに異なる生殖行動を知り、自然界の多様性に驚かされました。久しぶりに水族館に来たことで、南房総、父島、沖縄、オーストラリアのグレートバリアリーフなど、自分が泳いだ海が蘇り、また海に行きたくなった。 会期は2024年11月4日(月・祝)まで!夜の特別な水族館体験、ぜひおすすめです。https://sunshinecity.jp/file/aquarium/sexy/
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2024.03.15
熱量の高さで人を惹きつけ、巻き込んでいくのが成功の秘訣【ラブライアドバイザー®OliviAさん】#2
独立という目標を叶えるために、起業家として成功を遂げた方の経験談をお届けする本企画。前編に続いて、性に関する総合アドバイザーとして、カウンセリングやスクール運営、企業研修、商品開発に携わっているラブライフアドバイザー®、OliviAさんにお話しを伺います。後編では、起業してから大病を乗り越えたこと、結婚と出産を経て変わったこと、今後の展望について語っていただきました。お話しを伺ったのは…ラブライフアドバイザー®OliviAさん2007年より性の総合アドバイザーとして本格的に活動をスタート。アロマセラピストとラブライフアドバイザー®の経験からスキンシップ・コミュニケーション「LOVEもみ®」を考案。現在は著述、講演、カウンセリング、スクール運営、企業研修、商品開発など多岐にわたって活躍している。
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2024.03.14
興味のあることを突き詰めた結果がライフワークに【ラブライアドバイザー®OliviAさん】#1
美容業界で仕事をしながら、「いつかは起業したい!」と考えている方も多いのでは。そんな希望を抱いている方へ、起業家として成功を遂げた方の経験談をお届けします。今回ご紹介するのは性に関する総合アドバイザーとして、カウンセリングやスクール運営、企業研修、商品開発に携わっているほか、さまざまなメディアでも活躍ぶりを取り上げられているOliviAさん。前編では、なぜ性に特化した起業を思いついたのか、起業に至るまでどのような技術や知識が必要だったのかなど伺います。お話しを伺ったのは…ラブライフアドバイザー®OliviAさん2007年より性の総合アドバイザーとして本格的に活動をスタート。アロマセラピストとラブライフアドバイザー®の経験からスキンシップ・コミュニケーション「LOVEもみ®」を考案。現在は著述、講演、カウンセリング、スクール運営、企業研修、商品開発など多岐にわたって活躍している。
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2021.11.05
【インスタライブ】Naolingerie×OliviA 女性のための”性の健康”
この投稿をInstagramで見る OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿 10月29日に行った「Naolingerie」代表の栗原菜緒さんとのコラボインスタライブ舞台裏と当日の様子をお届けします! 共通の友人にNaolingerieを教えてもらって以来、かれこれ4年間愛用しているランジェリーブランド。「女性の自尊心を包み込む」というコンセプトがランジェリーのデザイン、素材、縫製、デザイン名に行き渡っています。人間の尊厳について様々なゲストを招いて対談する菜緒さんのYouTube番組「今なお考え中。」も必見です!事前打ち合わせで「女性の視聴者に役に立つ・みんなが知りたい性の知識って何だろうね?」と話し合いました。 私たちが厳選したトピック・セクシュアル・ヘルス、セクシュアル・ウェスネス、「性の健康」という考え・快感(プレジャー)を感じるメカニズム・性反応とタイムラグ・セルフプレジャーのタイミング 性欲・睡眠欲・食欲は3大欲求というけれど…「『食欲・睡眠欲・性欲』は人間の3大欲求で、健康のために『食』と『睡眠』は重視されるけど、『性』は、軽視されているよね」と菜緒さん。「実は、アンケート調査結果からもその傾向が出ているんです」と切り出す私。紹介したのは、株式会社TENGAが日本を含む世界9カ国と地域を対象に調査した「2019年マスターベーション世界調査-TENGA Global Self-Pleasure Report 2019」。「もっとも快いと感じるのはどれか?」という質問がありました。日本の結果は…1位「美味しいものを食べる」2位「愛している人と共に時間を過ごす」3位「人を抱きしめる」5位「SEXをする」7位「マスターベーションをする」:14位「スポーツやエクササイズをする」(参考元:月刊TENGA第20号「2019年世界マスターベーション調査」)日本は性欲(SEX・マスターベーション)よりも食欲の優先順位が高いという結果に。「日本人は性生活の優先順位が低い…?」そこで今回のインスタライブのテーマの「性の健康」について、「性生活が充実している」「性的に健康である」とは、どんな状態なのか、世界基準(性の健康世界学会)で定義されていることを説明しました。「性の健康」の考え方①性の権利(全ての人に保証される権利である)②性の健康(疾病や性感染症の阻止)③セクシュアル・プレジャー(快楽・性の喜び)この3つが、「性的同意」がある上で成り立っていること。他にも、ジェンダー平等、性暴力・性被害の排除なども重要な要素です。「性の健康」とは、単に疾病がない状態を意味するのではなく、性の喜びや満足は幸福(well-being)にとって不可欠な要素で、性的に充足していることは生活の質の向上に繋がると考えられています。参考元:性の健康世界学会(WAS)私「この考え方、まだまだ広がっていないですよね?」知られざる快感の震源地私が性の情報発信をしていて感じるのは、女性が自分のカラダの構造や快感を感じるメカニズムを知らないということ。特に、オーガズムの震源地とも呼べるクリトリス複合体の全貌を知らない人が多いので、「ぜひインスタライブで紹介しましょう!」と用意したのは、オランダから取り寄せた「the Vulva gallery」の本。(vulvaとは外陰部の意味)私たちが「クリトリス」と認識しているのは氷山の一角で、体内に2本の脚と海綿体が腟を取り囲むように存在しています。外イキ(クリトリスオーガズム)と中イキ(腟オーガズム)という言葉がありますが、実は外も中(Gスポット)も繋がっているんです。 4段階で変化する性反応「性反応」は、人間が性的に興奮する過程を4段階で示したもの。マスターズ&ジョンソンという2人の性科学者が発見しました。①興奮期:副交感神経優位で男性は勃起・女性は潤い始める②高原期(プラトー期・平坦期):興奮が高止まり状態になる。オーガズム直前。③オーガズム期:男性は射精、女性は子宮・骨盤底筋が収縮④消退期:いわゆる賢者タイム 性反応は、性差、個人差があります。特に女性のオーガズムは多様。・何度もオーガズムを迎えるマルチプルオーガズム・1回イッたら十分な人・快感はあるけどオーガズムを迎えない人・賢者タイムであっという間に冷める人どれが良いとかではなく、個人差があるものなんです。自分の特徴を把握しておけば、潤い不足や愛撫不足からくる性交痛を回避できたり、パートナーと高まるタイミングを合わせることもできます。性反応の個人差を知らないことで「女性は何度もイケるマルチプルオーガズム体質」だと思い込み、しつこく刺激を続ける人が出てきてしまうんですよね。パートナーから「イッた?」と確認されることにプレッシャーを感じる人も。「イッたフリ」をしてしまうフェイク・オーガズムをする女性の声も聞きます。性反応には個人差があるだけでなく、タイムラグも生じがち。男性は、興奮期〜消退期までアルファベットのAの山型のグラフで描かれるのが特徴で、所要時間は短い人だと数十秒〜数分。一方、女性は緩やかに上昇し、オーガズムを迎え、下降するまでに30分以上かかる人もいます。このタイムラグと性反応のギャップを埋めるのは、コミュニケーションをとりながらの愛撫タイムなんですよね。こんな調査結果も。「賃金格差より大きい?男女の「気持ちいい」を左右するプレジャーギャップ」 満足度を上げるためのセルフプレジャーのタイミング性反応のギャップとタイムラグがあるせいで2人ともが満足いくオーガズムを体験するのは難しいこと。「もし一緒に満足できたら超ラッキー!レアケース!」くらいの気持ちでいましょう。「彼は満足しているみたいだけど、私はフラストレーションが溜まる」という時は性行為の前後にセルフプレジャーを取り入れてもいいですよね」というお話もしました。例えば、デート前にセルフプレジャーでウォームアップしておけば、パートナーと会った時に興奮が高まりやすくなります。潤い不足からくる性交痛も予防できる効果も。セックスで不完全燃焼だった時は、セルフプレジャーで充足感を。就寝前のセルフプレジャーは、ぐっすり眠れるので入眠儀式として行う人もいますよ。 こんな感じで、インスタライブでは、「ラブライフカウンセリング入門講座」でお伝えしている性の知識をギュッと凝縮して紹介しました!ご覧になった方から「なかなか聞けない内容で面白かった!」「さっそく彼にも教えます!」とご感想をいただきました。 性の悩みは知識を学び、パートナーとコミュニケーションすることで改善することがあります。観てくださった方のお役に立てれば嬉しいです! この投稿をInstagramで見る OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿
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2021.11.05
【レポート】「性の科学者-セクソロジスト-が語る日本と欧米のセルフプレジャーカルチャー」
ご報告が遅くなりましたが、10月23日に開催されたFemtech Fes!2021のパネルディスカッションを無事に終えることができました。当日の様子・舞台裏話をレポートします! セックスコラムニストBetsyさんのレポートはコチラFemtech Fes! 2021レポート 日欧セクソロジスト対談 前半 WOWtechGroup PR・WOWtechGroupについて・ウーマナイザー開発秘話・マスターベーションギャップ調査結果発表・ウーマナイザー新作発表参考:ウーマナイザー、世界17カ国マスターベーションギャップ調査レポートを公開 〜 日本のマスターベーションギャップは77%で最下位 〜後半 エリザベスさん×OliviA対談ファシリテーターのLiaさんからの質問・会場からの質問にエリザベスさんと私が回答する形で進行しました。 Femtech Fes!でのパネルディスカッションという場でしたが、「セルフプレジャー=セックストイを使う行為」と限定されないように気をつけました。これは、打ち合わせの段階から話題にあがっていたことです。 ・セルフプレジャーは、広い意味で自分の性的関心や欲求に気づき、肯定、想像することから始まるのではないか?・性器に直接触れなくても、自分が心地よく感じる肌へのタッチングもセルフプレジャーに含まれるのではないか?・性的に性器に触れることに抵抗がある人は、デリケートゾーンケアなどから始め、徐々に慣れていけば良いのではないか? 私はセルフプレジャーを語る時、そんな風に思っています。カウンセリングでは、自分のデリケートゾーンを見ることやセルフプレジャーに抵抗感がある方のお話も聞きます。その背景には様々な要因があるのですが、デリケートゾーンの異変に気づきにくいという健康面への影響を考え、自分のカラダを見ること、知ることの心理的なハードルをできるだけ下げるように工夫してお話ししています。 「恋人や友人とセルフプレジャーについて話すことについて」エリザベスさん、私から「マスターベーションは、プライベートな話題なので、パートナーや友人と必ずしも話し合わなくてはいけないということではないが、性の悩みについて話し合える知人・友人がいるのは貴重」とお伝えました。 「セルフプレジャー初心者に向けて」「セルフプレジャー初心者は、外性器へのタッチング・刺激から始めて、その後に腟内へのアプローチを行うのが良いのではないか?」(エリザベスさん、OliviAより) 短時間の対談でしたが、「自分の性的関心・好奇心に興味を持ち、気負わずにセルフプレジャーを楽しむこと」を提案しました。 会場には、150社以上の国内外のフェムテックアイテムやサービスが展示されていて、沢山の来場者で賑わっていました。パネルディスカッションも当日飛び込み参加の方で満員御礼でした。 セクシュアル・ウェルネスの分野がさらに注目されることで、不安や痛みを伴う性生活に「NO!」と示し、自分とパートナーにとっての心地良さを追求することが出来ますように。 FemtechFes!には、ラブライフカウンセラー®︎養成講座の受講生も全国から参加し、初期の受講生との懐かしい再会もありました!ラブライフカウンセラー®︎のニーズもますます高まっていく予感がします。 この投稿をInstagramで見る OliviA(@oliviacatmint)がシェアした投稿
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2020.11.15
第11回世界性の健康デー東京大会報告「コロナの時代のセクシュアルプレジャー」
現代性教育研究ジャーナル(2020年)「第11回世界性の健康デー東京大会報告 コロナの時代のセクシュアルプレジャー」報告記事が掲載されています
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2020.05.19
ラブライフカウンセリング講座 オンライン開催
5月16日に性生活の総合アドバイザーを育成する「ラブライフカウンセリング基礎知識講座」の最終回をオンライン開催しました! 受講生は、「ラブライフカウンセリング入門講座」から「ラブライフカウンセリング基礎知識講座」に至るまで、岡山、大阪、山梨と遠方から1年間定期的にご受講いただきました。2019年10月には台風の影響で休講、2020年3月に予定していた最終回は延期の末にオンライン開催、オンライン補講でのフォローなど、受講生には、その時折に臨機応変に対応してもらいました。本当にありがとうございました!遠方から足を運んでくださる受講生の熱意に応えられるように、私自身も最新情報を足を運んでリサーチし、講座で報告することに情熱を注いだ1年間でした。2015年に公認心理師の潮英子先生と開講した「ラブライフカウンセリング講座」は、この5年間地道に次世代のラブライフカウンセラーを育成してきました。少人数制、スクーリングでの密な講座にこだわっていましたが、withコロナ時代に対応すべく、今年度の「ラブライフカウンセリング入門講座」は、2020年6月以降の講座に関してはZOOMでオンライン開催をすることにしました。性生活に悩んだ時、パートナーシップを見直したい時に、ラブライフカウンセラー®︎がお力になれるように、形態は変わりますが、これからも継続していきますので、どうぞよろしくお願いします! ラブライフカウンセリング入門講座(2018年10月~2020年1月)ラブライフカウンセリング入門講座-ZOOMオンライン-(2020年7月以降開催予定)ラブライフカウンセリング基礎知識講座(2021年開催予定)
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2020.02.21
【レポート】1日限りのLOVEもみ®︎イベント「OliviAの部屋」
1日限りのスペシャルイベント「OliviAの部屋」 満員御礼で終了しました! 大学時代の友人、Ribot coffee roaster &furnitureのハルカちゃんに声をかけてもらい、「ゆるっとママ向けイベント企画しよう」と動き出したら、デザイナー、スタイリスト、アーティストが、どんどん集まり、プロの遊び心が素敵な空間を作り上げてくれました! 区画整理で取り壊し中のアパートのお庭の木の枝や果実、梅の花を空間スタイリングやフードスタリングを得意とするスタイリストのスタコさんがコーディネートしてくださいました。 1階では、猫の絵本と珈琲を楽しむ親子イベント「epon」が開催される中、2階の「OliviAの部屋」では、大人たちにセクシュアル・ウェルネスアイテムの解説とLOVEもみ®︎体験をご提供。 告知用の画像の作成やイベントの写真は、eponのスミさんが撮ってくださいました。 LOVEもみ講座、ラブライフカウンセラー養成講座の卒業生や友人が子連れで遊びに来てくれて、しみじみ嬉しい! 受講生の口コミで来てくださった方も。 みなさま、ご来場ありがとうございました! イベントを企画してくれたハルカちゃんと
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2019.11.26
ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」
11月22日神宮外苑にダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」がオープンしました! イシイシこと石井くん、セラピスト友達の小松ゆり子さんにお声がけいただき、オープン前にひと足早くお披露目体験会に参加させていただきました。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、ドイツ発祥のソーシャル・エンターテイメント。目を見開いても何も見えない純度100%の真っ暗闇の冒険に、暗闇のエキスパートの視覚障害のあるアテンドの方々が私たちを誘ってくれます。 会場は、三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア内にあります。目の前には建設中のオリンピックスタジアム。この日、会場となるホテルに到着して入り口がわからず右往左往していたところ、白杖をついて歩いている女性を発見。ダイアログの関係者に違いないと思い、声をかけて、私の腕をつかんでもらい、スタッフの通用口から会場受付まで案内していただきました。暗闇に入る前から早々にアテンドしてもらう人。 私が「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」にはじめて参加したのは、いつだったろう?とブログをさかのぼってみたら2010年でした。視覚以外の感覚器官を最大限に使って冒険するという新感覚の体験にやみつきになり、様々なプログラムを体験しに行きました。 ある時は、「LOVE」をテーマにしたバレンタイン企画。真っ暗闇の中でラブレターを書くという試みも。 またある時は、「女子力」をテーマにした企画。目が見えないアテンドの方々が人のを好きになるときは、どこを”見て”いるの?という恋愛トークが興味深かったです。 柿沼和尚をゲストに迎えて食べる禅「食禅(じきぜん)」をテーマにしたプログラムにも参加。講座の受講生と貸切ツアーを企画したり、夫とも一緒に参加しました。 ダイアログを愛してやまないリピーターの私ですが、今回体験する「内なる美、ととのう暗闇。」は日本オリジナルのプログラムだと聞き、どんな世界が広がっているのか、とても楽しみでした。 個室になっている更衣室に通されると、動きやすい服装(レンタルの着替えは作務衣)と裸足になるように案内されます。素足で暗闇体験は、はじめて。靴下を脱いだときの無防備さと丸裸感。靴って、とても社会的な装置なんだと改めて感じました。 そして、この日私たちをアテンドしてくれたのは、友人のイシイシ。イシイシとは、昔一緒にダイアログインザダークに参加したことがあり、その時は、ふたりともアテンドされる側だったのに。この日は、イシイシが暗闇のエキスパートとなり、アテンドをしてくれるという。 ささやかな感動を胸に秘め、いざ暗闇へ。 茶室の躙口(にじりぐち)をくぐると…耳をくすぐる清らかな水の音。足裏には、絶妙に足つぼを刺激する砂利。乾いた落ち葉のカサカサとした感触。日本の四季、伝統的な和をちりばめた上品な空間を”感じ”ます。プログラムのコンセプトは『マインドフルネス』『自分との対話』外向きに広がることができない視野は、自然と自分の内面に広がっていきます。体の軸を決める骨と筋肉、おだやかに巡る呼吸、のどを通る水の清涼感。自分の身体感覚をじっくり味わっていると、他の参加者との交流が際立ちます。隣の人の匂い。繋いだ手のぬくもり。不安を取り去ってくれる仲間の声。匂い・声・ぬくもり・やさしさ人と人を繋ぐプリミティブなコミュニケーションって、こういうことだよね。と、しみじみ実感しました。それと、気づいたこと。純度100%の暗闇に入った瞬間、脳出血の後、自分の体がどこまであるのか、認識できなくなった体験を思い出して。暗闇に体が溶け込んで見えなくなるのが、意識が遠のいていくあの感覚に似ていた。 臨死体験を経て、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」って死と再生を疑似体験できる不死鳥プログラムなんだなって思った。 暗闇のエキスパートになったイシイシと臨死体験を経て復活した私が、ガイドと参加者の立場で暗闇を体験することになるという不思議なシチュエーションでした。 生きながらに生まれ変わる体験をしたい人は、ぜひダイアログ・イン・ザ・ダークへ。 ダイアログ・イン・ザ・ダーク『内なる美、ととのう暗闇。』
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2019.09.24
保健室の先生と泌尿器科医によるコンドーム試触会
現役保健室の先生のコンドームソムリエAiさんと泌尿器科医の小林知広先生によるコンドーム試触会へ。 コンドーム試触会は、コンドームを「見て、触って、嗅ぎ」ながら性感染症・避妊について学ぶ体験型性教育イベント。 現在の学校での性教育は、実生活に即しておらず、性について学び損ねた大人達がたくさんいることを痛感した現役養護教諭のAiさんが考案した企画。 昨年から活動を開始し、全国で開催。参加者は300名以上に。現在は、大人向け、学生向け、ゲイコミュニティ向けと参加者をカテゴライズして行っています。 この日の参加者の男女比は半々くらいで昼と夜の部あわせて120名とのこと。会場は大盛り上がりでした! 紹介されたコンドームは、6種類。 素材の違い、塗布されている潤滑剤の違い、形状の違い、装着方法の違いを比較しながら教育棒と呼ばれる模型に装着していきます。 「バキューム密着」は粘度の高い特殊ゼリー(当社比 粘度85倍!)が男性の肌に当たる先端内部に塗布されていて、コンドームがズレずに皮膚との一体感が感じられるのが特徴。さらに脱落を予防する1段絞り形状。 「SKYN」は、別名もち肌コンドーム。 人工ゴムのイソプレンラバーでできています。ラテックス(天然ゴム)アレルギーの方も安心して使えます。最大の特徴は、その柔らかさ!先日の打ち合わせでは、ゲイ男性に一番人気のコンドームだと聞きました。 「ZONE」は、ゴムの装着感を限りなく0に近づける独自開発のステルスゼリーが特徴! 「ジェリープッシュ」は、追いローション(潤滑ゼリー上乗せ)できるのが特徴!パッケージをプッシュするとスポンジに含まれているゼリーがコンドームに絡められます。 「簡単装着 ひっぱリボン」は、ふたりで共同作業しながら装着できるプレイ系コンドーム。薄暗がりで焦って装着するのは、避妊失敗の原因になることもあります。コンドームを着ける作業自体を楽しめるのがいいですよね。 指用コンドーム「フィンドム」は、台湾・韓国のLGBTコミュニティーでは定番アイテム。 エチケットのためにセックスの前に爪を切る人は多いと思いますが、切りたての爪は逆に粘膜を傷つけることも。 膣だけでなく、肛門への愛撫やネイルをしている女性がセルフプレジャーする時にも役立ちます。 フルーツフレーバーがついているので、クンクンと嗅ぎながら使用感を確認している方が多かったです。 休憩タイムには、牡蠣と妄想ハネムーンの生牡蠣を堪能しました。 後半は、Twitterでは、Dr. Kobaの名で知られる泌尿器科医 小林知広先生の講義。 泌尿器科ってどんなところ?泌尿器膣内射精障害性感染症(STI)メンズヘルスとは? これくらい実践的な内容を人生の早い段階で学べたら、その後の人生の性生活の充実度も変わるだろうに!と思いました。 コンドームソムリエ TwitterDr. koba Twitter
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2019.06.11
【レポート】6月9日「ラブライフカウンセリング単発講座」
6月9日に「ラブライフカウンセリング講座」の単発講座を開講しました! ゲストにオリビアの長年の友人でありセクシュアリティ関連の人気ライターであるBetsyさんをゲストにお招きしました。ゲスト講師を迎えて単発講座を開講するのは初の試みでした。定員10名の枠は満員御礼でキャンセル待ち。遠くは、北陸、東海地方からもご参加いただきました。 今回は、安心してオーガズムの悩みを話し合う会にしたかったため、講座中の写真撮影やSNSで他の参加者の発言を投稿するのはNGとしました。 講座内容は…講座のテーマをオーガズムにした理由ふたりに寄せられるオーガズムの悩みの相談事例そもそもオーガズムとは?女性器と性感帯デイリーケア道具不要でできる簡単トレーニング実践的な骨盤底筋トレーニング最新トレーニンググッズ紹介質疑応答タイム実践的なトレーニング方法は医療模型や図解を使って解説しました。 トレーニンググッズは最新のものを紹介したかったので、ラブピースクラブさんをふたりで訪問。女性のヘルスケアをテクノロジーで解決する「Femtech」(フェムテック)の最新デバイスやトレーニンググッズをお借りして、参加者の皆さんに実際に見て触れていただきました。 今日紹介した膣トレグッズかわいくない?重さの違うピンクの玉は色が濃いほど重くて、一番重いものはなんと130g!膣アスリートになる予定が無ければ130gをゴールにしなくてもいいんだけど、これは可愛いし細めだから使いやすいと思う🥰ラブピースクラブ@LOVEPIECECLUB さんからお借りしました。 pic.twitter.com/dnCDvMs1zp— Betsy(べっつぃー) (@BitchyBetsy) 2019年6月9日 スマホのアプリと連動させて使うElvie(エルヴィ)。アプリの指示通りに膣トレをすれば膣の筋肉や圧力も測ってくれて確実に鍛えることができるんですって💃💯 20代でも尿漏れに悩んでいる人が多いらしいけど、水分ケアシートを買うよりもまずは漏れないように鍛えて💪🏻💪🏻 pic.twitter.com/I4UOCC6CMk — Betsy(べっつぃー) (@BitchyBetsy) 2019年6月9日吸引系はウーマナイザーの新商品 リバティをご紹介💁🏻♀️今までよりもコンパクトで静音に。カバーがついているのもありがたい!今日の参加者の方々にも指吸わせ体験してもらったけど、やはり吸引系グッズに惹かれる方は多いですね。 pic.twitter.com/Kf5K96N5o5— Betsy(べっつぃー) (@BitchyBetsy) 2019年6月9日 「下ネタ」と括られがちな性の話題ですが、性の悩み相談を受けていると、セクシュアリティは、自己肯定感や健康、パートナーシップに深く繋がっていると実感します。ラブライフ講座が参加者の皆さんのラブライフの充実にお役に立てれば嬉しいです!〜Betsyさんからのメッセージ〜オーガズム講座へ参加していただきありがとうございました。熱心に話を聞いてもらえてとても嬉しかったです。ラブライフカウンセリング講座は、入門編・基礎知識編・プロ養成講座とステップアップ制で講座を展開しています。今回のようなテーマを絞った単発講座も定期的に開講したいと思います!次回の「ラブライフカウンセリング入門講座」は7月20・21日開催。現在、受講生を募集しています!2019年秋には入門講座の次のステップの「ラブライフカウンセリング基礎知識講座」も開講予定です!自分のために役立てたい方、性の相談を仕事に役立てたい方。どちらも歓迎します!
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2019.05.28
【レポート】iroha ポップアップストア トークイベント
5月24日に大丸梅田店 irohaポップアップストアの取材に行ってまいりました! irohaポップアップストアのオープン記念トークイベントも開催! 応募者多数で増席したそうです。会場には、irohaに興味がある未使用の方からすでにirohaを愛用されているヘビーユーザーまでirohaファンが集結! トークイベントのテーマは、「女性の性をめぐる物語」 TENGA広報の西野さん、本井さんのおふたりが、海外と日本のプレジャーグッズの歴史から女性の性がどのように扱われてきたのかをクイズ形式で紐解いていきます。 女性の性に関するクイズ 問題19世紀のアメリカで「あらゆる世代のための明確な真実」という本が出版されました。この本には、セルフプレジャーが39の病気を引き起こすと書かれています。この本の作者は誰でしょう? 正解コーンフレークの発明者「ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ」セルフプレジャーは、てんかん、姿勢の悪さ、虚弱体質、動悸などを引き起こす。そのリスクを高めないために食事「コーンフレーク」を作ったそうです。 バイブレーターは、今は快楽を探求するためのアイテムですが、世界初のバイブレーターは、医療器具として誕生します。 ヒステリーの語源はギリシア語で「子宮」を意味する「hystera」紀元前4世紀のギリシャでは、ヒステリーは体内で子宮が動き回る病気とされていました。 1880年代のイギリスでは、セックス(男性器の挿入)によって性的欲求が満たされていないと女性はヒステリーになるという考えが広がります。しかし、当時は女性のマスターベーションは「不健康」で「不貞」行為とされていたため、医師が「治療」という名目で女性器のマッサージを行いオーガズムを起こすようになりました。ヒステリー患者が病院に押し寄せ、手でのマッサージでは対応しきれなくなった医師により、電動式のバイブレーターが開発されたというのがバイブレーターの誕生秘話。 イベントで紹介された19世紀の高圧洗浄機のような治療器具のイラストは衝(笑)撃的でした。「これが治療器具としてまかり通ったの?!」とビックリ。 日本におけるプレジャーグッズの歴史江戸時代の春画にはセルフプレジャーをする女性やプレジャーグッズ(性具)が描かれています。先輩女中が講義しているような春画もあります。 春画に造詣の深い春画ールさんがTwitterのコメントで解説してくださいました。 絵の中にある鎧形などの男性側装着形はオーダーメイドとなり、「あなたのために用意したよ」の女性への愛情表現でもありました😄当時はとても高価でした— 春画ール👺⛩ (@tuyashun) 2019年5月25日 そして、現在。2018年の世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル「サウスバイサウスウェスト(SXSW)」のウェルネスエキスポでは、ヨガ、アロマ、オーガニック製品と同列に女性向けバイブレーターが展示されています。 アメリカ在住の約1000人の18~54才に聞いたストレス解消に有効な方法では、74%が「セルフプレジャー」と回答。欧米ではセルフプレジャーはセルフケアのひとつとされています。 時代の変化に伴ってセルフプレジャーは、「不健康」な行為から「健康」的な行為と認知されるようになったのです! irohaの使い方トークイベントの後半は、TENGA広報の西野さん、本井さんがirohaのお気に入りアイテムとその使い方をレクチャー。TENGA社員さんは、商品開発の過程で試用して報告し合うそうです。使用後の洗浄の仕方、保管方法まで詳しく教えてくださいました。 質疑応答タイムでは「なんでTENGAの広報になったんですか?」など西野さんや本井さんの入社の経緯に興味が寄せられていました。 トークイベントで配布されたアイテム選びがわかりやすい!iroha chart トークイベント後は、そのままポップアップストアに足を運んだ方も多く、キラキラした目で買い物を楽しんでいてました。 磨りガラスが美しい。プライバシーが守られたポップアップストア ポップアップストアで初登場のデリケートケア用ウェットシートウェットシートはこれからの季節はポーチの必需品ですよね。 新発売のころんとかわいいのにハイパワーなtemariシリーズ 大丸梅田店限定で特定のアイテムを購入するとオリジナルふろしきがもらえます! 先日、私が登壇したTENGAヘルスケアフォーラムでは、医療や福祉の分野でのTENGAさんの取り組みが発表されました。百貨店のポップアップストアでは、「性を表通りに」と掲げ、女性のセルフプレジャーの価値観をリニューアルしていています。日本の性の歴史をどんどん塗り替えているTENGAさん!歴史が変わっていく現場に立ち会わせていただき、光栄です。 これからもますます目が離せません! 大丸梅田店のirohaポップアップストアは6月4日まで場所は大丸梅田店5階南エスカレーター横特設会場 ぜひ足を運んで、楽しく自分にピッタリなアイテムを見て触れて探してみてください! プレジャーグッズの歴史をより詳しく知りたい方へ 映画「ヒステリア」では、ヒステリーを治療する医療器具としてのバイブレーターの誕生秘話が描かれています。トークイベントの参考にされていた書籍は「ヴァイブレーターの文化史」「張形と江戸女」
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2019.05.16
【レポート】ビューティーワールドジャパン2019
美容業界の展示会「ビューティーワールドジャパン」にて、なおえビューティークリニック院長の喜田直江先生とデリケートゾーンケアの必要性について対談してきました。 デリケートゾーンケア用品をエステ・美容業界の方々に導入してもらうためのバイヤー向けセミナーでした。 講師紹介 直江先生 講師紹介 OliviA 女性ホルモンとデリケートゾーン 女性の一生を通しての女性ホルモンの変化とそれに伴う身体の変化、デリケートゾーンのトラブルについて直江先生から解説していただきました。 「人生100年時代」に突入したと言われていますが、デリケートゾーンのケアは思春期から老年期まで全世代にとって必要なこと。 ここで、私が2年前にビューティーワールドでの接客中に遭遇した母娘のエピソードをご紹介しました。 膣洗浄ジェルの紹介をしていたところ、お母様が「膣?私はもう必要ないわ。あなたは必要でしょ?」とお嬢さんに話を振っていたんです。私は、心の中で「いやいや、お母様の世代の方が乾燥による不調が出てくるお年頃ですよ…」と思いました。 親世代が、膣=性行為と連想して、幼少期に性器に興味を持つ子供をたしなめることで「あまりいじらない方がいい部位」と思い込み、適切なケアを知らないまま大人になっている人も多いのではないか…と思います。 つづいて、ラブライフカウンセリングの現場で相談されるデリケートゾーンの悩みとその解消法として、どんなアドバイスをしているかをお話ししました。 仕事柄、たくさんのデリケートゾーンケア用品が手元に届く中、私がどういう基準でケア用品を選んで使い、オススメしているのか? 商品の選び方については、商品を作っている会社がどれだけセクシュアルヘルスについて専門的に取り組んでいるか?を見て判断します。 私の場合、気になる商品があれば、会社の人から直接話を聞き、自分で使ってみて、使用感がよかったものだけをオススメしています。 10年くらい前までは、デリケートゾーンケア用品というとバラエティショップやオンラインショップに洗浄用ソープがあるかな?という感じでしたが、アンダーヘアの脱毛をする方が増えたせいか、ケア用品も多様化しました。 オーガニック成分にこだわった洗浄剤や保湿用クリーム、会陰マッサージ用のオイル、潤滑ゼリーなど。 消費者が価格、買いやすさ、成分を確認して自分に合うものを選択出来るようになりました。 潤滑剤は、女性のデリケートゾーンに使っていいかどうか選ぶコツをご紹介しました。 アプリケーター型潤滑ジェルのパイオニアとして、グローバル展開しているハナミスイさん。 ハナミスイの商品をオススメする理由は、工場見学の写真やを交えてお話ししました。 商品開発における社長の熱意やこだわりをたくさん聴いているのですが、今回の短時間のプレゼンテーションで語り尽くせなかったのが残念でした! どんな角度でも噴出するスプレーボトル、品質を維持するために潤滑ジェルの容器の材質へのこだわり、安全性を証明するための数々のテスト、エビデンス。 言われなければ気づかない細部にまで「そこまでこだわっているの?」とビックリします。 「安全・安心・簡単」を研究し続けている姿に圧倒されます。 デリケートゾーンは、性的な部位、アンタッチャブルなボディパーツと思われがち。 顔やボディのように、こまめにチェックして、ケアする新習慣のメリットは大いにあります。 お顔の肌が乾燥したら保湿するようにデリケートゾーンにも保湿剤を。顔色をチェックするように手鏡でデリケートゾーンも自己観察を。 セルフケアで抵抗感をなくすことで、婦人科検診の受診率アップ、不調の早期発見、セルフプレジャー、性生活の質の向上と、色々と繋がっていくと思っています。
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2019.04.24
ドイツのプレジャートイ「FUN FACTORY」ブランドパーティー
4月18日にラブピースクラブで開催されたドイツのプレジャートイFUN FACTORYのブランドパーティーに参加しました! FUN FACTORYの立ち上げは1996年。本社は、ドイツのブレーメン。工場はブリュッセルにあり、メイド・イン・ジャーマニーにこだわってものづくりをしています。医療用シリコンをプレジャートイに初めて取り入れたのがFUN FACTORYです。FUN FACTORYの特徴は、カラフルな色づかい、充電式、完全防水、2年間の品質保証など。「全ての人に使いやすいトイを!」という理念でものづくりをしています。 全ての人というのは、シングル・カップル・性別・性自認・性指向・年齢・体の障害の有無を問わずに使えるということ。性の多様性を考慮して、どんな人が使っても快感を得られるようにデザインされています。 スタッフにLGBTQが多いと伺っていましたが、5年前からスタッフ研修では「ジェンダーニュートラル」を導入して、その人に合ったトイを選ぶ時にスタッフの言葉づかいまで徹底しています。トイを選ぶ時には、「女性」「男性」と区別せずに、ユーザーが使用したい体の部位の名称(「クリトリス」「ペニス」「アナル」など)を使い、トイをセレクトするそう。性別違和のあるLGB(T)のトランスジェンダーへの配慮が伺えます。 他にも…ハンズフリーで使えるピストンするバイブ「ストロニック」は自分で抜き差しが出来ない手先が不自由な人も使えます。勃起していなくても使えるメンズ用トイ「コブラリブレ」は、勃起障害がある男性やシニア男性にも使えます。持ち手がリング状になっているトイは、手先が不自由な方も使いやすいデザイン。 私自身も去年脳出血した後に左手の握力が極端に低下して手指の動きが不自由になった経験があります。その時に手指が不自由な人が持ちやすい食器やカトラリーの存在を知りました。セルフプレジャーは私たちの日常にあることなので、障害を気にせずにトイでセルフプレジャーができるのは本当にありがたいこと!性の多様性を考慮してデザインしているFUN FACTRYの取り組みは、素晴らしいと思います。 私が初めて購入したFUN FACTORYのアイテムは、骨盤底筋トレーニング用のスマートボール。医療用シリコンでできたトレーニング用のボールです。女性の尿失禁の予防、膣オーガズムを得るためのトレーニングアイテムとして使います。膣オーガズムを体験したい女性は、クリトリスとGスポットを同時刺激する「MISS BI」を使うことがトレーニングになります。質問に答えていくと自分に合ったトイがわかる「トイファインダー」は、自分にぴったりのトイがわかるサービスです。 トイファインダーのQRコード日本語対応がありがたい! あなたにぴったりのトイはどれでしょう?!ぜひ、探してみてくださいね♪ おみやげでいただいたトイ柄ポーチがかわいい!
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2019.04.04
ドイツ発 吸引系セックストイWomanizerの新作「DUO」発表会
昨夜は、ドイツの吸引系セックストイWomanizerの新作「DUO」発表会でした!こちらが、先週発売されたばかりのwomanaizer DUO!一見、ドライヤーっぽい形状ですね。 Womanizerの最大の特徴でもある吸引部はこんな感じ。 初級者向けのSTARLET プレミアム 静音・触れると動くタッチセンサー・スマートサイレンス・オートパイロット機能オートパイロットは、ソフト・ミディアム・インテンスの3種類12パターンのバイブレーションがランダムに切り替わります。 リバティ 付属のカバーを閉じると花のつぼみのよう。旅行や出張に便利。強弱6段階・防水100%・小型・静音吸引部はクリトリスの形にはまるたまご型。 私が、ウーマナイザーを知ったのは、2014年に香港で開催されたアダルトエキスポでした。 当時は日本未発売だったので、ドイツの本社から現物を送っていただき、「これを待ってた!世界最速でイカせる吸引系ラブグッズが日本上陸」とコラムや雑誌などで紹介しました。 Womanizerアジア統括マネージャーQueenieさんから2013年のウーマナイザー誕生から現在に至るまでの歴史やブランドコンセプトの推移を伺いました! 2013年当初の「100%オーガズム保証」から「ライフスタイルの一部」へ。ブランドコンセプトは、より身近で健康的に変化していました!デザインと機能性が高いセックストイは、見ているだけでもワクワクしますね!セックストイのデザインでセックス観がポジティブなものに好転するということをずっと見てきました。引き続き、世界各国の素敵なセックストイをご紹介していきたいと思います!
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2019.03.19
【レポート後編】「知ってるようで知らない性の健康セミナー」
一般社団法人 日本家族計画協会主催、ジェクス株式会社共催第7回「知ってるようで知らない 性の健康セミナー」のレポート第3弾です。 順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科白井雅人先生による講演「あなたが知らない性の悩みの世界~男性編~」はじまりは「性行為と長寿について」性行為と長寿の関係を調査した結果を何例かあげて解説されました。1997年にイギリスで45才~59才の男性を対象に行われた調査では、オーガズム(射精)の頻度が高い(週2回以上)男性は、頻度が低い(月1回未満)の男性に比べて50%死亡リスクが低い結果がでています。1982年にアメリカで60~94才の男性と女性を対象に行われた調査では、①性交頻度、②現在の性交満足度、③過去の性交満足度についての関係性を調べています。スウェーデンの70才の男女を対象に行った死亡リスクの調査では、男性にとってセックスを継続していることは、若々しさとバイタリティーを示しており、肉体年齢の若さや病気に対する抵抗力を示していると思われるという結果がでています。まとめると…・オーガズム(射精)の頻度が週2回と高い男性は、低い男性に比べて50%死亡リスクが低い・性交頻度(量)は男性にとって長寿の要因となる。・過去の性交満足度(質)が女性にとって長寿の要因となる。・性交の早期中止(64才より前)が男性の死亡と関連があり、女性では関連がない。つづいて「EDについて」EDの定義は、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること。中折れもEDに含まれます。ED のリスクファクターとしてあげられているのは①加齢②糖尿病③肥満/運動不足④心血管疾患/高血圧⑤喫煙⑥低テストステロン(男性ホルモンの低下)⑦慢性腎臓病/下部尿路症状⑧神経疾患⑨手術/外傷⑩うつなど精神的因子⑪薬物⑫睡眠時無呼吸症候群EDになる要因って多いと思いませんか?糖尿病とEDの関係は昔から指摘されていて、糖尿病患者の35~90%にEDが発症します。ED相談に来たら糖尿病だったという例も。生活習慣では、とくに喫煙がNG行為。先生は「勃起したいなら、タバコをやめること」と強くおっしゃっていました。意外だったのは、睡眠時無呼吸症候群もEDのリスクファクターになるということ。睡眠時無呼吸症候群の治療をすることでED改善につながるそうです。後半は、勃起のメカニズムと勃起薬の作用について、薬の副作用による薬剤性EDについての解説に時間が割かれました。ラブライフカウンセリングでは、中折れを含むED相談は多く、重要課題です。 今回、泌尿器科でのED治療法と勃起薬について詳しく知ることができて、とても勉強になりました!健康と性生活は密接に結びついています。 「性の健康セミナー」で学んだ最新情報は、コラムや「ラブライフカウンセリング入門講座」「ラブライフカウンセラー プロ養成講座」に盛り込んでいきます! 5月25日・26日開催の「ラブライフカウンセリング入門講座」は、受講生募集中です!
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2019.03.12
【レポート中編】「知ってるようで知らない性の健康セミナー」
一般社団法人 日本家族計画協会主催、ジェクス株式会社共催第7回「知ってるようで知らない 性の健康セミナー」のレポート第二弾です。 咲江レディースクリニック 院長 丹羽咲江先生による講演「あなたが知らない性の悩みの世界~女性編~」 2016年の「女性器のコンプレックス」調査の結果 1位:臭い2位:黒ずみ3位:小陰唇のヒダが大きい、長い4位:膣のゆるみ5位:毛深い6位:処女膜がない(再生したい)7位:性交時の膣の痛み8位:クリトリス包茎 女性器のコンプレックスは、誰にも相談できず…「男性と付き合うことが怖い」「セックスをしたくてもできない」「結婚を考えると絶望的」「女性として生まれてきたのに女性として当たり前のことができない」と自己肯定感が低くなる原因となります。 丹羽先生は、それぞれのコンプレックスの実情と最新の医療で解決できるものを紹介してくださいました。例えば、「3位:小陰唇のヒダが大きい、長い」は、陰唇縮小手術を行います。 「ジーンズをはいたときに小陰唇がこすれて痛みがある」「和式トイレを使った時に尿が飛び散る」「性交時に陰唇が巻き込まれていたい」など日常生活に支障がでる状態であれば、総合病院では保険が適用される場合もあるとのこと。 今回は、具体的な手術方法をあげられてはいませんでしたが、「6位:処女膜がない(再生したい)」「8位:クリトリス包茎」に関しても、「婦人科形成」の手術があります。それぞれの手術に関して詳しく知りたい方は「女性器コンプレックス」(喜田直江先生著)が参考になります。 「5位:毛深い」では、各種脱毛法のメリットとデメリット、男性の陰毛脱毛のトレンドをあげられていましたが、興味深かったのは、45才以上でアンダーヘア脱毛をする人が2010年と2017年を比較すると、4.53倍になっているとのこと。丹羽先生は、「いつ介護されてもいいように」脱毛と命名されていました。「おむつ交換の時はよく見てよく拭かないと炎症や感染をおこしやすい。赤ちゃんみたいにつるつるだったら拭き取るのも楽。白髪になったらレーザー脱毛できないから今のうちに手を打たないと!」親世代の排泄介護をしている時に、陰毛があることでデリケートゾーンが不衛生になることに気づいた人が、陰毛が白髪になる前に(レーザーは黒い毛にしか反応しないので)処理しようと思い、増えたと指摘されていました。 「7位:性交痛」は、ラブライフカウンセリングでもよく相談される悩みです。 性交痛の原因は…①骨盤の奥で感じる痛み(子宮内膜症、クラミジア感染症、腹水やガス、癒着などで痛みがでやすくなる)②膣の入り口で感じる痛み(性感染症による炎症、膣や外陰部の自浄作用の低下、加齢による粘膜の萎縮)③精神的なもの 今回は、ジェクス株式会社が共催ということで、ジェクスさんが作っている潤滑剤「リューブゼリー」や保湿剤「メノケアモイストゼリー」を上手に活用することを提案されていました。潤滑剤「リューブゼリー」は、性交時に。保湿剤「メノケアモイストゼリー」は、日常生活の潤い不足に。出産後や閉経後はとくに膣が乾きやすくなるのので、1日1回1週間保湿を続けることで、変化を実感できるそうです。 潤滑剤を使っても、性交痛が改善されない場合は…膣外陰部のレーザー治療「モナリザタッチ」を紹介されていました。こちらのレーザー治療、私は、日本に導入される前にモニターとして3回照射しました。5年ほど前でしたが、確かにレーザーの前後で膣内の状態は変化しました。当時は、「せんべい布団を打ち直して、ふかふかの布団になったよう…」「ぷりっぷりの海老みたいになった」と感じました。自分自身よりもパートナーの方が、違いがよくわかったようです。 続いての「性的欲求の低下」のパートでは、①心因性②身体疾患③薬物の影響 ③の薬物の影響の中でも「経口避妊薬(ピル)」を取り上げ、「ピルは性欲を本当に減退させるのか?」を解説してくださいました。 今回は、医療従事者(薬剤師さん多め)の勉強会だったため、専門用語を用いての解説でしたが、疑問に思っていた「ピルは性欲を本当に減退させるのか?」について詳しくお話を聴けたことがとてもためになりました。 丹羽先生は、「ピルの使用目的(避妊・月経痛など)が広がり、種類が増えたこと(第1~4世代)で選択の幅が広がりました。そのため、服用する人の体質やニーズに合ったものを選択することえより女性のQOLが改善していくと思われます。」とおっしゃっていました。 講演の中で紹介された「性反応に影響を及ぼす構造等式モデル」も大変興味深かったです! 順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科白井雅人先生による講演「あなたが知らない性の悩みの世界~男性編~」へ続きます。 「性の健康セミナー」で学んだ最新情報は、コラムや「ラブライフカウンセリング入門講座」「ラブライフカウンセラー プロ養成講座」に盛り込んでいきます! 5月25日・26日開催の「ラブライフカウンセリング入門講座」は、受講生募集中です!
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2019.03.11
【レポート前編】「知ってるようで知らない性の健康セミナー」
一般社団法人 日本家族計画協会主催、ジェクス株式会社共催の第7回「知ってるようで知らない 性の健康セミナー」に参加させていただきました! 医療従事者向け(薬剤師さん多め)の内容だったので、疑問に思っていた薬の副作用と性欲の関係など知ることが出来て、大変勉強になりました。 日本家族計画協会 北村邦夫先生による講演「わがの少子化、その原因を徹底解析」では、豊富な資料をもとに少子化の6つの要因を探っていきました。 ①結婚に対して消極的である?②妊娠の可能性が低下している?不妊カップルが増えている?③子育て環境が悪化している?④人工妊娠中絶数が増加している?⑤確実な避妊法が普及している?⑥性交頻度が減少している? 北村邦夫先生は、「セックスレスからどう脱却するか」の中で若者のセックス離れを指摘し、「若者たちのセックス嫌いをどう克服するか?」具体策をあげていきます。 ①人と人とのコミュニケーション・スキルを高める教育の必要性②メディアリテラシー教育の必要性③科学的・具体的な性の健康教育④産みたいときに産めるように、産めないのであれば確実な避妊を⑤雇用の確保と経済的安定 デズモンド・モリスの「ふれあいの12段階」を紹介され、セックス嫌いな若者への処方箋は「コミュニケーション・スキルを高めること。失敗は性交のもと!」で締めくくられました。 咲江レディースクリニック 院長 丹羽咲江先生による講演「あなたが知らない性の悩みの世界~女性編~」 順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科白井雅人先生による講演「あなたが知らない性の悩みの世界~男性編~」 レポートは、続きます。 「性の健康セミナー」で学んだ最新情報は、コラムや「ラブライフカウンセリング入門講座」「ラブライフカウンセラー プロ養成講座」に盛り込んでいきます! 5月25日・26日開催の「ラブライフカウンセリング入門講座」は、受講生募集中です!
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2019.03.04
「禁断の果実ー女性の身体と性のタブー」刊行記念イベント
「禁断の果実ー女性の身体と性のタブー」刊行記念イベントに行ってきました。 「禁断の果実 女性の身体と性のタブー」リーヴ・ストロームクヴィスト作相川千尋訳 スウェーデン発でフランスなどヨーロッパを中心に翻訳されているベストセラー本の日本語訳版。女性器・オーガズム・生理を取り巻く女性の身体と性の歴史がユーモアを交えて漫画で描かれています。翻訳者の相川千尋さんと北原みのりさんの対談を楽しみにしていました。 今から17年前、「女性のマスターベーション」をテーマに卒業論文を書いていた私は、女性の身体と性にまつわる文献を黙々と読み込んでいました。 当時、日本国内で女性のマスターベーションに関する著書や情報発信をしている方々に取材を申し込み、インタビューもさせていただきました。そのうちのひとりが北原みのりさんでした。 地方の一学生だった私の取材依頼をご快諾いただき、京都から東京のラブピースクラブまで向かったのを今でもしっかり覚えています。本の内容は、その頃の思い出が呼び起こされると同時に、初めて知るエピソードも盛りだくさんで、読み応えがあります。 私が買った本はふせんだらけ。 ユーモアたっぷりなのに、女性の性にまつわる悲しい歴史があり、現在まで引きずっている事実に読むのが辛くなったり、共感したり、これからの未来に期待したり、できる本。私に性を語る言葉を与えてくれたのはフェミニズムだったと再確認しました。「エンパワーメント」と「シスターフッド」を感じた夜。 禁断の果実 女性の身体と性のタブー1,944円Amazon
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2018.09.28
iroha RIN発売記念イベントレポート
セルフプレジャーアイテム iroha RIN発売記念イベント「快楽解体新書~女性の身体のナカとソト~」に、ライター友達のBetsyちゃんと参加してきました!イベントの様子は、YouTubeのiroha Channelで生配信もされていたようです。ご登壇者は、私の書籍の一部監修をお願いしたことや番組でも共演させていただいていたなおえビューティークリニックの喜田直江先生7年にわたり連載をもたせていただいている恋愛メディア AM 金井編集長入院中には私たち夫婦の性生活のためにセルフプレジャーグッズを送ってくださるという気遣いをみせてくれた工藤さん(iroha広報)・西野さん(iroha広報)女性のオーガズムに向かい合う濃密な2時間でした。行為の満足度は、パートナーとの関係にも影響しますし、気持ちよければよいほど、いいにこしたことはないです。それゆえに、快感を感じられない方が悩んでしまう傾向があります。身体のメカニズムを知ること、トレーニング方法を知ること、パートナーとのコミュニケーションを見直すこと。快楽への罪悪感や羞恥心を外すこと。心理面、身体面、テクニック、コミュニケーションと色々と改善方法はあります。私のレッスンやセミナーでも様々な角度から改善策を提案しています。 こちらが新発売のirohaRIN販売価格は、3200円(税抜)お手頃価格ですね ~オフィシャルサイトより~ iroha RINは、女性を艶やかに彩るものでありながら、女性の護身用アイテムとしても愛されてきた「かんざし」をイメージして誕生した挿入アイテム。先端の柔らかな玉飾りで新しい心地よさを体感できます。華やかな金細工からインスピレーションを受けた「はなこがね」と、竹細工の色味や茜色の日暮れをイメージした「たけあかね」の2色展開。過去のシリーズも和菓子のようでかわいいです。irohaRIN プレスリリース商品詳細ページ